≫ 「おすすめのトレッキングポール6選」を先に見る
登山用トレッキングポールとは
トレッキングポールとストック(杖)の違い
結論から言うと、トレッキングポールとストック(杖)には大きな違いはなく、両方ともアウトドア用品としての杖であることに変わりはありません。
日本では長い間ヨーロッパの登山文化の影響を受けてきたため、かつては「ストック」と言う呼称が一般的でした。しかし、スキー用のストックとの表示が混同を避けるため、最近では「トレッキングポール」と言う名称がより広く認識され、使用されるようになってきています。
トレッキングポールの基本的な使い方
トレッキングポールの使用法を正しく理解することは、特に下り坂での登山を安全に行うために重要です。多くの登山者が、膝の痛みや踏ん張りが効かないこと、転倒のリスク、急斜面の恐怖などから下り坂に苦手意識を持っています。
下り坂では、ポールの長さを調節して、前屈みにならないようにすることが大切です。
ポールを長めにして一段下に突く方法と、短めに調節して支持脚の横に着く方法があります。前方にポールを突くと、前屈みになり、重心が前方にずれるため、支持脚で体重を支えるのが難しくなります。
一方で、ポールを支持脚の近くに突くと、より安定した姿勢を保ちやすくなります。
ここでのポイントは、ポールを使用しても、使用していない時と同じように姿勢を保つことです。姿勢を正しく保ちながら歩くことで、安全に下山することができます。
また、転倒や滑落のリスクを減らすためには、正しい姿勢で歩くことが不可欠です。
登山道を外れたり、急斜面での滑落を防ぐためにも、ポールを正しく使用しましょう。トレッキングポールの使用法をマスターすることで、登山をより安全で楽しむことができるようになります。
登山用のトレッキングポールの種類
トレッキングポールは、持ち手部分の素材や形状もさまざまです。ポールの素材によっては重さが変わるなど種類が豊富なので、自分にあった商品を選ぶ必要があります。
ダブルタイプ
両手に持って使用するトレッキングポールです。とくに起伏の激しい登山に使用する際は2本のダブルタイプがおすすめです。
ダブルタイプは、2本のトレッキングポールで登り坂での推進力の確保や下り坂での膝への負担の軽減に有効であり、長距離や難易度の高いトレイルに挑戦する登山者にとっては欠かせない装備です。
ステッキタイプ
1本で使用するタイプのトレッキングポールです。平坦な道などが多いハイキングやウォーキングなどには、ステッキタイプがおすすめです。手軽にバランスを取りたい場合や、片手をフリーにしておきたい場合に適しています。
ステッキタイプは、持ち運びが容易で、歩行のリズムを妨げずに安定感を得ることができます。どちらのタイプのトレッキングポールも、登山者の活動の種類、ルートの特性、個人の好みに応じて最適なものを選びましょう。
登山でトレッキングポールを使用するメリット
トレッキングポールを使用することには、主に以下の3つの大きなメリットがあります。
- バランス力の向上
- 負担の軽減
- 推進力の獲得
まず、足場が不安定なガレ場や沢の渡渉などの状況で、トレッキングポールは上半身のバランスを保つのに役立ち、転倒やそれに伴うケガのリスクを減らすことができます。
次に、下り坂では、脚への衝撃をポールで腕に分散させることができるため、足腰への負担が大幅に軽減されますが、ポールに全体重を預けるような使い方は避けるべきです。
また、平地や登り坂では、ポールを使用することで推進力を得ることができ、腕の力を活用して体を持ち上げることで、足腰への負担をさらに減らすことが可能です。
登山でトレッキングポールを使用する際の注意点
トレッキングポールを使用するには、メリットだけでなくデメリットもあります。それは、以下の3つです。
- 荷物になる
- 使い慣れていないとかえって身体に負担をかける
- ジョイントのゆるみで転倒の可能性がある
まず、使わないときにはポールが荷物になってしまいます。この場合は、リュックに収納できる折り畳みタイプのポールが便利です。
また、トレッキングポールは足腰への負担を軽減できますが、使い慣れていないと腕や肩に負担がかかってしまうかもしれません。こうした理由からトレッキングポールの扱いに慣れていないと、ペースが落ちる可能性もあります。
そして、長さを調節した後のジョイントのロックにも注意が必要です。ジョイントがゆるんでいると、体重をかけた際にトレッキングポールが突然短くなり、転倒する可能性があります。
ポールに体重をかけすぎない、身体の遠くに突かない、ジョイントのゆるみを確認するなど、正しく、かつ効果的に使用できるようにしましょう。
トレッキングポールのメンテナンス方法
トレッキングポールのメンテナンスは、長期的に性能を維持するために重要です。適切なゴムやカバーのメンテナンスを行うことで、ポールの損傷を防ぎ、伸縮のスムーズな動きを保つことができます。以下に、効果的なメンテナンス手順を説明します。
まず、トレッキングポールの各パーツを分解し、損傷個所や伸縮の動きを確認します。先ゴムやシャフトの部分を含めて、ポールの各部分を丁寧に検品することが大切です。
次に、分解したパーツを一つ一つ乾拭き、または固く絞った雑巾で拭き取ります。特にバスケット部分の汚れがひどい場合は、水拭きを行います。汚れをしっかりと取り除いた後は、各パーツを乾燥させます。
乾燥が不十分だとサビやカビの原因となり、ポールの動きが悪くなったり固着してしまうことがあります。グリップやストラップなどの布製部分は、消臭抗菌処理を行います。
特に汚れがひどい場合は、消臭洗剤に浸け置きし、その後しっかりと洗い流して乾燥させます。
先ゴムは、カゴに入れて高圧洗浄機で汚れを落とし、その後乾燥室で完全に乾燥させます。再度組み立てる前に、アルコールで消毒作業を行い、不具合や残存汚れがないかを再確認します。全てのパーツが乾燥したら、再組み立てて先ゴムを取り付けます。
トレッキングポールを収納する際は、サビを防ぐために伸ばした状態で保管することが望ましいです。特にビニール袋などに入れずに、通気性の良い場所に保管すると良いでしょう。
また、付属のスタッフバッグを使用する場合は、通気性を考慮して作られているので、ポールが完全に乾燥してから収納することをおすすめします。
身長に合わせたトレッキングポールの長さの選び方
トレッキングポールを使うことで登山時に身体の負担を減らし、より安全に山登りができます。
しかし、身長にあった長さやサイズのものを使用しないと登山を快適に楽しめません。ここでは、自分の身長に合ったトレッキングポールの選び方やトレッキングポールの長さやサイズの調整方法について説明します。
自分の身長に合った選び方
登山やトレッキング時に使用するトレッキングポールの長さは、身長によってことなります。一般的には「身長×0.63」の計算式で、目安の長さが算出できるといわれています。
目安となるポールの長さを身長別に表にしましたので、下記を参考に自分の身長に合ったトレッキングポールの長さを把握しましょう。
身長(cm) | 目安となる長さ(身長x0.63) |
150 | 94.5 |
155 | 97.65 |
160 | 100.8 |
165 | 103.95 |
170 | 107.1 |
175 | 110.25 |
180 | 113.4 |
目安の長さがわかり、実際に店頭などで商品を購入する場合には、平坦なところで肘を直角に曲げて持てるくらいの長さかどうかを確認すると良いでしょう。
長さの調整方法
登山で使用する場合には、上り時と下り時でポールの長さを調節する必要があります。上りでは短く、下りでは長くすると体に負荷がかかりません。そのため、上記で算出した長さ±5cm〜10cmで調整できるものを選ぶようにするのがおすすめです。
また、トレッキングポールの長さやサイズ調整の方法は、大きく分けて以下の3種類のタイプがあります。
- スクリューロック式
- レバーロック方式
- ピンロック式
使い勝手の良さに直結することなので、特徴を押さえて自分に合うサイズのものを購入するようにしましょう。タイプ別の特徴については以下の通りです。
スクリューロック式
スクリューロック式のトレッキングポールは、上下のシャフトの連結部分をねじってゆるめることでサイズを調整する古典的な方法です。
このタイプはシンプルな構造であり、そのため強度が高く、リーズナブルな価格の製品が多いのが特徴です。シャフトを回して調整する方法は直感的でわかりやすく、長年にわたり多くの登山者に利用されてきました。
しかし、スクリュータイプは締めたり緩めたりする際に一定の力が必要であり、長時間の登山で体力が消耗している場合には、これが負担になることがあります。
また、シャフトを固定する際には適切な力加減が求められ、力を入れすぎるとジョイント部分を損傷するリスクもあります。そのため、使用する際には注意が必要です。
スクリューロック式のポールは、強度の高さや価格の安さを重視する登山者に特におすすめできます。
レバーロック方式
レバーを開閉することで長さを調節する方式。この方式では、レバーを上げてロックを解除し、シャフトを必要な長さにサイズを調整した後、レバーを下ろしてロックします。
このワンタッチ操作の利点は、グローブを着用したままでも簡単に操作できることで、寒冷地や厳しい環境での登山に特に適しています。
登山中は疲労が蓄積しやすく、複雑なロック方式ではうまく操作できないことがあり、これが安全性の問題に繋がることもあります。
レバーロック方式はこのようなリスクを軽減し、安心して使用できるため、力に自信がない人や頻繁に長さを変える必要がある本格的な登山に従事する人に特におすすめです。
ピンロック式
トレッキングポールは細いシャフトと太いシャフトで組み立てられていますが、細いシャフト部分にボタンがついており、ボタンを押しながら調節することで太い方に収納したり出したりできる調節方法。軽量でコンパクトな収納が可能というメリットがありますが、強度が弱いというデメリットもあります。
トレッキングポールの素材はどんなものがある?
トレッキングポールの素材には、以下のの2種類があります。
- アルミ
- カーボン
『アルミ』製のトレッキングポールは、多くの製品に採用されており、その最大の特徴は軽量で折れにくい点です。
曲がることはありますが、その場合でも部分的に修復が可能であり、一定の耐久性を持っています。価格面でも手頃であり、種類の豊富さから、特に登山初心者におすすめされることが多い商品です。
一方の『カーボン』製のポールは、より軽量でありながら高い強度を備えているのが特徴です。衝撃をしなやかに吸収し、長距離のトレッキングや厳しい登山での腕や体の疲労軽減に大きく貢献します。
しかし、一点への集中的な衝撃には弱く、強い衝撃を受けた場合には折れてしまうリスクがあります。また、アルミ製に比べて価格が高めに設定されているため、予算との兼ね合いを考慮する必要があります。
どちらの素材もそれぞれに長所と短所を持っているため、使用環境や個人のニーズに最も合ったものを選ぶことが重要です。
登山用トレッキングポールの便利な機能
登山用トレッキングポールは、登山やハイキングでの安定性や快適性を向上させるために設計された便利な機能を備えています。以下の機能に注目しながらトレッキングポールを選びましょう。
アンチショック
登山用のトレッキングポールには、「アンチショック」と呼ばれる機能があります。これは、歩行中に、地面にポールが接触する際に発生する衝撃を和らげる機能です。
ポールが地面に触れた瞬間に内部のスプリングが働き、地面からの衝撃を吸収します。その結果、足や膝、腰などの関節にかかる負担が軽減され、歩行時の疲れを効果的に軽減します。特に、下り坂などでの衝撃が大きい場面で使うとその効果を実感できますよ。
初心者でも、アンチショック機能を備えたトレッキングポールを使用することで、安定感を保ちながら歩けます。これにより、長時間快適に歩けて、登山やハイキングをより楽しめるでしょう。初めは、アンチショック付きを選ぶことをおすすめします。
アンダーグリップ
アンダーグリップは、通常のグリップの下部分にラバーをを貼り、グリップとして持てるようにしたものです。
アンダーグリップは、トレッキングポールのグリップの下部に位置しており、この部分を握ることでトレッキングポールを短く持てます。この部分は通常、ラバーなどの滑りにくく、柔らかな素材でできており、手のひらや指がしっかりサポートされます。
トレッキングポールは山を登る際に短く、下る際に長く持つのが基本です。アンダーグリップがあることで、長さを調節することなく、状況にあわせて正しく使えます。また、急な斜面や不安定な地形での歩行時にも非常に役立ちます。地面により近い位置でしっかりとポールを掴むことで、バランスを保ちやすくなります。
スノーバスケット
スノーバスケットは、トレッキングポールの先端に取り付けられる円盤状のアタッチメントで、雪や柔らかい地面での歩行時にポールが地面に沈み込むのを防ぎ、安定した歩行をサポートします。
スノーバスケットは、通常のバスケットよりひと回り大きいため、ポールが地面に沈み込むのを防げます。雪・砂・泥などの柔らかい地面では、通常のバスケットでは地面にしっかりと固定されず、ポールが沈み込んでしまいがちです。しかし、スノーバスケットを取り付けることで、ポールが地面にしっかりと固定され、歩行時の安定性が向上します。
標準装備のバスケットと同時には使えないため、スノーバスケットをつける際は通常のバスケットを外して使います。スノーバスケットを取りつけられないトレッキングポールもあるので、注意しましょう。
こうした機能があることで登山をより楽しめます。トレッキングポールを選ぶ際は以上のような機能が備わっているかどうかをよく確認するとよいでしょう。
トレッキングポールのグリップの形はどれがいい?
トレッキングポールのグリップには、「I型」「T型」の2種類があります。その形状の違いから、本格的な登山やロングトレイルではI型が、なだらかな山や平坦な土地でのハイキングにはT型が、それぞれ適していると言えます。
I型グリップは、両手に持って使用するダブルタイプのトレッキングポールを使用する際におすすめのグリップです。
このグリップは、ストラップに手を通して握るため、手首を楽に保ちながらポールをしっかりと握れます。そのため、平地や上り坂などでの推進力を得やすく、使用することで歩きやすくなるでしょう。
また、下りや荷物が重い場合でも、両手に持ったポールで体が前につんのめるのを抑え、バランスを保てます。これにより、脚の筋肉の疲れを軽減し、より快適にハイキングや登山を楽しめます。
T型グリップは、ステッキタイプのトレッキングポールによく見られるグリップ形状です。このグリップは、上部が前後に飛び出たT字型をしており、手を上から乗せて掴むような形で握ります。
I型グリップとは異なり、T型は体重を預けて杖としてバランス補助に使うのが一般的です。そのため、平坦部中心のハイキングや自然散策に適しています。写真を撮る際に片手を開けておきたい人にもおすすめです。
登る山の勾配や登山の目的、自身の体力などにあわせてグリップの形を決めましょう。
トレッキングポールの収納方法は?
トレッキングポールの収納・固定の方法には様々な選択肢があります。
サイドポケットへの収納は最も一般的で、ポールの先端をポケットに入れて上部をコンプレッションベルトで固定します。この方法は装着が簡単でしっかりと固定され、歩行時の干渉も少ないですが、ザックを下ろす必要があるのがデメリットです。
グリップの部分を再度ポケットに入れる方法もありますが、先端が露出することになるため安全対策としてゴムのキャップを装着することが必要です。
ピッケルホルダーを利用する方法では、ポールの先端をザックの下部のループに通し、ポールを1回転させてからピッケルストラップで固定します。この方法はしっかりと固定され、歩行時の干渉が少ないものの、装着に時間がかかることがデメリットです。
一部のザックにはトレッキングポール専用のホルダーが装備されており、これを使用すると、ザックを背負ったままでも簡単にポールを装着・取り外しできます。ただし、ポールが体の横や前面に来るため、歩行時に若干の干渉が生じる可能性があります。
トレイルランニング用のザックでは、ショルダーハーネスにポールホルダーが付いていることもあり、ここにポールを固定する方法もあります。これもザックを背負ったままの装着が可能ですが、前面にくるため、歩行時に干渉する可能性があります。
また、ポールをザック内に収納する方法もあり、特に草が生い茂るトレイルではポールが枝に引っかかるリスクを避けるために有効です。折りたたみ式のポールは特にこの方法に適していますが、ザック内の汚れが心配な場合は収納袋を使用すると良いでしょう。
岩場などでは、トレッキングポールを背中とザックの間に挟む応急的な方法もありますが、落下の危険性があるため、しっかりと固定されていることを確認し、特に後ろに人がいる場合は注意が必要です。
トレッキングポールおすすめのメーカー3選
トレッキングポールの高い品質や豊富な品揃えを誇る、おすすめのメーカー「モンベル」「レキ」「シナノ」を3つ紹介します。
モンベル
モンベルは、1975年に創業した日本の代表的なアウトドアのメーカーです。「機能美」「軽量と迅速」をコンセプトに、幅広いアウトドア用品を展開し販売しています。トレッキングポールはI字型33点、T字型8点をはじめ、手が小さい人向けや折りたたみ式など、50点以上の品ぞろえがあります。
また、価格は1本あたり7,000円程度からと手頃なものがあり、キャップやバスケットなどのアタッチメントや交換用のストッパーも豊富に揃っているのもポイントです。こうした消耗品を交換しながら長く愛用できるので、コストパフォーマンスにも優れているでしょう。
以下の記事でモンベルの商品についての情報を詳しく説明しているので、ぜひ見てみてください。
レキ
「レキ」は、1948年にドイツで誕生した世界的なポール専門メーカーです。革新的なポール製造技術で知られ、日本仕様のトレッキングポールには、石突きの先端にスリップレスラバーロングを搭載しているのが特徴です。
この特殊なラバーは、木の根や登山道を傷つけることなくスリップや転倒を防止し、トレッキング時の安定性を保ちます。
さらに、レキのトレッキングポールは、シャフトの軽量化やスムーズなロック機能、人間工学に基づいた握りやすいグリップ形状など、高性能な機能を備えています。操作性が抜群で、快適に使用できるため、本格的な登山やロングトレイルにも対応できます。
また、「スピードロック・プラスシステム」を採用し、ワンタッチでシャフトの長さ調整が可能です。ロック部分も軽量でコンパクトな設計で、邪魔になることなくスムーズに操作できます。グローブを着用したままでも簡単に調整できるため、状況に合わせてすぐに使いやすい長さに変更できます。
シナノ
「シナノ」は、1919年に創業した日本の老舗のメーカーです。スキーや登山用のポールが主力商品であり、長い歴史と経験を活用して登山用ポールから高齢者用杖、ウォーキング用ポールまで幅広いアイテムを提供しています。
シナノのトレッキングポールで特筆すべき点は、全ての商品が分解できるように設計されていることがポイントです。伸縮や折りたたみタイプを問わず、どれも分解できるため、修理箇所を最小限に抑え、長期間使用できるよう配慮されています。
さらに、日本人の体格や手の大きさに配慮した握りやすいデザインが特徴です。また、環境への配慮も行われ、キャップが落下しないようストッパーが付いているなど細部にまで注意が払われています。
おすすめのトレッキングポール6選
今回は、長さの調節に重要となる、3種類の調節方式別におすすめ商品やモデルを紹介します。トレッキングポール(ステッキ)探しの参考にしてみてください。
スクリューロック式
DABADA トレッキングポール2本セット
スクリューロック式、ダブルタイプのトレッキングポールです。持ち手はコルクで手になじみやすく、力が抜けにくいため、力が入りやすいのがポイント。素材には軽量で強度の高い特別なアルミニウムを使用しています。
長さは3段階に伸縮でき、最短56cm、最大で120cmの長さに調整が可能なため、さまざまな身長の方が使用しやすいのも特徴。手頃な価格なので、トレッキングポールを試しに使ってみたいという方にもおすすめです。
FIZAN トレッキングポール コンパクト
イタリアを代表するアウトドアメーカー「フィザン」の2本セットのトレッキングポール。
長さは、ポールを回転させて固定できる独自システムを採用しています。こちらに商品は、厳選したアルミニウム素材を使用し、軽さと強度を両立しているモデル。長さは約59~132cmと、幅広く調節可能なのもおすすめのポイントです。
レバーロック式
Black Diamond (ブラックダイヤモンド) ロングトレイル
手元に負担がかからない2本でセットのトレッキングポールです。長さの調節はレバー式なので力が必要ありません。また、グリップの形状はソフトで握りやすく、手元になじみます。
さらにストラップも付いており、幅が太いものなので手首の動きをしっかりサポートしてくれるのも魅力です。この商品の調節できる長さは最短64cmから最大140cmと幅が広いのもポイント。身長が高い方でも問題なく使用できます。
Trail Buddy トレッキングポール
レバーロック方式でセットになっているトレッキングポール。素材に航空機にも使用される品質の軽量で丈夫なアルミニウムを使用しているのがポイントです。また、ポールの先に付属する泥や雪にも適用できるバスケットが付いているので、あらゆる天候や地形に対応できます。
最短で62cm~137cmの長さに調節が可能なので、身長122cmの方から193cmまで幅広い方の使用が可能。分解すると約53cmほどになるため、収納もコンパクトにできます。
ピンロック式
TOMOUNT トレッキングポール
ピンロック式で折り畳んでコンパクトに収納ができるトレッキングポール。豊富なカラー展開で、調整後にレバーを閉めてしっかり固定できるので安心です。長さは最短で34cmまで短くなり、使用時は110〜130cmに調整ができます。
また、2本のセットでポールの先につけるキャップが3種類付属され、さまざまな地形に使用できるのも嬉しいポイントです。
Black Diamond(ブラックダイヤモンド) ディスタンスカーボンZ
ピンロック式で折り畳みができる2本でセットのトレッキングポールです。コンパクトに収納ができ、カーボン素材で軽量なので、とにかく持ち運びやすさを重視する方におすすめです。100〜130cmまで10cm刻みで選べるので身長に合ったものを選んでみてください。
あると便利なトレッキングポールで快適な登山を
この記事では、トレッキングポール(ストック)の種類・メリット・注意点・おすすめ商品やモデルをご紹介しました。
トレッキングポール(ストック)を使用することで、身体の負担を減らし疲労を和らげ、効率よく歩くことができるため、登山初心者にもおすすめです。購入の際は、身長にあった長さのものを選び、より快適な登山を楽しみましょう。
トレッキングポール(ストック)に関するよくある質問
トレッキングポール(ストック)に関するよくある質問をご紹介します。ぜひ参考にしてください。
Q:トレッキングポールの素材はアルミとカーボンどちらがいいですか? A:アルミ製のトレッキングポール(ストック)は低価格で初心者におすすめ。カーボン製と比べ軽量です。丈夫ですが、体重をかけすぎるとシャフトが曲がる場合があります。カーボン製のポールは、アルミよりも軽量なのが特徴です。強度の高い素材ですが、狭い範囲に強い体重がかかると折れてしまうため、注意が必要です。 Q:テレスコーピング式と折りたたみ式はどちらの収納方法がおすすめですか? Q:トレッキングポール(ストック)の長さを選ぶ時の目安はありますか? Q:トレッキングポールの寿命はありますか? Q:トレッキングポール(ストック)は2本持つといいの? |
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。