都会の街として知られる東京ですが、東京には自然豊かなスポットがたくさんあります。今回は、人混みを避けて自然の中で心を癒せる東京の自然スポットを紹介。日常の喧騒から離れて心身をリセットしたい人はぜひ参考にしてみてください。

東京でおすすめの自然の癒しスポット7選!

まずは、東京でおすすめの自然あふれる癒しスポットを紹介します。

1.徒歩で気軽に楽しめる「等々力渓谷」

東急大井町線等々力駅から歩いて3分の「等々力渓谷」は、23区内で唯一の渓谷として親しまれている癒しスポットです。

都心の便利な場所にありながら、緑豊かな景色と静かに流れる清流の音を楽しめます。歩いているだけでマイナスイオンをたっぷり浴びられ、まるで東京にいるのを忘れるかのようにリラックスできますよ。

等々力渓谷の途中にある石段では、本を読んだり休憩したりする人の姿も。川のせせらぎと鳥のさえずりが心地よいので、歩いているだけで自然と気持ちが落ち着いてきます。気軽に立ち寄れるので、ちょっとした気分転換をしたい人にぴったりです。

※令和7年5月現在、等々力渓谷公園内への立入り、遊歩道の通行ができません。令和5年7月に渓谷公園内で倒木が発生し、その後の樹木調査で多くの危険木があることが判明したため、安全確保と樹林地を健全に維持するための作業が実施されています。現在利用できるのは、日本庭園と日本庭園から等々力不動尊へ通じる階段通路です。くわしくは公式サイトから確認ください。

2.水の音で心が休まる「秋川渓谷」

自然 お出かけ

新宿駅からJR五日市線武蔵五日市駅まで約60分の「秋川渓谷」は、あきる野市から檜原村の約20kmにかけて続く渓谷です。

渓谷を流れる秋川は、多摩川の支流の中でも最大。山々に囲まれた中に、秋川の雄大な自然の姿が見られます。

ハイキングやトレッキングも楽しめるので、アクティブな人にぴったり。自然は日々移り変わるので、いつ訪れても新鮮な気分で過ごせます。自然に囲まれて癒されたい人や、週末に訪れられる癒しスポットを探している人におすすめです。

3.都心に佇む静かな癒し空間「明治神宮の森」

JR山手線原宿駅および東京メトロ千代田線・副都心線明治神宮前駅から徒歩1分※ の明治神宮の「杜(もり)」は、“都会のオアシス”として知られる明治神宮の中にある森です。

※小田急線参宮橋駅、JR/都営大江戸線代々木駅などからもアクセス可能です

もともと何もなかった土地に作られた人工の森ですが、本物の森のような雰囲気に包まれています。南参道のなだらかな坂道を歩いていると、原宿にいることを忘れてしまうほど静かで落ち着いた空間が広がっています。

明治神宮ならではの神聖なパワーと森の自然のパワーが相まって、心も体もスッキリとリセットされるような気持ちになりますよ。都心で気軽に行ける癒しスポットを探している人は、ぜひ足を運んでみてください。

4.マイナスイオンを浴びてリフレッシュ「払沢の滝」

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払沢の滝」(ほっさわのたき)は、檜原村にある東京で唯一「日本の滝百選」に選ばれた滝です。JR五日市線武蔵五日市駅からバスに乗って約25分で、公共交通機関のみでアクセス可能。

4段に分かれて落ちる滝は高度差60メートルもあり、一番下の深い淵には昔から大蛇が棲んでいるという言い伝えから、パワースポットとしても注目を集めています。

払沢の滝の音や水しぶき、マイナスイオンを浴びながら過ごすと、体の疲れを洗い流してくれるような気分になります。夏は涼しくて気持ちよく、冬の凍った滝は神秘的な雰囲気を感じられます。

滝の周辺には豆腐屋さんやカフェもあるので、ゆったり過ごせますよ。

払沢の滝のアクセスなどの詳細はこちらをチェック

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5.自然の音を聴きながらゆっくりできる「御岳渓谷」

御岳渓谷は、秩父多摩甲斐国立公園の中にある渓谷です。JR青梅線御嶽駅より徒歩1分の場所に約4kmの御岳渓谷遊歩道が整備されており、御嶽駅のすぐ前にある御岳橋からは、大きな岩の間を勢いよく流れる川と色とりどりの木々の景色を見下ろせます。

特に秋の紅葉の季節には、赤や黄色、オレンジのグラデーションが広がり絶景です。御岳渓谷の遊歩道は坂道もそれほどきつくなく、トレッキング用の装備などもいらないので、のんびりと散歩を楽しめます。

家族連れでも安心して楽しめるのもうれしいポイント。週末に自然を満喫したい人や、子どもと一緒に行けるスポットを探している人にぴったりです。

6.日帰りで大自然に癒される「奥多摩湖」

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奥多摩湖」は、JR青梅線奥多摩駅から車で20分ほどの場所にある湖。都心から日帰りで行け、大自然を感じられるスポットとして知られています。駐車場やバス停も近くにあるので、アクセスも便利。

奥多摩湖では、春の桜、夏の緑、秋の紅葉など1年を通してさまざまな自然を楽しめます。静かな湖のほとりではゆったりとした時間が流れており、日常のストレスから離れてリラックスできるでしょう。サイクリングやハイキングも楽しめ、雄大な自然のエネルギーを全身で感じられます。

奥多摩湖は、静かに過ごせる癒しスポットに行きたい人におすすめです。

7.世界遺産の原生林が包み込む「小笠原諸島」

「小笠原諸島」は、東京から南に約1,000km離れた場所にある30以上の島々です。世界自然遺産にも登録されており、雄大な自然を五感で感じられます。

小笠原諸島は手つかずの森に包まれており、都市の人工的な音は一切聞こえず、木々の揺れる音や鳥のさえずりなど気持ちが安らぐ音に囲まれます。島では、野生のイルカやクジラ、ウミガメのウォッチングツアーなどが楽しめ、都会ではできない非日常的な体験ができるのが魅力。

小笠原諸島へのアクセスは船のみ。東京とはいえ船で片道24時間要するため、長期休暇を使って思い切りのんびりする自然スポットとしておすすめです。

自然の癒しスポットを訪れるメリット

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続いて、自然の癒しスポットを訪れるメリットを3つ紹介します。

1. ストレス軽減につながる

自然の癒しスポットを訪れると、ストレスの軽減につながります。

都会で聞こえてくる車のクラクションや電車の音、工事の騒音などから離れると、音によるストレスがなくなり、リラックスできます。自然のスポットでは、川の流れる音や鳥のさえずりが都市の人工的な音に代わって聞こえるので癒しを感じられます

また、緑の風景を眺めることで目の疲れも和らぎ、デジタルデトックスできるでしょう。定期的に自然の中で過ごすことで、都市の暮らしで溜まったあらゆるストレスをリセットできるのです。

2. 五感が刺激される

自然の癒しスポットを訪れると、五感が刺激されるメリットもあります。

自然スポットでは、森の香りを嗅いだりや清流の音を聴いたりなど、都心ではなかなか味わえない感覚を楽しめます。また、マイナスイオンを肌で感じ、澄んだ空気を吸うことで、その瞬間により集中できるのです。

五感が活発になると創造性も刺激され、仕事とプライベートの切り替えがうまくなります。たとえ短時間でも自然の中で過ごせば、心身のバランスがとれてウェルビーイングの高まりにつながります。

3.自然との触れ合いが、環境配慮の気持ちを育てる

自然と触れ合うと、自然環境を守りたいと思う気持ちが芽生えます

自然の中で癒されストレスが軽減したり、五感が刺激されてポジティブな気持ちになれたり。そういった自然からの恩恵は、豊かな環境があってこそ。自然のスポットで癒されたら、自然をなるべく壊さず、「ありのまま残したい」と感じるはずです。

その自然を大切に思う気持ちが、日々の行動になり、小さな行動でも必ず自然を守ることにつながります

東京都内で自然を満喫できる7つの癒しスポットと、自然を訪れることで得られるメリットを紹介しました。東京には都心の忙しさに疲れを感じたときや、心と体をリフレッシュしたいと思ったときにぴったりのスポットがたくさんあります。それぞれのスポットごとに魅力が異なるので、時間や好みに合わせて選んでみてください。次の週末や長期休暇は、東京の自然に癒されてみませんか?
参考サイト:

エレナ

ライター

エレナ

フリーランスライター。学生時代の海外ボランティアをきっかけにSDGsやエシカルに興味を持つ。主にSDGs、英語学習、留学、旅行について執筆。リフレッシュには自然の中でのんびり過ごすのが好き。