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本格的な雪山装備がなくても、冬の登山を楽しみたい!そんな方におすすめなのが、標高の低い山です。積雪が少なく、比較的コースタイムが短いのもうれしいところ。今回は、日帰りで登れる関東エリアの低山5選と、冬山登山で気をつけたいことをご紹介します。

 

冬でも登れる関東の低山おすすめ5選

関東地方の低山は、冬でも積雪が少なめです。チェーンスパイクや軽アイゼンがあれば、十分に冬の登山を楽しめますよ。日本百低山のなかから、冬でも登れる山を5つピックアップします!

①雪化粧の富士山が見える!塔ノ岳(とうのたけ)|神奈川県

関東 低山登山

冬の塔ノ岳の見どころは、山頂から眺める雪をまとった富士山です。空気が澄んでいる冬は、360度の眺望が、より美しく広がるでしょう。

また、山頂にある尊仏山荘は、通年営業をしているのがポイント。ご来光目当ての宿泊や、寒さをしのぐ休憩場所として利用できますよ。

アクセスがよく、いろいろなコースがあるので、冬でも登山者に人気です。

おすすめコース 大倉尾根(おおくらおね)コース
コースタイム 登り約3時間30分/下り約2時間30分
標高 1,491m
アクセス 【車】東名高速・秦野中井ICから、約15分で「大倉駐車場

【電車】小田急線「渋沢駅」から、バス「大倉行き」に乗車し、終点で下車

②家族連れも登りやすい!大山(おおやま)|神奈川県

関東 低山登山

大山はケーブルカーがあるので、家族連れや登山をはじめたばかりの方にも、ぴったりの山です。登山道には、夫婦杉や七不思議のスポットがあり、探しながら登る楽しみがあります。

中腹にある富士見台からは、雲がなければ富士山が望めますよ。冬は草木の葉が落ち、夏よりも山の姿がはっきりと見渡せます。山頂からは、美しい街並みや、海が一望できるでしょう。

下山時は、大山阿夫利神社下社(おおやまあふりじんじゃしもしゃ)に隣接しているカフェ、「茶寮 石尊(さりょうせきそん)」に立ち寄り、冷えた体を温めてくださいね。

おすすめコース 阿夫利神社(あふりじんじゃ)コース
コースタイム 登り約2時間20分/下り約2時間
標高 1,252m
アクセス 大山ケーブルカー「アクセス

③切り立つゴルジュ帯の迫力!棒ノ折山(ぼうのおれやま)|東京都・埼玉県

関東 低山登山

棒ノ折山には、切り立つ岩壁に挟まれたゴルジュ帯があります。冬になると、谷間を流れる沢の水がつららになり、この時期ならではの景観が楽しめる でしょう。

沢歩きや鎖場など、バラエティー豊かなルートがあるのがうれしいですね。

山頂は広く、テーブルやベンチがあります。寒くなければ、秩父の山々や筑波山、スカイツリーなどを眺めながら、のんびりできますよ。

おすすめコース 白谷橋(しらたにばし)登山口コース
コースタイム 登り約2時間30分/下り約1時間45分
標高 969m
アクセス 【車】圏央道・青梅ICから、約40分で「白谷橋駐車場

【電車】西武池袋線「飯能駅」下車
北口の2番乗り場から「名栗車庫」「名郷」「湯ノ沢」行きのバスで約45分、「さわらびの湯」バス停で下車

④自然がつくりだす氷瀑!川苔山・川乗山(かわのりやま)|東京都

関東 低山登山

コースが多く、変化に富んだルートが特徴の川苔山。冬は1月下旬〜2月中旬ごろに、迫力ある「百尋ノ滝の氷瀑」に出会えますよ。

天気がよければ、山頂から雲取山や奥多摩の山々など、素晴らしい景色が見られるでしょう。

なお、一部の登山道には、通行止めの場所があります。行く前に、奥多摩ビジターセンターのサイトで、登山道や道路の最新情報を確認しておきましょう。

おすすめコース 百尋ノ滝(ひゃくひろのたき)コース
コースタイム 登り約3時間25分/下り約2時間
標高 1,363m
アクセス 【車】 「圏央道・青梅IC」または、「中央道・上野原IC」から約60分で、「TOKYOトラウトカントリー駐車場(平石橋駐車場)

【電車】JR「 奥多摩駅」下車

西東京バスで平日は「日原鍾乳洞」、土日祝日は「東日原行き」に乗り、「川乗橋」で下車し、歩いて約15分

⑤スリルと絶景を楽しむ!鋸山(のこぎりやま)|千葉県

関東 低山登山

鋸山は見どころが豊富です。たとえば、地獄覗き・日本一の大仏・石切場・百尺観音などがあります。とくに地獄覗きは、鋸山の名所なので必見ですよ。

ロープウェイをつかうと、8合目まで登れるのが魅力。ロープウェイ山頂駅には、売店や食堂もあります。

展望台や山頂からは、東京湾と港町の大パノラマが見渡せるでしょう。

おすすめコース 車道力(しゃどうりき)コース
コースタイム 登り約1時間30分/下り約50分
標高 329m
アクセス 鋸山ロープウェイ「アクセス

 

冬の低山登山で気をつけること3つ

関東 低山登山

冬の山登りで気をつけたいことを3つご紹介します。標高が低い山でも、しっかりと対策を行いましょう。

①寒さ対策をする

低山でも、冬のウェアをしっかり準備することが大切です。冬山は、低体温症のリスクが高まります。細かいレイヤリングや、手袋・ネックウォーマーなどの小物を活用して、体温調節をしましょう。

使い捨てカイロを携帯したり、保温ボトルに温かい飲み物を入れたりして持参すると重宝しますよ。

雪山登山に欠かせない装備については、以下の記事も参考にしてください。
雪山登山デビュー!絶対にそろえるべき装備とあると安心な装備

②登山道のスリップ対策をする

冬の低山では、チェーンスパイクや軽アイゼンは必須。登山道の積雪や凍結に備えて、忘れずにもっていきましょう。ストックがあると、雪道でもバランスがとりやすく、スリップ防止に役立ちます。

③余裕をもったスケジュールを立てる

積雪がある場合は、コースタイムを長めにみて計画を立てます。冬は道迷いなどで、想定以上に時間がかかることもあるでしょう。日没までに下山できない、といったリスクを回避するためにも、時間に余裕をもって行動してください。

事前に、目的地までの路面状況や、登山道の積雪などを調べておきましょう。

関東エリアの低山は、冬でも歩きやすい山が多く、雪景色や氷瀑が楽しめます。本格的に雪山登山をはじめる前に、低山で経験を積むとよいでしょう。ただし、標高が低くても、冬は低体温症や、転倒のリスクが高まります。あらかじめ、天気や雪の情報を調べ、装備を整えましょう。キンと冷えた空気のなかでの山登りは、気持ちがよいものです。今回の記事を参考に、冬の低山を訪れてみてくださいね。

ライター

Yuki

幼少期からキャンプや釣り、スキーなどを楽しむアウトドアファミリーで育つ。10代後半は1人旅にハマりヨーロッパや北米を中心としたトラベラー期となる。現在もスキー、スノーボード、ダイビングなど海や山で活動中。「愛する登山」は低山から厳冬期の雪山まで季節問わず楽しむhike&snowrideなスタイル。お気に入りの山は立山連峰!Greenfield登山部/部長の任命を受け部活動と執筆活動に奮闘中。