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冬の北陸エリアでは、スノーハイクから本格的な登山まで、バリエーション豊かに楽しめます。標高が低い山でも、十分に冬の絶景を望めますよ。今回は、雪山初心者から中級者まで楽しめる、北陸の低山を4つ紹介。各山の魅力や注意点もあるので、ぜひご覧ください。

冬でも登れる北陸の低山おすすめ4選

北陸 低山登山

北陸は豪雪地帯なので、標高が低い山でも雪が積もります。魅力ある雪山がたくさんありますよ。そのなかから、眺望がよく、冬でも登れる低山を4つご紹介しますね。

①山頂で参拝できる!弥彦山(やひこやま)|新潟県

北陸 低山登山

弥彦山は、山全体が彌彦神社(やひこじんじゃ)の神域です。福岡県にある「英彦山(ひこさん)」、兵庫県の「雪彦山(せっぴこさん)」とともに、日本三彦山と呼ばれています。

山頂には、縁結びの名所「彌彦神社の御神廟(ごしんびょう)」がありますよ。天気がよければ、白銀の越後平野や日本海が見渡せるでしょう。

登山道は整備され、比較的ゆるやかで登りやすいのがポイント。ただし、冬はチェーンスパイクや、軽アイゼンが必要です。

なお、「弥彦スカイライン」は、夜間と冬期は通行止めです。山頂まで行ける「弥彦山ロープウェイ」は、あらかじめ運行状況をチェックしておきましょう。駐車場は除雪されていない場合があるので、注意してくださいね。

おすすめコース 表参道(おもてさんどう)コース
コースタイム 登り約2時間10分/下り約1時間30分
標高 634m
アクセス 【車】北陸自動車道・三条燕ICから、約35分で「競輪第1駐車場

【電車】JR弥彦線「弥彦駅」から、登山口まで徒歩で約15分

②360度のダイナミックな眺望!荒島岳(あらしまだけ)|福井県

北陸 低山登山

荒島岳は日本百名山の一座で、冬でも登れる人気の山です。山容の美しさから、大野富士と称されています。

山頂にはさえぎるものがなく、天候に恵まれれば、360度のダイナミックな眺望が望めるでしょう。正面には白山がそびえ、御嶽山・乗鞍岳・北アルプスまで一望できますよ。ブナ林の樹氷や、山頂につづくビクトリーロードは、とても美しいので一見の価値ありです。

なお、低山とはいえ高低差が1,200m以上あるため、体力が必要です。とくに急登の「もちが壁」が最難関。雪山装備を整えて、12本爪のアイゼンや、ピッケルも忘れないでくださいね。

冬季は、駐車できる台数に限りがあります。早めに到着するのがよいでしょう。

おすすめコース 勝原(かどはら)コース
コースタイム 登り約3時間30分/下り約2時間30分
標高 1,523m
アクセス 【車】北陸自動車道・福井ICから、約1時間10分で「荒島岳 勝原コース駐車場」(旧カドハラスキー場駐車場)。または、東海北陸自動車道・白鳥ICから、約50分

【電車】JR越美北線「勝原駅」下車、旧カドハラスキー場

「荒島岳勝原登山口」まで徒歩約15分

③スノーシューでも登れる!取立山(とりたてやま)|福井県

北陸 低山登山

スノーシューでも登れるため、冬の軽い登山にぴったりなのが取立山。歩行距離が短く、標高差も少ないので、初心者も挑戦可能ですよ。日本三大霊山のひとつ「白山(はくさん)」を大パノラマで楽しめる、名山として知られています。

ふかふかの新雪が積もっているときにはスノーシュー、凍って滑りやすい雪面にはアイゼンなど、シーンに合わせて装備をチョイスしてくださいね。

冬期、登山口の近くにある駐車場は、積雪のため利用できません。登山口より手前にある「東山いこいの森」入口にある、駐車スペースを利用しましょう。

おすすめコース 取立山往復コース
コースタイム 登り約1時間30分/下り約1時間10分
標高 1,307m
アクセス 【車】中部縦貫自動車道・勝山ICから約35分で「取立山登山口駐車場」。または、「東山いこいの森」入口にある駐車場

④富山平野や北アルプスを一望!牛岳(うしだけ)|富山県

北陸 低山登山

雲がなければ、山頂から素晴らしい眺望を楽しめる山です。銀世界の富山平野や、立山連邦などの北アルプスが眼下に広がります。東側の尾根には、天然記念物のブナ林がありますよ。立派なブナの木と、樹氷のコラボは見事な美しさです。

また、高速クワッドリフトに乗って、山頂近くまで行けるのがうれしいポイント。リフトの運行状況は、事前に牛岳温泉スキー場のサイトで確認しましょう。

おすすめコース 牛岳スキー場コース
コースタイム 登り約1時間25分/下り約1時間10分
標高 987m
アクセス 牛岳温泉スキー場「アクセス

北陸エリアでの冬登山の注意点

北陸 低山登山

雪山では、多くのリスクがあります。たとえば、天候の変化・低体温症・凍傷・雪崩などです。リスクを回避する手段のひとつとして、各地域の天候の特徴を知っておくとよいでしょう。

冬の北陸エリアは、天気が不安定です。ここでは、注意すべき2つのポイントを説明していきます。

低山でも豪雪地帯!しっかり雪山装備を準備する

積雪が多い北陸エリアでは、低山でも、アイゼンなどの雪山装備が必須です。装備について、くわしく知りたい方は、下記の記事も参考にしてみてくださいね。

参考:雪山登山デビュー!絶対にそろえるべき装備とあると安心な装備

また、冬型の気圧配置が強いと、北陸の山沿いや山間部では、大雪になる傾向があります。なるべく天候がよい日程を選んで、予定を立てましょう。

出典:気象庁「北陸地方の天候

雷の発生率が高い!天気図はこまめにチェックする

北陸エリアは、夏よりも冬のほうが雷の発生頻度が高くなります。気圧の影響で、天気が急に崩れることも。突然の雷に備えて、登山アプリなどで天気図をこまめにチェックしてくださいね。

登山中、もし雷の音が聞こえたら、トレッキングポールやピッケルなどの長いものは、体から離して地面に寝かせておきましょう。

出典:気象庁「冬季の雷

雪深い北陸の低山は、ほかのエリアとはまた違った景色を映し出してくれます。真っ白に染まった山々は、幻想的な別世界のようです。今回は軽めの山から、しっかり登れる山までご紹介しました。北陸エリアには、まだまだ楽しい低山がいっぱいあります。自分の体力や技術に合わせて選ぶのがポイント。この記事の内容を参考に、ぜひ雪山へ足を運んでみてくださいね。リスクを回避しながら、冬の登山を楽しみましょう。

ライター

Yuki

幼少期からキャンプや釣り、スキーなどを楽しむアウトドアファミリーで育つ。10代後半は1人旅にハマりヨーロッパや北米を中心としたトラベラー期となる。現在もスキー、スノーボード、ダイビングなど海や山で活動中。「愛する登山」は低山から厳冬期の雪山まで季節問わず楽しむhike&snowrideなスタイル。お気に入りの山は立山連峰!Greenfield登山部/部長の任命を受け部活動と執筆活動に奮闘中。