関東北部では、6月・7月に山開きが実施されます。山開きに合わせて、さまざまな地域でイベントが行われますよ。今回は、関東北部で山開きが行われる3つの山をピックアップして紹介します。これから登山を考えている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

①7つの峰が連なる山!武尊山(ほたかやま)|群馬県

6月・7月に山開きされる山 関東

群馬県の北部に位置する、標高2,158mの山です。沖武尊(おきほたか)を主峰とする7つの山が連なり、壮大な景観をつくりだしています。

武尊山の基本情報

武尊山は、沖武尊・前武尊(まえほたか)・剣ガ峰・家ノ串・中ノ岳・剣ガ峰山(西武尊)・獅子ガ鼻山といった、7つの山が連なる地域の総称です。 日本百名山と、新・花の百名山のひとつに指定されています。

日本武尊(やまとたけるのみこと)の故事が名前の由来となっており、古くから信仰されている霊峰です。

日本アルプスの穂高岳(ほたかだけ)と読みが似ていることから、区別するために「上州武尊山」と呼ばれることもあります。ツキノワグマの生息密度が高いため、登山をする場合は、熊よけの装備が必須といえるでしょう。

武尊山の山開き情報

武尊山の山開きは、6月上旬に、片品ほたか牧場キャンプ場で実施。安全な登山を祈願し、テープカットや演奏などのセレモニーが開催されますよ。

また、6月下旬には武尊神社で山開きがあります。山バッジや手ぬぐいなどを配布していることもあるため、山に登らない人でも楽しめるでしょう。

なお、この時期は雪が残っている場合があるので、チェーンスパイクや軽アイゼンなどを持参してくださいね。

武尊山の山開き 6月上旬(片品ほたか牧場キャンプ場)・6月下旬(武尊神社)
開催場所 片品ほたか牧場キャンプ場・武尊神社登山口
アクセス ■片品ほたか牧場キャンプ場「アクセス
■武尊神社登山口
電車: JR上越新幹線「上毛高原駅」からタクシー(約40分)→武尊神社      

車:関越自動車道「水上IC」(約55分)→武尊神社

参考 みなかみ町観光協会公式サイト「イベント情報

武尊山の見どころ

6月・7月に山開きされる山 関東

6月には、片品ほたか牧場キャンプ場付近にレンゲツツジが咲きます。7月になると、シロバナタカネグンナイフウロやミヤマキンバイなど、さまざまな高山植物が見られるのも魅力ですよ。

沖武尊と前武尊にはそれぞれ、日本武尊のブロンズ像が鎮座。山頂の手前には、「菩薩界の水」と呼ばれる、武尊山唯一の水場が湧き出ています。武尊神社から登れば、日本武尊ゆかりの、裏見の滝も観賞できますよ。

また、武尊山の裾野(すその)には、見晴らしのよい高原が広がっています。さらに、玉原湿原・上ノ原高原・田代湿原なども見どころですよ。

 

②標高1,500mからは森林限界!谷川岳(たにがわだけ)|群馬県・新潟県

6月・7月に山開きされる山 関東

群馬県と新潟県の境に位置する山です。山の中腹までロープウェイで行けるため、登山客だけでなく、観光客からも人気があります。

谷川岳の基本情報

谷川岳は、日本百名山のひとつです。周囲の山をまとめて、谷川連峰とも呼ばれています。山頂は、トマの耳(1,963m)とオキの耳(1,977m)と呼ばれる、2つの峰が連なった双耳峰(そうじほう)です。

谷川岳ロープウェイを使う天神尾根ルートであれば、初級者も登りやすいでしょう。天神尾根ルートには、岩場や鎖場があるので、登山の装備を整えてから登ることを推奨します。また、西黒尾根ルートから朝日岳方面への縦走は、中級者以上に人気がありますよ。

谷川岳の山開き情報

谷川岳の山開きは、7月上旬に開催されます。谷川岳の山開きに合わせ、上野駅と土合駅をつなぐ夜行列車「谷川岳山開き」が運行しますよ。

谷川岳インフォメーションセンターでは、早朝から神事の安全祈願祭が行われます。谷川岳ロープウェイも、早朝から運行するので、朝早くから登山ができるでしょう。

谷川岳ロープウェイベースプラザでは、イベントブースを楽しめます。また、谷川岳肩ノ小屋では、豚汁や木札を先着順に配布。さらに、地元のグルメが集う朝市が、土合駅内で開催されます。地元ならではの食材に出会えるかもしれませんよ。

谷川岳の山開き 7月上旬
開催場所 土合駅・谷川岳ロープウェイ・谷川岳 肩ノ小屋
アクセス 谷川岳ロープウェイ by 星野リゾート「アクセス/パーキング
参考 みなかみ町観光協会公式サイト「イベント情報

谷川岳の見どころ

6月・7月に山開きされる山 関東

7月になると、貴重な高山植物が顔をのぞかせます。タイミングが合えば、黄色いニッコウキスゲの群落が観賞できるでしょう。

また、山頂からは360度のパノラマが一望できます。厳しい気象条件がそろっており、標高1,500m付近からは、森林が生育できない森林限界です。そのため、標高が低いながらも、日本アルプスのような豊富な高山植物が見られますよ。

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Greenfield編集部

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