紅葉が日本一早くはじまるといわれている立山は、9月中旬からいつも以上の賑わいを見せはじめます。そのなかでも、乗り物を乗り継いで標高2,450mの絶景スポットを気軽に見られるのが人気の秘密。今回は、おすすめコースと周辺の観光スポットを紹介していきます。
 

立山の秋の日帰りおすすめコース

秋の日帰り 登山 立山

秋の立山は、日本の山岳紅葉スポットとして人気がある場所です。スケールたっぷりの存在感ある山と、カラフルな紅葉のコントラストで彩る「立山」の魅力を紹介していきます。

立山のシンボル【雄山~大汝山縦走コース】

「雄山」「大汝山」「富士の折立」3つの峰を総称して、「立山」と呼ばれています。

北アルプスのなかでも、荘厳な魅力を放つ立山。2つの峰を日帰りで堪能できるコースは、縦走初心者にはおすすめのコースといえるでしょう。

出発点は日本最古の山小屋「室堂小屋」。国の重要文化財に登録されている歴史的建物に見送られて、まずは「雄山」を目指します。雄山山頂に到着後は、わずか20分の大汝山への縦走路を楽しみましょう。

遮るものが一切ない見晴らしのよさに、縦走登山の虜になってしまうかもしれません。

おすすめコース 室堂山荘~一ノ越~雄山~大汝山
所要時間 約5時間弱(往復)
難易度 初心者~
撮影&絶景スポット 雄山~大汝山 縦走コース

広大な草紅葉【弥陀ヶ原コース】

標高1,600~2,100m周辺に広がる「弥陀ヶ原コース」は、山頂付近とはまったく違う柔らかな表情をみせる湿原コース。木道をゆっくりと歩きながら、散策したい人におすすめです。

黄金色に紅葉した「草紅葉」や、白い妖精と比喩される「ワタスゲ」の群生が、風にそよぐ光景に解放感を感じるでしょう。

スケジュールによって、「内回りコース」か「外回りコース」のいずれかから選択できるのもうれしいですよね。

おすすめコース 内回りコース、外回りコース
所要時間 [内回りコース]40分~1時間
[外回りコース]1時間20分~2時間
難易度 初心者
撮影&絶景スポット ガキの田、ワタスゲ群生地

紅葉のトンネル【美女平コース】

生命の息吹を間近で感じられる「美女平コース」も、ぜひ足を運んで欲しいスポットです。

樹齢1,000年を超える「立山杉」や、ブナの原生林が紅葉したトンネルを見上げながらのトレッキングは、最高のひと言。何千年、何百年と森のなかで生き続けてきた、”巨木たち”の息づかいが聞こえてくるようです。

大自然の宝庫「美女平の森」には、60種以上の野鳥が生息しているといわれています。野鳥の声に耳を澄ませながら、秋の立山を満喫しましょう!

おすすめコース 内回りコース、中回りコース、外回りコース
所要時間 [内回りコース]約1時間
[中回りコース]約1時間50分
[外回りコース]約2時間30分
難易度 初心者
撮影&絶景スポット 美女杉、ブナの原生林

紅葉登山まえにはリサーチ必須!

秋の日帰り 登山 立山

乗り物を乗り継いで、3,000m級の山へ気軽に足を運べる立山。10月に雪がちらつくこともあるので、出発まえから「服装」や「気候」などの下調べをしておきましょう。

紅葉シーズンはいつまで?

日本一紅葉が早くはじまる立山は、9月中旬~10月下旬にかけて、鮮やかな紅葉を長く楽しめます。登山や旅の日程が決まったら、紅葉の見頃スポット情報は忘れずにチェックしましょう!

雄山 9月中旬~10月上旬頃
弥陀ヶ原 9月下旬~10月中旬頃
美女平 10月中旬~下旬頃

 

気温と服装

気候・気温

9月~10月頃の立山は、場所によって雪がちらつき始めますので、真冬並みの寒さを感じると考えてよいでしょう。最高気温は10℃前後ですので、じっとしていると肌寒く感じやすいかもしれません。

服装

歩いていると体温が上がり暑さを感じやすいですが、休憩時などにじっとしていると寒くなります。

そのためにも、風が冷たく感じはじめたらすぐに着られるようなフリースや上着も持っていきましょう。気温の変化に合わせて体温調整がしやすいアイテムを持っていくことをおすすめします。
〈素材〉

  • ウール、フリース

〈必須アイテム〉

  • 暖かい素材のウールやフリースなどの長袖や帽子
  • 長めの靴下もしくは、レッグウォーマー

〈お役立ちアイテム〉

  • サングラス
  • ダウンベスト
  • ウィンドブレーカー

アクセス方法

立山黒部アルペンルートへは、「富山県側」もしくは「長野県側」からはいる2パターンがあります。今回紹介した3つのコースへのアクセスは、富山県側からはいるルートがスムーズです。

【公共機関】 富山駅(電鉄富山)~立山駅~立山ケーブルカー~立山高原バス
【車】 立山ICまたは富山IC~立山駅駐車場~立山ケーブルカー~立山高原バス

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Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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