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登山には必要なものが多く、忘れてしまうと道中補給することも困難です。 そのため登山の忘れ物は避けるべきで、慣れていても出発前の持ち物確認は必須です。今回、登山に行く前に活用したい持ち物リストを作成しましたのでぜひ役立ててください。
登山の持ち物についてはこちらの記事を参照にしてください

身に着けていくもの 

登山 持ち物 登山の持ち物確認リスト 日帰り

 

まずは体に身に着けていくべきものを確認しておきましょう。 

天候や行程によっても変える必要があるので、ルートをあらかじめ確認し、詳細な天気予報もチェックしておきましょう。 

  

□ウエア 

登山に適したウェアを選ぶ際には、吸水性と速乾性に優れた素材を選ぶことが大切です。また、登山ではストレッチ性を備えたウェアが動きやすくおすすめです。

さらに、ベース・ミドル・アウターレイヤーの3層で構成されるレイヤリングシステムに基づいてウェアを選ぶとよいでしょう。

ベースレイヤーは汗を素早く吸収・発散し、ミドルレイヤーは保温性をキープ、アウターレイヤーは風や雨から保護します。各レイヤーは、気温や活動レベルに応じて調節可能で、さまざまな天候や環境に対応できる柔軟性を持っています。
 

□登山靴(トレッキングシューズ) 

トレッキングシューズは、一般的な登山道に最適で、日帰りの登山にとくに適しています。

トレッキングシューズは、やや硬めに作られたソールを持っており、岩が多い道や不均一な地形を歩きやすいようにできています。

トレッキングシューズを着用することで足の安定性が向上し、足への負担を軽減するため、登山には必須です。

履き心地に違和感がないか、紐が切れかかっていないかなどを事前に確認しておきましょう。
 

□帽子 

登山における帽子の役割は、単なるファッションアイテム以上のものです。帽子は、紫外線からの保護、汗の吸収と速乾、風や雨からの防御、物理的な保護、そして保温性という、さまざまな役割を果たします。

気温が不安定な時は、日除け帽のほかにニット帽もザックにしのばせておくと心強いですよ。

□サングラス・アイウエア 

標高が高いコースや、森の開けた場所に行くときはサングラスを用意しましょう。 

サングラスが必要ない日差しでも、虫や枝葉から目を守るために、クリアタイプのアイウエアがあると安心です。 

  

□腕時計 

行程通りに移動できているかこまめに確認するために、腕時計をつけていきましょう。 

アナログ時計であれば、短針を太陽に向けて、短針と12の中間が指す方向が南になるので、万が一のときのコンパスにもなります。 

  

□グローブ 

登山において、グローブは手の保温だけでなく、手の保護や防水という重要な役割を担います。寒いときには防寒に役立ち、あたたかいときには日焼けを防ぐ効果もあります。また、濡れる可能性を考慮して予備を持つことも大切です。

寒い季節には、厚手で保温性の高いグローブが必要です。あたたかい季節には、薄手で通気性の良いものや日焼け防止効果のあるものが適しています。また、雨や雪の中での登山を考慮して、防水性のあるグローブを用意しておきましょう。

□ゲイター

ゲイターは靴とズボンの間を覆う装備で、足元を濡れや汚れからカバーします。登山では、雨雪でないときも、泥・砂・小石が靴に入ったり、渡渉で水が入ったりすることがありますが、ゲイターで足元の快適性を保つことで、歩行の効率を向上できます。

とくに樹林帯を歩く際には、雨の後に泥濘ができやすいため、ゲイターは非常に有効です。ゲイターがあれば、靴の中に泥や水が入るのを防ぐことができ、快適な歩行を維持できます。

□ザックカバー

登山用ザックはある程度撥水加工されているものの、本格的な雨には対応できないため、ザックカバーの持参は非常に重要です。ザックカバーは、まさにザック用のレインウェアであり、荷物を雨から守ります。

一部のザックにはカバーが付属していますが、付属していない場合は必ず購入することをおすすめします。購入する際は、自分のザックに合ったサイズと形状のカバーを選びましょう。激しい雨や悪天候に備えて、耐水性と耐久性に優れた素材のものをチョイスしましょう。

ザックに入れておくもの 

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忘れ物が一番多いのが、ザックに入れて持っていくものです。 

これらはバックアップために持ち歩く用品も含まれますが、万が一の時に役に立つものもあるので十分確認しておきましょう。 

  

□水筒 

まず忘れてはならないのが、水分補給のための水筒です。 

ペットボトルでも大丈夫ですが、一度口をつけたドリンクがぬるくなると雑菌が増えるので、しっかり保冷できるほうが安心です。 

もし中身を入れていくのが重い場合は、パウダータイプのスポーツドリンクもおすすめです。 

余裕があれば、飲料水のほかに傷を洗うときなどに使う水道水を持ち歩くためにも一本用意しておきましょう。 

 

□レインウエア・防寒着 

夏場は突然の雨に備えてレインウエアーを上下、秋冬はさらに防寒着を持っていきましょう。 

レインウエアがかさばる場合は、大きめのジップロックに入れれば空気を逃がして小さくできるのでおすすめです。 

  

□替えの下着類 

インナーや靴下など、突然の天候不順などに見舞われたときに替えられるだけでもかなり体力を温存できます。 

こちらもジップロックに入れれば、ザックの中でばらけず収納性が上がります。 

  

□手ぬぐい・タオル 

夏冬かかわらず、汗を拭くために必要です。 

怪我の応急処置に使うことも考えて、複数枚持っておくとよいでしょう。 

  

□非常食・補給食(行動食)

もしも、何らかの理由で足止めされてしまった場合に備えて、非常食はかならず持ち歩きましょう。 

非常食は使わなければ次回に持ち越すので、カロリーメイトやパック入りようかんなど、日持ちするものがおすすめです。 

補給食はお好みのもので、温度に左右されないお菓子などを持ち歩きましょう。 

  

□登山用地図・コンパス 

スマートフォンを持ち歩いていても、バッテリー切れや故障、電波の入らないエリアでの遭難を視野に入れて登山用地図は必ず用意します。 

地図だけでは役に立たないので、あわせてコンパスも持ち歩きましょう。 

  

□モバイルバッテリー 

自分で救助要請を出す遭難者が増えていますが、山のなかでも大きくルートを外れなければ電波が届くエリアが増えてきています。

スマートフォンは「現代のサバイバルナイフ」といわれるほど命を守る機能が充実しているので、なるべく使えるようにしておくべきです。 

5000mAh程度のモバイルバッテリーが比較的小さく軽いので、ザックのなかに用意しておくようにしましょう。 

  

□ヘッドライト・懐中電灯 

万が一、行程が遅れて夜になってしまった場合や、薄暗いエリアを歩くために必要です。 

あわせて、充電や電池残量が十分かも確認しておきましょう。 

  

□ビニール袋 

山にゴミを残さないのは基本中の基本。 

ゴミ袋としてはもちろん、大きい怪我をしてしまった場合に患部をカバーする用途にも使えます。 

 

□エマージェンシーシート 

緊急時に体を保護・保温するためのものです。 

自分だけでなく、周りの人を助けるためにもできるだけ持ち歩きましょう。 

  

□ライター 

緊急時に暖を取るために必要になります。 

百円ライターは高所では使い物にならないことが多いので、ターボタイプを用意しておきましょう。

  

あると便利なもの 

登山にあると便利なものリスト 登山の持ち物確認リスト 日帰り

 

これらは必須ではありませんが、筆者の経験上あるととても助かるものです。 

ザックに余裕があれば、ぜひ持ち歩くようにしましょう。 

  

□予備のメガネ 

まさに筆者が見舞われたトラブルですが、登山中にメガネが突然破損してとても困ってしまった経験があります。 

メガネやコンタクトなどを使用している人は、予備を持ち歩いておきましょう。 

とくにコンタクトは地面に落とすと再利用できないので、必須に等しいアイテムになりますね。 

  

□ボディシート(汗ふきシート) 

暑い時期にあるととても便利なのがボディシートです。 

ウエットティッシュを持ち歩く人は多いですが、ウエットティッシュには、顔や体に使うのは望ましくないものもあります。 

持ち歩きしやすいミニパックの汗拭きシートもあるので、ひとつ用意しておくとかなり快適に登山を楽しめます。 

 

□折り畳みバケツ 

筆者がかならずザックに付けているのが折り畳みバケツです。 

使用するシーンこそ少ないですが、タオルを濡らしたいときなど、山中で限られた水を無駄なく使うためにとても有効です。 

  

□折り畳み座布団 

とくに休憩地点の少ない登山ルートの場合は、折り畳み座布団があると休憩がかなり楽になります。 

最近は百円ショップにアウトドア用品として売られていることもあるので、ひとつ用意しておくとよいでしょう。 

  

□トレッキングポール 

トレッキングポールは登山において非常に役立つアイテムです。

まず、不安定な地形でバランスを保ち、転倒リスクを減らします。次に、下り坂で足腰への負担を軽減し、疲労を和らげます。さらに、平地や上り坂で推進力を強化し、歩行をサポートします。

トレッキングポールは長距離のハイキングや数日間のトレッキングでも、持続的なサポートとなります。また、手首や肩へのストレスを減らし、全身の筋肉を均等に使うことで、より効率的な歩行ができます。

これらの理由から、登山のトレッキングポールは安全性や快適性のための必須アイテムといえるでしょう。

 

□パラコード 

パラシュートに使用される、非常に頑丈な細いロープです。 細いので持ち運びも邪魔にならず、いろいろな用途に使用できます。 

大雨に見舞われたときには、パラコードとシートで簡易的なタープをつくったり、タオルと合わせて止血にも使えます。 

ちなみに靴ひもが切れた場合の代わりにも使えます 

  

□山行計画書 

誰がどのルートで、どれぐらいの時間をかけて移動するかなどを記入するものです。 

本来所管の警察署に提出するものですが、自分でも持ち歩いておけば、万が一の時に照らし合わせて救助隊がどのあたりを捜索するか予想を立てることもできます。 

最近は用意しない方も多いようですが、フォーマットを使えばそこまで手間でもないですし、緊急時の生存率が大きく変わるので必ず用意するべきです。 

□ファーストエイドキット

登山には予期せぬ事故や怪我が起こる危険性があります。そのような状況に迅速かつ適切に対応するために、ファーストエイドキットを常備することが重要です。

登山での怪我は小さなものから大きなものまでさまざまですが、適切な応急処置を行うことで、怪我が重篤化するのを防げます。

ファーストエイドキットの中身には、包帯・ガーゼ・止血帯・防寒用ブランケット・手袋・ハサミ・ピンセットなどが含まれることが一般的です。

また、個人の医療状況に応じたアイテム(アレルギー薬、喘息用吸入器など)をまとめておくとよいでしょう。

健康保険証のコピー

健康保険証のコピーがあれば、救急車を呼んだり、病院で治療を受けたりする必要が生じた場合に、スムーズに手続きを行うことができます。

日焼け止め

野外活動、とくに登山では、肌を紫外線から守ることが非常に重要です。日焼け止めは、肌を保護し、日焼けによるシミやそばかすなどの肌トラブルを防ぐために不可欠なアイテムです。

夏の登山であると便利な持ち物

□こまめに水分補給ができるハイドレーション

夏の登山では熱中症防止のために水分の補給が非常に重要になります。

ハイドレーションシステムには吸引チューブがついており、歩きながら簡単に水分の補給が可能。軽量で持ち運びやすく、ペットボトルよりも薄いことからバックパックに収納しても邪魔になりません。

□塩分の多い食べ物

登山での体力維持には食事が重要ですが、何を用意しておくべきか迷うことも多いでしょう。登山中は汗をかく量が多くなるため、塩分補給できる食べ物がおすすめです。

ゴミが少なく、簡単に食べられるものを選ぶのがポイント。こまめに口にすることで、バテるのを防げます。

たとえば、干し梅はほどよい酸味と柔らかい食感が喉を通りやすく、種抜きのものなら子どもでも高齢者でも食べられます。塩分を多く含んでいるので、登山中に汗をかいたときにおすすめ。袋はコンパクトで、ザックの収納ポケットに入れても邪魔になりません。

ゼリータイプの製品も登山にぴったり。レモンが入っているものなら塩分に加えてクエン酸を補給できます。甘酸っぱく飲みやすく、疲れると固形のものを食べるのが辛い人に適しています。常温でもおいしく飲めるものなら、季節を問わず、登山のおともにおすすめです。

□虫除けグッズ

登山では虫除けアイテムが欠かせません。とくに夏場は、蚊・ブヨ・ハチといった虫が活動的になるため、刺されるリスクが高まります。刺されてしまうと、せっかくの登山の楽しさが半減。虫除け対策は必須です。

虫除けスプレーにより強力な効果を求める場合には、ディートやイカリジンの含有量が多い製品を選びましょう。2016年には厚生労働省によりディートの成分量が30%、イカリジンが15%まで認可されています。

また、ハッカ油を含む虫除けスプレーは虫が嫌う匂いを放つため、蚊・ブヨ・アブ・マダニだけでなく、ハチにも効果があるといわれています。ハッカ油は忌避能力が高く強力な虫除けスプレーをつくるのに適していますが、肌に刺激を感じることがあるため、使用の際には注意が必要です。

このように、登山の準備にはこまごまとした持ち物が多く、慣れていても何かを忘れてしまった、ということも少なくありません。特に登山の忘れ物は命にかかわることもあります。このリストにないものも、必要なら必ず持ち歩き、出発前には何度も確認し、可能なら入山前にももう一度確認しておくようにしましょう。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。