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日帰り登山の基本装備
日帰り登山の服装は、気温の変化に対応できる重ね着が基本です。登りはじめはあたたかくても、標高が上がれば気温も下がるので重ね着で対応します。急な雨から体を守るための羽織れるジャケットがあるとよいでしょう。
登山は大量の汗をかくスポーツです。服が濡れたままだと汗冷えをして体が冷えます。対策として、汗が乾きやすいインナーを選びましょう。吸水性と速乾性に優れたタオルがあればよりGOODです。
また体を動かしやすいストレッチ素材を用いたウェアが向いています。コットン素材のTシャツやジーンズは乾きにくいため登山服にはおすすめしません。
登山用品以外でもウェアは代用できますが、登山靴は専門ブランドを選ぶと安定感があり歩きやすいでしょう。不安定な場所やぬかるみを歩く場合があるので、足を保護する登山靴は必須アイテムです。
下記の「2024年注目の登山服装トレンド!おすすめのアイテムも紹介」も参考にしてみてください。
日帰り登山の基本的な持ち物リスト
日帰り登山で持っていきたいアイテムをピックアップしました。ここで紹介するものは基本的なものばかりなので揃えておきましょう。
リュック
登山用のリュックはタウンユース用と違い、体への負担を最小限に抑えるために設計されています。
ショルダーハーネスが肩への快適なフィット感を与え、背面パッドにより背中の通気性が抜群です。また重い荷物を背負っても、ウエストベルトやチェストベルトが体への負担を軽減します。
また登山では多くの荷物をパッキングできるように、豊富なポケット・バンジーコード・デイジーチェーンなどの機能が備わっているのも特徴です。
道具の収納や出し入れがスムーズにできるように設計されています。登山中に服がやぶれたり穴が開いたりしないよう、耐久性が高く軽量で高機能な素材が使用されています。
MILLET(ミレー)の「サースフェー」は、格段のフィット感と背負い心地でバックパックの重さを感じさせません。耐水性に優れており悪天候時でも活躍しますよ。
30Lにプラス5L拡張できるので、日帰りや小屋泊の登山をしたい人にぴったりです。
下記の記事では、「日帰り登山におすすめのバックパック」を紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
水分
夏はもちろんですが、冬でも汗をかくので水分は必須です。熱中症や体調不良を防ぐため、登山時のこまめな水分補給を欠かさないようにしましょう。
どれだけの水分が必要なのかは簡単な計算で算出できます。「体重×行動時間×5mL×70〜80%=登山での必要水分量」です。
汗とともに塩分も排出されるので、水だけでなくスポーツドリンクも一緒に用意するとよいでしょう。
キリン「アミノバイタルGOLD2000」は、味の素社独自組成のロイシン高配合必須アミノ酸を2,000mg配合したスポーツドリンクです。
熱中症対策として、100mLあたり41mgのナトリウムを配合しています。マスカットフレーバーで飲みやすく、登山だけでなくさまざまなスポーツ時の水分補給にもおすすめです。
タオル
汗を拭くのはもちろんですが、首に巻くことで日焼けを防げます。吸水性と速乾性に優れているタオルだと乾きやすいので便利です。
タオルの代わりにてぬぐいでもOK。綿素材ですが薄いので乾きやすくさまざまなシーンで重宝しますよ。
ACTEON(アクテオン)の「ジムタオル」は、速乾・抗菌防臭に優れた、軽量・コンパクトなマイクロファイバータオルです。肌触りがよく素早く汗を吸収します。
コットンタオルの1/3の時間で乾くため日帰り登山や縦走でも活躍するでしょう。無地と幾何学模様のリバーシブルなデザインなので、シンプルなデザインが好きな人でも柄が好みな人でも愛用できますよ。
行動食
登山は長時間歩くため体力をかなり消耗します。行動食は必ず持っていき、カロリーが高くて持ち運びやすいものを選びましょう。
塩分が多いスナックやチョコは移動中でも食べやすく人気です。エナジーバーやゼリーのようにすぐにお腹を満たせる食べ物もよいでしょう。
Clif Bar (クリフバー)の「エナジー バラエティセット」は、オーガニックのオート麦とデーツを使用したエナジーバーです。
豊富なプロテインと23のビタミン・ミネラル入りで、エネルギー維持のための栄養補給ができます。トランス脂肪酸を含まないのはうれしいポイントです。
チョコレートチップ12本・ホワイトチョコマカダミアナッツ12本と2つの味を楽しめますよ。オーガニックが好きな人や健康志向の人は手に取ってみてください。
健康保険証
登山では、予測できない体調不良やケガで病院に急遽行くケースがあるかもしれません。念のために健康保険証は持参してください。コピーは原則無効なので原本を準備しておきましょう。
レインウェア
天気が急に変わる山ではレインウェアは必須です。突然の雨で体が濡れてしまうと体温が下がり低体温症になる場合があります。リュックの中に常に入れておき雨に対応できるようにしましょう。
防水性や透湿性に優れている素材のレインウエアなら雨やウェア内の湿気による蒸れを防ぎます。透湿性素材として有名なゴアテックスがおすすめです。
ARC’TERYX(アークテリクス )の「ベータ ジャケット」は、PFCフリーのゴアテックスePE素材を使用した、汎用性が高い丈夫なマウンテンシェルです。
持続力のある防水性・防風性・透湿性に加え、強度が高く軽量なのが魅力。荷物がかさばる登山でも邪魔になりません。立体構造で動きやすいため、幅広いレベルのハイカーが愛用できる一着になるでしょう。
登山地図
登山地図のアプリと紙の地図を両方持っていると道間違えを防げます。紙の地図は広い範囲を見れるので、どの道をとおって登山するのかを確認しやすいというメリットがあります。
アプリは自分の位置を手軽に確認しやすく、登山道からはずれると警告音が鳴るものもあり便利です。
ただしスマートフォンのバッテリーがなくなるとアプリが使用できなくなり危険なので紙の地図は必ず持っていきましょう。
コンパス
地図とあわせて使いやすいのがコンパスです。進む道の方角を確認したり迷ったりしたときに使います。
スマホや時計にもコンパス機能が付いているものがありますが、バッテリー切れなどの心配があります。トラブルなく使えるのがアナログタイプの強みです。
SUUNTO(スント)の「 A-30 NHメトリックコンパス 」は、シンプルな操作で使える、紙地図用のベースプレートコンパスです。蛍光のマーキングで暗いところでも読みやすいうえに拡大レンズも備えています。
付属の首ひもにスナップロックがついており、地図と一緒に使う際に素早く取り出せて便利です。−30〜 60℃と幅広い温度帯で使用できるので季節を問わず活用したい人は入手しておきましょう。
スマートフォン
通信手段として必要不可欠なのがスマートフォンです。GPS機能や地図としての役割も果たします。カメラで絶景を撮影するのにも役立つ便利なアイテムです。ただしバッテリー切れには注意しましょう。
ペーパー類
ティッシュペーパー・トイレットペーパー・ウエットティッシュなどのペーパー類があるとさまざまなシーンで活用できます。
山では洗えない食器類を拭いたり手を拭いたりと便利です。ペーパーは濡れないようにジップロックに入れておきましょう。使用したペーパーはビニール袋に入れ、必ず持ち帰ってくださいね。
LEC(レック)の「アラクリーネ 激落ちくん ノンアルコール 除菌」 は、ノンアルコールの除菌シートです。
汚れをしっかりキャッチするので、登山中に手が洗えない場所でも清潔に保てます。シートを1枚ずつ取り出せるオーバーストップ機能がポイントです。
アルコールが苦手な人でも心配なく使用できます。使用したペーパーは、ビニール袋に入れて必ず持ち帰ってくださいね。
ゴミ袋・ビニール袋
登山中に発生したゴミはすべて家に持ち帰るのがマナーです。ゴミ袋に必ず入れて持ち帰るようにしてください。
濡れたものを一時的に入れておくのにもゴミ袋は役立ちます。ゴミ袋はかさばらないので複数枚は準備しておきましょう。
紫外線対策アイテム
目や肌を守るために紫外線対策のアイテムは必須です。季節にかかわらず標高が高くなれば紫外線は強くなります。そのため紫外線対策として、帽子・サングラス・日焼け止めは1年中携帯しておきましょう。
goodr(グダー)の「OG」は、運動中でもぴったりフィットする軽量なサングラスです。
紫外線を約99%カットする偏光レンズなので登山中の景色がクリアに見えます。15種類のカラーから自分好みのものを選んでみてくださいね。
日帰り登山にあると便利なアイテム
日帰り登山を快適にする便利なアイテムをチョイスしました。万が一のときに活躍するギアも数多くあるので準備しておけば心強いでしょう。
トレッキングポール
トレッキングポールを使用すれば歩行時のバランスを保ち、体力の無駄な消耗を防ぐのに役立ちます。とくに年配の人や体力に自信のない人にとっては、登山を少しでも楽にできるアイテムです。
4点歩行で身体を安定させることでケガの防止にもつながります。バランスが崩れやすい箇所での支えや疲労したときの休息にも役立ちます。正しい使い方を身につけて活用してください。
シナノの「トレッキングポール FAST-125A/S」は、地面を突いたときの安定感が高いトレッキングポールです。
アンチショック機能が手首の負担を軽減するため、長時間の山行でも快適に使用できます。ロックはレバーロック方式で十分な強度があります。
重心バランスと操作性が優れたものを探している人はぜひ試してみましょう。
モバイルバッテリー
万が一のときにバッテリー切れにならないように、スマートフォンとセットでモバイルバッテリーを持っていきましょう。スマートフォンでのGPS機能の使用や、写真や動画を撮影しているとバッテリーの消費が早くなります。
明誠の「モバイルバッテリー 大容量12000mAh」は、3台同時に充電できる大容量のモバイルバッテリーです。ポリマーリチウムイオンバッテリーを使っているため安全性と耐久性があります。
スマートチップ内蔵で多重安全保護機能も備えています。スマートフォン数回分の充電ができるので、日帰りはもちろんのこと、小屋泊やテント泊の登山を考えている人にもイチオシです。
救急セット
登山では、予測できないケガをするときがあるので救急セットを準備してください。絆創膏・三角巾・ポイズンリムーバーなどを入れておきましょう。
NORAHの「救急セット21点」は、いざというときに頼りになる16種類21点の救急セットです。
衛生的な日本製キズテープを使用しています。滅菌ガーゼ入りの日本製包帯も含まれていますよ。地震やアウトドアで活躍しますね。
また365日の商品保証付きなのもうれしいポイントです。ひとつひとつ揃えるのが面倒な人は、セットになっているこのアイテムを購入しましょう。
ヘッドライト
山は日が暮れると道がまったく見えなくなるので、ヘッドライトは日帰り登山でも持って行きましょう。スマートフォンのライトでも代用できますが、バッテリーを消耗するうえに手で持たないといけないので不便です。
ブラックダイヤモンド「スポット400」なら、電池とバッテリーの両方で駆動でき、両手がフリーになるのでストックを問題なく使えます。
高照度で約2,5時間・低照度で約200時間の連続照射が可能です。照度メモリー機能で最後の明るさを自動で設定できます。
豊富なカラーバリエーションも魅力です。防水性が高く悪天候でも対応できるので、天気が変わりやすい登山にぴったりの商品ですね。
携帯トイレ
山にトイレがない場合があるので、いざというときのために携帯トイレは準備しておきましょう。100円ショップでも販売され購入しやすくなっているので環境保全のためにも携帯してくださいね。
ハイマウントの「携帯トイレ」は、開くだけですぐに使えるシンプルな簡易トイレです。水分を速やかに固める特殊シートと、漏れや臭いを防ぐ超防臭チャック袋が付いています。
洋式便器や簡易トイレにも使えますよ。密閉性の高いチャック袋で臭いを軽減します。
また緊急時やアウトドアでのトイレとして使え、燃えるゴミとして処分可能です。登山だけでなく災害時にも頼りになるので持っておくとよいでしょう。
ザックカバー
急な天候の変化でザックや中身が濡れないようにする便利なアイテムです。万が一なくても大きなゴミ袋で代用できますが、ゴムで袋が飛ばないようにする必要があります。
Frelaxyの「リュックカバー」は防水性に優れています。またリュック全体を保護するクロスバックルとゴムバンド付きなので風に飛ばされる心配がありません。
取り付け簡単な収納袋が付属しているうえに1年間の品質保証付きです。
通勤や登山など幅広い用途に対応しています。8色・5サイズから好みのものを選べるので、カバーが付属してしていないザックの人はチェックしましょう。
エマージェンシーシート
日帰り登山でも道迷いや遭難の恐れがあります。そのような緊急時には、低体温にならないように体温を確保する必要があります。
SOLの「ヒートシートエマージェンシーブランケット」があれば、冷たい外気から体を守れます。特殊素材のヒートシート(R)が、体熱の90%を反射して体温を維持します。
鮮やかなオレンジ色が山の中でも目立つので救助の際に役立つでしょう。アウトドア・家庭・職場での災害対策にもあると便利なアイテムです。万が一のときのために準備しておきましょう。
薬(常備薬)
体力を消耗する登山では、体調が急に悪くなる場合があります。なにがあるのかわからないので、常用している薬や下痢止めなどは持ちましょう。
LION(ライオン)の「ストッパ下痢止めEX」を携帯しておくと、突発性の下痢や急なお腹の痛みに襲われたときに重宝します。
水がなくてもサッと飲めるので便利です。登山中はトイレがないことが多いため救急セットに入れるのをおすすめします。
虫除け
虫除けは、春から秋にかけて樹林帯を歩くときに欠かせないアイテムです。
不快な虫から身を守ります。フマキラーの「スキンベープミスト プレミアム 200ml」は、有効成分濃度30%の、5〜8時間の虫よけ効果がある商品です。
皮膚アレルギーテスト済みでヒアルロン酸Naを配合しているため肌にやさしいスプレーです。スプレーしやすいトリガーで手軽に使えるうえマダニに効果があります。快適な登山をしたい人は持参するとよいでしょう。
レジャーシート
濡れている路面で休憩するときに敷くと、リュックや荷物を汚さずに置けます。
マタドールの「ポケットブランケット3.0」があれば、ちょっとしたときにも座れて便利です。収納時は手のひらサイズですが、広げれば大人2〜4人ほどが座れるレジャーシートとして使用できます。
ウォータープルーフなので湿気を気にせず使えます。また寒いときにはブランケットとしても活用できますよ。キャンプやピクニックなどさまざまなシーンで使いたい人は検討する価値があります。
【季節別】日帰り登山の持ち物おすすめアイテム
季節ごとに必要となる持ち物は変わります。気温によって、ウェアはもちろんアイテムも大きく違うのでしっかり準備しましょう。
春・秋の持ち物
1日の気温差が大きい春と秋は服装選びが難しくなります。冬ほどの装備は必要ありませんが保温性のあるアウターは必要です。
春は紫外線が増える季節なので対策はしっかりとしましょう。つばが広めのキャップ・ハット・UV機能を備えたサングラスは必要です。
夏の持ち物
標高が上がると夏でも気温が低くなるので薄手のアウターは準備しておきましょう。
登山中は汗を大量にかくため、熱中症対策アイテムは必須です。塩分タブレット・体を冷やすもの・汗を拭くためのタオル・ボディシートなどがあれば快適ですよ。紫外線対策品と虫除けアイテムも欠かせません。
冬の持ち物
凍える冬は陸地以上の装備が必要です。保温性があるアンダーウェアはもちろん防風性のあるアウターを準備してください。
顔や頭に風が当たると冷えるので、ニット帽やネックウォーマーでしっかりと保温しましょう。手先の冷えにはグローブで対応してください。
【天候別】日帰り登山の持ち物おすすめアイテム
天候によって持ち物は大きく変わります。晴れの日や雨の日によって必要なものを把握して準備しておけば困ることはありません。
晴れの日の持ち物
どれほど快晴でも、日帰り登山ではレインウェアを常備しておきましょう。レインウェアは雨を防ぐだけでなく、防風と防寒の役割もあるので重宝します。
晴れた日でもコンパクトに収納できるレインウェアがあるのでリュックの中に入れておいてください。
また紫外線対策アイテムは必ず用意しておきましょう。帽子・UVカット機能を備えたサングラスは晴れた日の登山では必須です。
雨の日の持ち物
雨で濡れたものを入れたり、濡らしたくないアイテムを入れたりするのに便利なのが防水バッグです。各メーカーから、さまざまな形状や容量が販売されているので自分にあったものを選んでください。
雨の日の登山では、雨・泥・小石の靴への侵入をゲイターで防げます。ゲイターとは、パンツの裾と靴の境目を覆うアイテムです。靴の中が濡れると不快なので、持っていて損はしないアイテムでしょう。
登山の持ち物を準備する際の注意点
持ち物を準備するときに知っておきたい注意点があります。この注意点を把握しておけば効率よく持ち物を準備できますよ。
当日の天候や気温を確認しておく
荷物を準備する前に、登山当日の天候や気温は確認しておきましょう。天候や気温によっては持っていく荷物が変わります。
急に寒くなりそうなら防寒着を多めに持って行くなど工夫をするといざというときに困りません。
荷物の重量に注意
あれもこれもと必要だと思い、荷物が多くなってしまうのが登山初心者の特徴です。
しかし荷物が多くなると体への負担となり体力を消耗します。必要最低限のアイテムに抑える努力をできるだけしましょう。回数を重ねると、本当に必要なものがわかっていきますよ。
また登山専用アイテムは軽量でコンパクトに収納できるものが数多くあります。登山アイテムも上手に活用すれば軽量化が可能です。
両手はできるだけ空けた状態にする
手で持たないといけない荷物は避けてください。登山中は滑ったり、石につまずいたりして転倒する場合がありますので両手は空けておきましょう。トレッキングポールは転倒を防止するのに使えるので問題ありません。
持ち物リストでチェックする
持ち物リストをあらかじめつくっておけば、なにを持っていけばよいのか一目でわかります。
リストを活用して忘れ物を無くすコツは、リュックに持ち物を入れた後にチェックするのではなく、荷物を入れる前に一つ一つ確認することです。
リュックに荷物を入れる順番を確認する
リュックに荷物を入れるときのコツは、重くてかさばるアイテムを背中のほうに入れてから、よく使うものを取り出しやすい上に入れることです。
雨具や防寒着は頻繁に出し入れする可能性があるので上のほうに入れておきましょう。行動食・地図・財布・スマートフォンはセカンドバッグがおすすめですよ。
日帰り登山で守るべきルール
日帰り登山には守ってほしいルールがあります。山を愛しているなら知っておくべきことなので理解して実践してください。
ゴミを持ち帰る
山だけでなく、どこでもゴミは捨てずに家に持ち帰るのが基本です。山小屋のゴミ箱に捨てるのもいけません。
行動食やお菓子の袋などは、小さく折りたたんで密閉できるビニール袋に入れてください。そうするとかさばらないので持ち運びやすいでしょう。
ゴミを山に持ち込まない工夫も必要です。お菓子はあらかじめ袋から出してジップロックに入れておけば登山中にゴミは出ません。飲み物は、ペットボトルではなく水筒やボトルに入るとよいでしょう。
自分のレベルにあった山を登る
無理をしてレベルの高い山は登らずに、自分のレベルにあったところを登りましょう。
無茶をして体を動かし続けると、大量のエネルギー消費により低血糖状態になるケースもあります。意識がもうろうとし体が動かなくなります。
またクライミング技術などが必要になる山もあるので、レベルを少しずつ上げていき、体力とスキルを身に着けてから挑戦しましょう。
登山道は登りの人が優先
登山では、下る人より登る人を優先します。下りのほうが人に気づきやすく、すれ違う場所も探しやすいためです。
譲るときは、危険ではない幅広の場所で山側によけてください。登りの人が多く連続したら下りの人は前に進めないので、状況によっては譲りあって臨機応変に対応しましょう。
すれ違う人に挨拶する
登山道ですれ違うときは見知らぬ人でも挨拶をしましょう。挨拶をすることで相手の性別や服装などを覚えられます。そして万が一遭難したときの捜索の手がかりになるからです。
最初は恥ずかしくて照れますが、挨拶だけでなく一言二言の会話もしてみてもよいでしょう。
登山道は1列で歩く
登山道は狭いので、グループで登山するときは1列で歩きましょう。横に広がって歩くと、後ろから来たペースの早い人が追い抜くときに邪魔になります。
またすれ違うときに転倒したり、足を踏み外したりして滑落する危険もあるでしょう。相手にケガをさせる可能性があるので注意してください。
登山道からはずれない
登山道は快適に登山できるよう整備されていますが、山によっては登山道から少しはずれただけで転落・滑落の危険性があります。初心者にはとても危険なので、登山道からはずれないようにしてください。
また高山植物の保護のために登山道沿いにロープが張られています。自然環境を守るためにも登山道からはずれないよう注意が必要です。
もしも登山道をはずれてしまった場合は地図を確認し、休息を取りながら無理のない行程で戻りましょう。また登山道に設けられたロープや支柱に体重を預けるのは危険なので避けてください。
植物を持って帰らない・動物に餌を与えない
生態系保全のため、植物や石などを持ち帰るのはやめてください。同様に、外来の植物を山に持ち込まないようにしてください。帰宅後は登山靴をきれいにし、靴裏についた種子を落とすようにしましょう。
また野生動物に遭遇しても餌を与えないでください。餌を与えられるのに慣れた動物は自力で食べ物をとれなくなり、最悪の場合は死んでしまいます。
また人へ近づきすぎるようになるので危険です。生態系に影響するので餌やりはやめましょう。
公共交通機関を利用する際は周囲に迷惑をかけない
電車やバスの車内では、大きなリュックは周囲の乗客の邪魔でしょう。混雑してきたら、迷惑にならない場所や網棚に置くなどの気配りが必要です。
グループで座席を占領して大きな声でおしゃべりするのもやめましょう。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。