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都心から約1時間で登山口にたどり着く、人気の登山フィールド丹沢山系(神奈川県)。多くの山小屋が点在しており、名物の料理にありつくのを楽しみに登る人も多いでしょう。今回は山小屋の絶品うどんや、おすすめの山グルメをご紹介します。

花立山荘|岩手産具材たっぷり!唯一無二の手作りうどん

花立山荘

表丹沢の通称頂上と言われる塔ノ岳(標高1,491m)。その少し手前にある山小屋が「花立山荘」(標高約1,300m)です。

オーナーの高橋守さんは山岳縦走競技(山岳マラソン)の元国体選手であり、元監督という経歴の持ち主。小屋の食材や資材は、いまでも麓から小屋まで歩荷で担ぎ上げています

花立山荘

高橋さんがとくにこだわっているのは食材です。レトルトに頼らず、できるだけ手料理の食事を提供することがモットーだそう。

そんな高橋さんがオーナーを務める花立山荘では、うどんやラーメン、お汁粉、豚汁、かき氷などなど、メニューがとても豊富です。

なかでも名物のうどんは季節に合わせた具材を使っており、リピーターがあとをたたないとか。

花立山荘

主な具材は、高橋さんの出身地、岩手県花巻から直接取り寄せている品々ばかり。今夏はふのりうどんを提供中です。ふのりから感じる磯の香りや優しいとろみはまさに絶品

ほかにも、シンプルな月見うどん、なめこうどん、なめ茸うどんなど季節にあわせて提供しています。

花立山荘

天候次第では、小屋の前から街並みと海を一望できます。運がよければ富士山を望めることも。花立山荘に来た際は、自然の風味豊かな特製うどんを、ぜひとも味わってみてください。

花立山荘

山小屋情報

花立山荘
エリア:大倉尾根
営業日:土・日・祝日(木曜日は不定期に荷上げ)
営業時間:要問い合わせ
※最新情報は、花立山荘のInstagramをチェックしてください。
丹沢・大倉尾根 花立山荘Instagram

鍋割山荘|丹沢で一度は食べたい!こだわりの鍋焼きうどん

鍋割山荘

塔ノ岳から少し西側へ下ったところにある鍋割山(標高1,272m)。その山頂は草原のように広い頂で、富士山や箱根、相模湾など絶景を見渡せるビュースポットです。

そこにたたずむ鍋割山荘の名物メニュー「鍋焼きうどん」を求めて登ってくるハイカーも多いようです。

鍋割山荘

それもそのはず、鍋焼きうどんは半熟卵や野菜、油揚げ、きのこなど具だくさん。アツアツの土鍋で提供されるボリューム満点の逸品です。

鍋割山荘

程なくして半熟卵とかぼちゃが汁に溶け込んできて、深い味わいを楽しめます。お出汁の効いた醤油ベースの汁とともにいただきましょう。

鍋割山荘

山頂付近は広々としており、目の前に広がる山々や海を見渡しながら、贅沢なランチタイムを楽しめます。

鍋割山荘

なお、鍋割山荘までは「西丹沢の寄(やどりき)」または「表丹沢の大倉」からのアクセスおすすめです。

鍋割山荘

シーズン中は、時期によっては大変込み合います。とくに繁忙期は、混雑により営業終了時間が早まることがあるので、最低限の食料は用意して行きましょう。

山小屋情報

鍋割山荘
エリア:鍋割山稜
定休日:月・金(悪天候の日は休業または時短営業)
営業時間:火・水・木は11:00〜13:00、土・日・祝は10:00〜13:00
※鍋焼きうどんが売り切れ次第、営業終了。
鍋割山荘公式サイト

さくらや|ここは山の居酒屋!?ご飯・麺類はもちろん、おでんや甘味も充実

さくらや

丹沢山塊の東側にあるのが、霊峰大山(標高1,252m)です。その中腹にある阿夫利神社は、古くから雨乞いの神様として知られています。

その阿夫利神社の手前に位置するのが「お休み処さくらや」。お店の軒先に飾ってある”ラーメンののぼり”を横にした「ルーメソ」が目印です。

さくらや

メニューがとても豊富で、そばやうどん(とろろ・月見・もつ煮込み・カレー・豚汁と選べます)はもちろん、ラーメン、カレーライス、おでんもあります。大山とうふや焼き鳥も美味!

飲み物は生ビール・日本酒・サワー・チューハイ等と、街の居酒屋に匹敵するくらいのラインナップで、あんみつやソフトクリーム、お団子、かき氷などのスイーツもあります。

さくらや

開放感あふれる居酒屋さんのような店先が特徴で、相模湾、江ノ島などの広大な景色を見渡せます。

アクセスは、「小田急線伊勢原駅」北口から大山ケーブル行きのバスに乗り、終点で下車。もちろん、麓から男坂・女坂いずれかの登山道を利用してもよいでしょう。大山ケーブルカーを利用すると、約6分で阿夫利神社に到着します。

山小屋情報

さくらや
エリア:大山表参道
営業時間:平日 9:00~16:30、土・日・祝 8:30~17:00(早めに終了する場合あり)

山小屋グルメは、そこでしか味わえない一品ばかり。山を登ってこそありつける味は、簡単に口にできるものではありません。こだわり抜かれたおいしさに惚れ込む常連ハイカーもたくさんいます。神奈川県の丹沢山塊はアクセスもよく、海も山も見渡せるフィールドです。富士山や眼下の絶景を眺めながら山小屋オリジナルメニューをいただくのは、まさに至福のひととき。その味わいを思い出の1ページに刻んでみてはいかがでしょうか。

 

ライター

KENZIX

長年にわたり雑誌記者や編集者等を経験した後、現在はトレイルランニングの大会運営に携わる。また山小屋スタッフとしても活動中。神奈川県山岳連盟会員。神奈川森林塾8期生。