※このページにはアフィリエイトリンクが含まれています。
寒さが厳しい東北には、魅力ある冬山がたくさんあります。標高が低い山でも、白銀の世界が楽しめますよ。今回は、東北エリアで冬におすすめの低山を6つ紹介します。日帰りで行ける山もあるので、冬の登山を計画している方は、ぜひ参考にしてください。

【東北の低山登山】冬の魅力

東北の低山登山 冬6選

東北の冬登山の魅力は、なんといっても景色の美しさです。冬は空気が澄んでいるため、標高が低い山でも、遠くまで見渡せますよ。降り積もった雪が一面に広がる様子は、一見の価値ありです。

冬の低山登山は、夏山や標高が高い山と比べて汗をかきにくく、体力の消耗が抑えられます。その分、ゆっくりと景観を楽しめるでしょう。

加えて、休憩時の温かい飲み物や食事が、いつも以上においしく感じられるのがうれしいポイント。これもまた、冬の低山登山の醍醐味ですよね。魅力あふれる東北の冬山へ、ぜひ出かけてみましょう!

東北の低山登山おすすめ6選

東北の低山登山 冬6選

東北には、冬でもさまざまな楽しみ方ができる低山があります。おすすめの山を6つ紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。

①【福島県】額取山(ひたいとりやま)|標高1,009m

山頂から360度の大パノラマが見渡せる山です。万葉集に詠まれた山として知られており、別名「安積山(あさかやま)」とも呼ばれています。

とくに、大将旗山(たいしょうはたやま)から尾根歩きができる、「御霊櫃峠(ごれいびつとうげ)コース」が魅力。展望がよいルートなので、猪苗代湖や磐梯山、安達太良山など、福島を代表する山々をのぞめるでしょう。

冬は登山道に雪が積もることがあります。転倒防止のために、チェーンスパイクを忘れないでくださいね。

登山コース 御霊櫃峠コース
コースタイム 往復約4.5時間
アクセス 【車】
東北自動車道 郡山南IC~(約1時間)
【電車】
JR「郡山駅」からタクシー利用(約45分)

②【宮城県】泉ヶ岳(いずみがたけ)|標高1,175m

東北の低山登山 冬6選

冬季は、スノートレッキングができるスポットとして人気の泉ヶ岳。仙台市民から愛されている山です。

山頂からの仙台平野の広大な景色は必見ですよ。仙台市街や仙台湾、蔵王連峰が眺められるでしょう。

登山道は4つありますが、積雪期に登るなら「水神(すいじん)コース」がおすすめです。ふかふかの新雪にはスノーシュー、踏み固められた登山道は軽アイゼンなど、雪山用の装備を忘れずに持参してくださいね。

登山コース 水神コース
コースタイム 往復約4時間弱
アクセス 【電車】
仙台市営地下鉄南北線「泉中央駅」下車。仙台市営バス2番乗り場から「泉岳自然ふれあい館」行きに乗り、「自然ふれあい館」下車(約40分)
※そのほかのアクセス方法については、仙台観光国際協会のサイトもご覧ください。

③【岩手県】五葉山(ごようざん)|標高1,351m

岩手県沿岸を代表するのが五葉山。開けた山頂からの眺望が、清々しい山です。三陸海岸の青さや、早池峰山、奥羽山脈など、雄大な光景が広がりますよ。

天候によっては、山頂付近で美しい霧氷が見られることも。雪をまとった日枝神社や日の出岩も見逃せません。麓には雪がなくても、標高が上がると積雪していることがあります。軽アイゼンを必ずもっていきましょう。

五葉山は日本三百名山・花の百名山としても有名で、動植物の宝庫です。冬の時期だけでなく、シャクナゲやツツジが咲き誇る、花の季節にも訪れたい山ですね。

登山コース 赤坂峠コース
コースタイム 往復約4時間
アクセス 【車】
JR「釜石駅」~(約50分)
【電車】
三陸鉄道の「釜石駅」から乗車し、「唐丹駅」で下車(約10分)。「唐丹駅」からはタクシーを利用(約30分)
※詳しいアクセス方法については、釜石市のサイトもご覧ください。

④【青森県】梵珠山(ぼんじゅさん)|標高468m

東北の低山登山 冬6選

標高468mの低山ですが、頂上から陸奥湾を一望できます。森に住む野生動物の足跡を探しながら、スノーシューハイキングが楽しめるのがGOOD。天然のブナ林に囲まれており、自然に恵まれた山として親しまれています。

山頂へ続くコースは2つあり、「マンガンの道コース」、または「サワグルミの道コース」。後者は歩行距離が短いため、とくに冬の登山に向いています。2つのコースを登りと下りで周回する方もいますよ。

ただし、青森県でも有数の多雪地帯のため、暖かい服装や、冬山装備をしっかりと準備してのぞみましょう。梵珠山の現在の状況を知りたいときには、「青森県立自然ふれあいセンター」のサイトが役立ちます。

登山コース サワグルミの道コース
コースタイム 往復約2.5時間
アクセス 【車】東北自動車道 浪岡IC~(約15分)
【電車】JR「青森駅」~JR「大釈迦駅 」(約25分)
【バス】JR「青森駅前」~弘南バス「大釈迦北口」下車(約40分)

⑤【秋田県】森吉山(もりよしざん)|標高1,454m

森吉山の冬の見どころは、日本三大樹氷のひとつ「森吉山スノーモンスター」です。ゴンドラを降りてから、5分くらいでビュースポットに辿り着くのがうれしいですね。迫力あるスノーモンスター群を間近で見られますよ。

「樹氷平コース」は1周30分ほどのルートなので、はじめて雪山を経験する方にもぴったり。今にも動き出しそうな、雪の巨人たちに囲まれて、思い出に残る写真撮影を楽しみましょう。

登山コース 樹氷平コース
コースタイム 往復約1.5時間弱
※ゴンドラ乗車時間を含む
アクセス 【電車】
秋田内陸線「阿仁合駅」~
阿仁スキー場まで、予約制の森吉山周遊タクシーを利用(約25分)
【車】
秋田自動車道 五城目IC~(約1時間20分)
※詳しいアクセス情報については、北秋田氏のサイトもご覧下さい。

⑥【山形県】水晶山(すいしょうざん)|標高668m

名前のとおり、水晶を含む岩山で形成されているのが特徴。無雪期は登山道のあちこちで、キラキラと輝く水晶が見られますよ。冬になると、静かな雪の森のなかで、スノートレッキングを満喫できます。

「川原子コース」は、片道1時間ほどなので、雪山登山ビギナーにもおすすめです。途中の「見晴らし台」からは、雪化粧した月山や朝日連峰を一望できますよ。天気がよければ、遠くに鳥海山の雄姿が眺められるでしょう。

登山コース 川原子コース
コースタイム 往復約3時間弱
アクセス 登山口に駐車場あり
アクセスについては、山形県環境エネルギー部のサイトをご覧ください。

東北の登山情報については、以下の記事も参考にしてみてくださいね。

【2022年版】東北で紅葉を楽しめる登山6選

東北の低山登山で気をつけたいこと

東北の低山登山 冬6選

冬山は気圧が変わりやすいので、晴れていても急に雨や雪が降ってくることがあります。対策としては、出発前のしっかりとした準備が欠かせません。防水・防寒対策のアウター、ニット帽、グローブなど、寒さから身を守るアイテムを持参してくださいね。

また、積雪している場合に備えて、スノーシューやチェーンスパイクも忘れないようにしましょう。ストックがあると、雪のなかでも歩行が安定しますよ。

登山中、悪天候に変わりそうなときは、無理せず早めに下山してくださいね。

東北の冬登山では、想像以上の絶景に出会えることがあります。標高の低い山でも、澄んだ空気のなか、雪化粧した山々を眺められますよ。低山なら日帰りできるため、雪山を登ったことがない方でも、一面に広がる銀世界を楽しめるチャンスです。ただし、冬の低山では天気の急変など、気をつけるべき注意点があります。事前に天気予報をチェックして、対策を忘れないでくださいね。冬の東北エリアで低山登山を満喫しましょう。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。