身に着けていくもの
まずは体に身に着けていくべきものを確認しておきましょう。
天候や行程によっても変える必要があるので、ルートをあらかじめ確認し、詳細な天気予報も確認しておきましょう。
□ウエア
ウエアは天候や気温に見合ったものを選びましょう。
初めての登山の場合には、動きやすいか確認しておくといいでしょう。
□登山靴(トレッキングシューズ)
登山において、足元の違和感はかなり不快です。
履き心地に違和感がないか、紐が切れかかっていないかなどを確認しておきましょう。
□帽子
基本的には、どういったシチュエーションでも帽子は用意するようにしましょう。
気温が不安定な時は、日除け帽のほかにニット帽もザックに忍ばせておくと心強いですよ。
□サングラス・アイウエア
標高が高かったり、森の開けた場所に行くときはサングラスを用意しましょう。
サングラスが必要ない日差しでも、虫や枝葉から目を守るために、クリアタイプのアイウエアもあると安心です。
□腕時計
行程通りに移動できているかこまめに確認するために、腕時計を付けていきましょう。
アナログ時計であれば、短針を太陽に向けて、短針と12の中間が指す方向が南になるので、万が一のときのコンパスにもなります。
□グローブ
寒いときは防寒に、暖かいときは日焼け防止になります。
濡れてしまうことも考えて、予備もあるといいでしょう。
ザックに入れておくもの
忘れ物が一番多いのが、ザックに入れて持っていくものです。
これらはバックアップために持ち歩く用品がほとんどですが、万が一の時に役に立つものもあるので十分確認しておきましょう。
□水筒
まず忘れてはならないのが、水分補給のための水筒です。
ペットボトルでも大丈夫ですが、一度口をつけたドリンクがぬるくなると雑菌が増えるので、しっかり保冷できるほうが安心です。
もし中身を入れていくのが重たい場合は、パウダータイプのスポーツドリンクもおすすめです。
余裕があれば、飲料水のほかに傷を洗う時などに使う水道水を持ち歩くためにも一本用意しておきましょう。
□レインウエア・防寒着
夏場は突然の雨に備えてレインウエアーを上下、秋冬はさらに防寒着を持っていきましょう。
レインウエアがかさばる場合は、大き目のジップロックに入れれば空気を逃がして小さくできるのでおすすめです。
□替えの下着類
インナーや靴下など、突然の天候不順などに見舞われたときに替えられるだけでもかなり体力を温存できます。
こちらもジップロックに入れれば、ザックの中でばらけず収納性が上がります。
□手ぬぐい・タオル
夏冬かかわらず、汗を拭くために必要です。
怪我の応急処置に使うことも考えて、複数枚持っておくといいでしょう。
□薬・救急セット・健康保険証のコピー
頻用薬や常用薬がある場合は、忘れずに持ち歩くようにしましょう。
軽い怪我や体調不良に対応できる救急セットも必須です。
もし怪我をして病院に直行することも考えて、健康保険証のコピーがあると安心ですね。
□非常食・補給食(行動食)
もしも、何らかの理由で足止めされてしまった場合に備えて、非常食はかならず持ち歩きましょう。
非常食は使わなければ次回に持ち越すので、カロリーメイトやパック入りようかんなど、日持ちするものがおすすめです。
補給食はお好みのもので、温度に左右されないお菓子などを持ち歩きましょう。
□登山用地図・コンパス
スマートフォンを持ち歩いていても、バッテリー切れや故障、電波の入らないエリアでの遭難を視野に入れて登山用地図は必ず用意します。
地図だけでは役に立たないので、併せてコンパスも持ち歩きましょう。
□モバイルバッテリー
近年自分で救助要請を出す方が増えていることからわかる通り、大きくルートを外れなければ電波が届くエリアは多いです。
スマートフォンは「現代のサバイバルナイフ」と言われるほど命を守る機能が充実しているので、なるべく使えるようにしておくべきです。
5000mAh程度のモバイルバッテリーが比較的小さく軽いので、用意しておくと安心です。
□ヘッドライト・懐中電灯
万が一行程が遅れて夜になってしまった場合や、薄暗いエリアを歩くために必要です。
あわせて、充電や電池残量が十分かも確認しておきましょう。
□ビニール袋
山にゴミを残さないのは基本中の基本。
ゴミ袋としてはもちろん、大きい怪我をしてしまった場合に患部をカバーする用途にも使えます。
□エマージェンシーシート
緊急時に体を保護・保温するためのものです。
自分だけでなく、周りの方を助けるためにもできるだけ持ち歩きましょう。
□ライター
緊急時に暖を取るために必要になります。
百円ライターはほぼ使い物にならないので、ターボタイプならなお良し。
あると便利なもの
これらは必須ではありませんが、筆者の経験上あるととても助かるものです。
ザックに余裕があれば、ぜひ持ち歩くようにしましょう。
□予備のメガネ
まさに筆者が見舞われたトラブルですが、登山中にメガネが突然破損してとても困ってしまった経験があります。
メガネやコンタクトなどを使用している方は、予備を持ち歩いておきましょう。
とくにコンタクトは地面に落とすと再利用できないので、必須に等しいアイテムになりますね。
□ボディシート(汗ふきシート)
暑い時期にあるととても便利なのがボディシートです。
ウエットティッシュを持ち歩く方は多いですが、ウエットティッシュでは顔や体に使うのは、望ましくないものもあります。
最近は持ち歩きできるミニパックも多いので、一つ用意しておくとかなり快適に登山を楽しめます。
□折り畳みバケツ
筆者がかならずザックに付けているのが折り畳みバケツです。
使用するシーンこそ少ないですが、タオルを濡らしたいときなど、山中で限られた水を無駄なく使うためにとても有効です。
□折り畳み座布団
とくに休憩地点の少ない登山ルートの場合は、折り畳み座布団があると休憩がかなり楽になります。
最近は百円ショップにアウトドア用品として売られている場合もあるので、ひとつ用意しておくといいでしょう。
□ザックカバー
雨が降ったときに、ザックの中身を守るためのカバーです。
最近のザックは防水性が高いので必須ではありませんが、それでも使うと使わないでは帰った後のザックの臭いがかなり変わります。
□トレッキングポール
こちらは、あるとないとでは歩きやすさは大違い。
怪我をしたときにもあると安心です。
ジョイント式でザックに入れられるタイプのものもあります。
□パラコード
パラシュートに使用される、非常に頑丈な細いロープです。
細いので持ち運びも邪魔にならず、いろいろな用途に使用できます。
大雨に見舞われたときには、パラコードとシートで簡易的なタープをつくったり、タオルと合わせて止血にも使えます。
ちなみに靴ひもが切れた場合の代わりにも使えます。
□山行計画書
誰がどのルートで、どれぐらいの時間をかけて移動するかなどを記入するものです。
本来所管の警察署に提出するものですが、自分でも持ち歩いておけば、万が一の時に照らし合わせて救助隊がどのあたりを捜索するか予想を立てることもできます。
最近は用意しない方も多いようですが、フォーマットを使えばそこまで手間でもないですし、緊急時の生存率が大きく変わるので必ず用意するべきです。
まとめ