※当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。
厳しい山行の先には、達成感と素晴らしい絶景が待っています。紅葉登山シリーズPart1では、本格登山と紅葉を一緒に楽しみたい人に、ぴったりの山を3つ紹介。山の基本情報だけなく、おすすめのコースや温泉もピックアップしたので、ぜひ参考にしてみてください。

 

登りごたえのある山に挑戦して紅葉も満喫!

本格登山で紅葉を楽しむコース紹介

この記事では、『本格登山をしながら、紅葉も楽しむ山行プラン』を紹介します。今までより、少しレベルアップしたい人は要チェック。鎖場・はしごがある中級レベル以上のコースの見どころや、疲れを癒す温泉情報もまとめました。

日帰りだけでなく、1泊2日のプランも含め、体力や日程にあわせて楽しめるルートばかりです。暑さも和らぎ、涼しくなるこの季節こそ、絶景と本格登山を堪能しましょう。

以下のような山行プランもあるので、ぜひ自分が体験してみたいスタイルを見つけて、紅葉を存分にエンジョイしてください。

【紅葉山行プラン・Part2】ロープウェイでのんびり登山と絶景を堪能するコース5選
【紅葉山行プラン・Part3】名所巡りも楽しむ欲張り登山メニュー5選
【紅葉山行プラン・Part4】沢登りで紅葉を楽しむ!秋におすすめのルート3選

 

【群馬県】上州武尊山(じょうしゅうほたかやま)/錦秋の大パノラマ

本格登山で紅葉を楽しむコース紹介

沖武尊を主峰とし、2,000m級の7つの山が連なる名山です。山頂付近にはヤマトタケルの像が鎮座しており、山岳信仰の霊山として、多くの人々が訪れています。

上州武尊山の魅力

標高2,158mの山頂から、360度に広がる雄大な絶景が望めます。自然が豊かで、ブナの原生林をはじめとする多種多様な植物が見どころ。秋は北・南・西にのびる3つの稜線が、黄色やオレンジ色に彩られます。自然がつくりだすダイナミックな景色に心を奪われるでしょう。

紅葉時期 10月上旬~11月上旬
問い合わせ先 群馬県川場村観光ガイド「武尊山」

日帰り|上州武尊山「武尊神社コース」の特徴

コース概要 武尊神社コース
往復:約7時間半
武尊神社➡剣ヶ峰分岐➡手小屋沢避難小屋➡武尊山➡剣ヶ峰山➡武尊神社

剣ヶ峰をまわるポピュラーな周回コースです。登山口から剣ヶ峰の分岐までは、比較的歩きやすい登山道。カラマツが立ち並ぶなかを気持ちよく進めます。

いくつかの沢を渡る箇所は、転倒しないように注意が必要。また、手小屋沢避難小屋を過ぎると、鎖場やはしごがあるので、慎重に登ってください。

稜線に出れば、眺望が一気に広がります。晴れた日には、山頂から谷川連峰や尾瀬ヶ原など、色づいた山々を堪能できるでしょう。

上州武尊山へのアクセス

公共交通機関の場合

JR「水上駅」~タクシー利用で約30分

車の場合

関越自動車「水上IC」~裏見ノ滝駐車場まで約40分

武尊山・裏見ノ滝駐車場
駐車台数:50台
駐車料金:無料
トイレ:あり

上州武尊山の周辺の温泉

裏見ノ滝駐車場から、車でおよそ20分のところにある「宝川温泉・汪泉閣 (おうせんかく)」。大自然に囲まれ、巨石をふんだんに使用した大露天風呂が人気です。

4つの露天風呂と館内にある内風呂は、すべて源泉かけ流し。濃い湯が体を芯から癒やしてくれます。

また、混浴の露天風呂は、男女ともに湯浴み着を着用するスタイルです。気軽に入浴できるので、家族や友人と一緒に温泉を満喫できるでしょう。

公式サイト:宝川温泉 汪泉閣

【岩手県】岩手山(いわてさん)/県内の最高峰から眺める紅葉の絨毯

本格登山で紅葉を楽しむコース紹介

標高2,038mの薬師岳を最高峰とする活火山です。山頂には岩手山神社奥の院があり、古くから山岳信仰の対象とされてきた霊山です。

岩手山の魅力

岩手山は南部片富士(なんぶかたふじ)とも呼ばれています。東側には美しい裾野が広がり、西側は険しい稜線が続く山容が特徴的。山頂から眺められる、色とりどりの鮮やかな紅葉はもちろん、秋色に染まる栗駒山や早池峰山も一望できるのが魅力です。

紅葉時期 9月中旬~10月上旬
問い合わせ先 滝沢市「岩手山

日帰り・1泊2日|岩手山「柳沢コース」の特徴

本格登山で紅葉を楽しむコース紹介

コース概要 柳沢コース
往復:約8時間
馬返し登山口➡2.5合目(旧道・新道分岐)➡7合目➡8合目避難小屋➡山頂➡8合目避難小屋➡7合目➡2.5合目(旧道・新道分岐)➡馬返し登山口

馬返し登山口をスタート地点とし、古くから修験道として使われてきた代表的なコースです。天気がよければ、山頂からは360度の大パノラマと、色鮮やかな東北の紅葉に出会えます。

2.5合目に分岐があり、森林に向かう新道と、展望のよいガレ場を登る旧道に分かれます。雨が降ったあとは滑りやすいため、新道がおすすめです。8合目にたどり着いたら、御成清水と呼ばれる水場で、喉の渇きを潤しましょう。

なお、8合目の避難小屋には、10月14日まで管理人が常駐しています。それ以降、管理人は不在ですが、小屋の利用は可能です。時間に余裕がある人は、1泊2日で避難小屋に泊まるのもよいでしょう。

岩手山へのアクセス

公共交通機関の場合

IGRいわて銀河鉄道「滝沢駅」よりタクシーに乗車、馬返し登山口まで約20分

車の場合

東北縦貫自動車道「滝沢IC」より、馬返し登山口まで約15分

岩手山馬返し登山口駐車場
駐車台数:100台
駐車料金:無料
トイレ:あり(水洗トイレの協力金100円)

岩手山の周辺の温泉

岩手山の馬返し登山口から車で約20分。「網張温泉」は1,300年の歴史ある古湯です。源泉と沢水が混ざりあう温泉で、登山の疲れを癒しましょう。

施設内には、田園風景や奥羽山が一望できる露天風呂と、落ち着いた雰囲気の内風呂があります。野趣ある露天風呂は混浴ですが、秘湯感を味わいたい人は、ぜひ試してみてください。

また、宿泊者は網張五湯(あみはりごとう)と呼ばれる温泉めぐりができます。下山後にゆっくり泊まってから帰路につくのもおすすめです。

公式サイト:休暇村岩手網張温泉

 

【福島・山形・新潟】飯豊山(いいでさん)/どこまでも続くかのような美しい稜線

本格登山で紅葉を楽しむコース紹介

福島・山形・新潟の3県にまたがる飯豊連峰の主峰で、標高は2,105mほどです。日本百名山のひとつでもあり、飯豊本山とも呼ばれています。自然が奥深く、健脚向きの飯豊山は、登山者たちの憧れの山です。

飯豊山の魅力

山全体が彩りよく染まり、長くのびるカラフルな稜線は、紅葉時期ならではの景観です。2,000m級のピークが約20kmにわたり連なります。天気に恵まれれば、最高峰の大日岳や、大迫力のパノラマビューが望めるでしょう。

登山コースはどれも距離が長いため、日帰りは困難。テント泊、または山小屋の利用も検討してみてください。

紅葉時期 9月下旬~10月上旬
問い合わせ先 山形県飯豊町「飯豊連峰

1泊2日|飯豊山の「大日杉(だいにちすぎ)往復コース」の特徴

本格登山で紅葉を楽しむコース紹介

コース概要 大日杉(だいにちすぎ)往復コース
往復:約17時間
【1日目】大日杉小屋➡地蔵岳➡御坪➡切合小屋➡本山小屋➡飯豊山山頂
【2日目】本山小屋➡飯豊本山山頂➡切合小屋➡御坪➡地蔵岳➡大日杉小屋

山形県側の大日杉小屋から、地蔵岳~種蒔山を経由する入門コースです。

登山道を進むと、間もなくザンゲ坂と呼ばれる急長い鎖場がスタート。地蔵岳までは急登ですが、道は整備されているので登りやすいでしょう。

切合(きりあわせ)小屋と本山小屋は、小屋締めのあとも避難小屋として利用可能です。また、10月上旬までは管理人が常駐しているのがポイント。テント泊が体力的に厳しい人は、予約して山小屋に泊まることをおすすめします。

飯豊山の山頂までは、本山小屋から約20分です。登頂は天候や体力を考慮して、1日目または2日目のどちらかにするとよいでしょう。天候がよければ、夕焼けや朝焼けに真っ赤に染まる山々が見渡せます。

飯豊山へのアクセス

公共交通機関の場合

JR「羽前椿駅」下車、タクシー利用で大日杉小屋まで約1時間

車の場合

東北中央自動車道「米沢北IC」より大日杉小屋まで約1時間10分

大日杉小屋駐車場
駐車台数:40台
駐車料金:無料
トイレ:あり

飯豊山の周辺の温泉

白川温泉「いいで白川荘」は、 森林を眺めながらくつろげる温泉です。森数馬沢の源泉を加温しており、筋肉痛や疲労回復の効能があるとされ、疲れた体を癒やしてくれます。

大日杉小屋から白川温泉までは車で約30分。登山後の汗を流すのにぴったりです。お風呂あがりは、開放的なロビーや食堂でのんびり過ごしましょう。

公式サイト:白川温泉 いいで白川荘
 

紅葉山行プランについてはこちらもチェック!

紅葉登山の楽しみ方にはいくつかある
【紅葉山行プラン4選】レベル別・目的別に絶景の秋山を楽しもう!
本格的な登山と紅葉が楽しめる山を3つ紹介しました。中・上級者向けのため、コースタイムが長く、鎖場やはしごもあります。体力とスキルをしっかり身につけてから挑戦しましょう。また、紅葉のベストタイミングは毎年異なります。見ごろを逃さないコツは、SNSなどで最新の情報をキャッチすること。秋だからこその絶景を見に、山に登ってみませんか。この記事を参考に、短い紅葉シーズンを満喫しましょう。

ライター

Yuki

幼少期からキャンプや釣り、スキーなどを楽しむアウトドアファミリーで育つ。10代後半は1人旅にハマりヨーロッパや北米を中心としたトラベラー期となる。現在もスキー、スノーボード、ダイビングなど海や山で活動中。「愛する登山」は低山から厳冬期の雪山まで季節問わず楽しむhike&snowrideなスタイル。お気に入りの山は立山連峰!Greenfield登山部/部長の任命を受け部活動と執筆活動に奮闘中。