山開きが行われると、夏山シーズンが本格的にはじまります。今回は、東北エリアにある日本百名山のなかから、6月・7月に山開きするおすすめの山を5つピックアップしました。それぞれの山でイベントが開催されるので、ぜひチェックしてみてくださいね。

①神秘的なドラゴンアイ!八幡平(はちまんたい)|秋田県・岩手県

6月・7月に山開きされる山 東北

秋田県と岩手県にまたがる、標高が1,614mの山です。なだらかな山のすがたと、壮大な湿原が魅力。花の百名山のひとつに選ばれています。

八幡平の山開き情報

毎年6月に、八幡平山頂レストハウスで、八幡平山開きが行われます。登山者や観光客の安全を祈願し、神酒や紅白餅が振る舞われますよ。

八幡平の山開き 6月1日
開催場所 八幡平山頂レストハウス・八幡平アスピーテライン入口
アクセス 電車:JR「盛岡駅」から岩手県北バスで「八幡平頂上(八幡平山頂レストハウス前)」まで約2時間

車:東北自動車道「松尾八幡平IC」から「八幡平頂上」まで約50分

参考

八幡平の6月・7月の見どころ

この時期は、山頂付近の「鏡沼」が見どころです。5月下旬〜6月中旬までの雪解けの様子が、龍の目に似ていることから、“八幡平ドラゴンアイ”と呼ばれています。その神秘的な姿に魅了されるでしょう。

ニッコウキスゲやコバイケイソウなど、高山植物を観賞できるのも特徴です。湿原と花々に囲まれた木道歩きは、目を楽しませ、心を癒してくれますよ。

②花々の楽園!鳥海山(ちょうかいさん)|山形県・秋田県

6月・7月に山開きされる山 東北

山形県と秋田県の境にあり、標高は2,236mあります。出羽富士(でわふじ)とも呼ばれ、富士山に似たすがたが美しい山です。花の百名山のひとつとしても知られています。

鳥海山の山開き情報

夏山登山は、毎年7月1日に行われる鳥海山夏山開きとともにはじまります。山開きのあとに、山頂の御室小屋や、7合目の御浜小屋も営業を開始しますよ。

鳥海山の山開き 毎年7月1日
開催場所 鳥海山大物忌神社 吹浦口ノ宮
開催時間 午前10時~
アクセス(象潟口) 電車:JR羽越本線「象潟駅」から象潟合同タクシーで「象潟口五合目鉾立」まで約35分

車:日本海沿岸東北自動車道「遊佐比子IC」から鉾立登山口駐車場まで約40分

参考:鳥海国定公園観光開発協議会「各登山口までの交通手段

参考 遊佐鳥海観光協会「【毎年7月1日】鳥海山夏山開き

鳥海山の6月・7月の見どころ

夏の鳥海山は、花の宝庫です。チョウカイフスマ・チョウカイアザミ・チョウカイチングルマなど、特有の高山植物が一面に咲き誇る姿に魅了されます。また、青く澄んだ鳥海湖や、大パノラマの眺望も見どころです。

鳥海山の登山コースは、いずれもコースタイムが比較的長いといえます。体力に自信のない人は、山小屋泊がおすすめ。7月中旬までは、どのコースも雪が残る箇所があります。軽アイゼンを準備しておきましょう。

③山岳信仰の聖地!月山(がっさん)|山形県

6月・7月に山開きされる山 東北

山形県にある出羽三山の主峰。多くの修験者や参拝者が訪れる、信仰の山です。標高は1,984mあり、磐梯朝日国立公園の特別区域に指定されています。

月山の山開き情報

山頂に鎮座する月山神社では、登山者の安全と祖霊の鎮魂を祈願するため、毎年7月1日に開山祭が行われます。御朱印や百名山バッジを集めている人は、神社でチェックしてみてくださいね。

月山の山開き 毎年7月1日
開催場所 月山山頂神社
開催時間 午前11時~
アクセス 月山ビジターセンター「交通アクセス
参考

月山の6月・7月の見どころ

ニッコウキスゲやクロユリなどの高山植物が観賞できます。さらに、オコジョやイワヒバリなどの、珍しい野生動物にも出会えますよ。花々を愛でながらの稜線歩きは、この時期ならではの醍醐味です。

登山トレッキングコースは、自分のレベルに合わせて、初級者から上級者まで楽しめます。日帰りできるコースですが、突然の天候の変化で濃霧になることも。雨具は必ず携帯しましょう。下記の記事を参考にしてみてくださいね。

登山用レインウェアの選び方とおすすめレインウェア紹介

7月中旬までは雪渓があります。軽アイゼンやチェーンスパイクを持参しましょう。

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この記事を書いた人

Yuki

幼少期からキャンプや釣り、スキーなどを楽しむアウトドアファミリーで育つ。10代後半は1人旅にハマりヨーロッパや北米を中心としたトラベラー期となる。現在もスキー、スノーボード、ダイビングなど海や山で活動中。「愛する登山」は低山から厳冬期の雪山まで季節問わず楽しむhike&snowrideなスタイル。お気に入りの山は立山連峰!Greenfield登山部/部長の任命を受け部活動と執筆活動に奮闘中。