山小屋泊登山用のバックパックの特徴とメリット
山小屋泊登山は、普通の登山に加えて、山小屋で宿泊するという体験を通して、より自然を楽しむことができます。この際に、宿泊をすることになりますので、当然、普通の山小屋に比べて荷物が多くなります。
そこで登場するのが、山小屋泊登山用のパックパックです。山小屋泊登山用のバックパックは、単なるバックパックではなく、山中での過酷な環境を支える非常に重要なアイテムとなります。一般的な日帰り登山用のバックパックとは異なる特徴を持ちます。これらの特徴は、登山者が直面する困難に対して、安全かつ快適に対応することができます。
ここでは、山小屋泊登山用のパックパックの特徴やメリットについて説明します。特徴やメリットを十分に理解して、山小屋泊登山用のパックパックを存分に活用していきましょう。
- 大容量の収納
- 高い耐久性
- 高い耐水性
- 快適な背負い心地
大容量の収納
山小屋泊登山の場合、登山者は一般的な登山に必要な食料や調理器具に加えて、寝具や着替えなどの多くの荷物が必要になります。多くの荷物を収納するには当然、大きなバックパックが必要になります。山小屋泊登山用のバックパックは大容量の荷物を収納することができます。
加えて、山小屋泊登山用のパックパックはただ大容量というわけではありません。山小屋泊登山用のパックパックは整理整頓がしやすいような工夫が多く提供されています。メインの大きな収納スペースに加えて、サイドポケットやフロントポケット、上部のリッドポケットなど様々な場所に効率的に収納することができます。
このような複数の収納場所は単純に収納スペースを拡張するだけではなく、荷物の出し入れを容易にします。例えばメインの収納スペースの奥には、着替えなどの取り出す頻度が低いものを収納します。一方で、水筒や地図、コンパスなどの頻繁に取り出すアイテムはサイドポケットや上部のリッドポケットに収納することで容易に取り出すことができます。
高い耐久性
山小屋泊登山用のバックパックは山頂付近や雪山などの厳しい自然環境にも対応できるような高い耐久性があるのが特徴です。なぜなら、山小屋泊登山用のバックパックは山頂付近や雪山などの厳しい自然環境に晒されることを前提に設計されているためです。
登山では、過酷な道や細い獣道などを歩く必要もしばしばあります。その際に、岩や枝、地面などと接触することも考えられます。山小屋泊登山用のバックパックでは、そのような事態にも対応できるような強固な素材が採用されています。一般的には、ナイロンやポリエステルなどの合成繊維が使用されることが多いです。ナイロンやポリエステルなどの合成繊維は、枝による引き裂きや、岩や地面との摩擦にも強い体制を持っています。
また、高い耐久性は、コストパフォーマンスという点においても優れています。耐久性が高いということは、非常に長い期間、同じバックパックを使用することができます。
耐久性の高いバックパックは、荷物を安全に運搬することができます。万が一、登山の途中で、バックパックが破け、荷物を運ぶ術がなくなった場合は、せっかくの登山が台無しになってしまいます。耐久性の高さは、登山での様々な状況でも安心して荷物を預けることができます。
高い耐水性
山小屋泊登山用のバックパックは、耐久性に加えて、高い耐水性を持っているというのも特徴の一つです。
「山の天気は変わりやすい」という言葉があるように、登山では、天候に注意を払う必要があります。突然の雨に見舞われることも少なくありません。登山中の雨に対応する術として、レインカバーという手段が存在します。しかし、突然の雨の場合は、バックパックが濡れないようにレインカバーをかける等の対策をする時間はありません。そのため、山小屋泊登山用のバックパックには高い耐水性が求められます。
多くの山小屋泊登山用のバックパックには、撥水加工が施されており、軽い雨であれば水を弾くことができます。さらに、山小屋泊登山用のバックパックの中には、完全防水の素材が使用されているものもあります。
山小屋泊登山用のバックパックは突然の雨にも楽々と対応することができます。荷物を雨水や湿気などから守り、バックパックの中の着替えや食料・電子機器などの荷物を安全に保管することができます。
快適な背負い心地
山小屋泊登山用のバックパックは長時間の登山にも対応ができるような設計がなされています。山小屋泊登山では、長時間の登山に加えて、重たい荷物を背負う必要があり、体、特に肩に非常に多くの負担がかかります。肩への負担は肩こりだけでなく、腰痛など、体の節々の痛みに繋がります。
山小屋泊登山用のバックパックは、快適な背負い心地を提供するために特別な設計がなされています。体型に合わせた調整可能なストラップや、通気性の良い背面パット、荷重を分散させるサスペンションシステムなどの様々な工夫が施されており、少しでも、荷重の負担が軽減されるようになっています。
山小屋泊登山用のバックパックを選ぶ際の5つのポイント
アウトドアショップやネットショップなどを見てみると、バックパックと名のつく商品は非常に多くあります。そのため、商品を購入する際にも、自分にあったバックパックはどのようなものか、どれが良いのかわからないという人も多いかと思います。
そこで、以下では、山小屋泊登山用のバックパックを選ぶ際のポイントを3つ紹介します。正しい基準を理解することで、最適なバックパックを見つけることが可能になります。山小屋泊登山用のバックパックを選ぶ際は、単にデザインやブランドだけで選ぶのではなく、実際の使用シーンや必要な機能などを考慮することが重要です。
これらのポイントを押さえることで、機能的かつ快適な山小屋泊登山用のバックパックを選ぶことが可能になります。自分にあった最適の山小屋泊登山用のバックパックを選択することで、快適な登山を楽しむことができます。
- バックパックの容量を決める
- 重視する機能を決める
- フィッティングをして決める
- 収納部分の入り口の形で選ぶ
- パッキングのしやすさで選ぶ
- クッション性で選ぶ
バックパックの容量を決める
バックパックの容量は、山小屋泊登山の準備において最も重要な要素の一つです。適切なバックパックの容量は荷物の量や質、宿泊日数などに基づいて決定することが重要です。
容量が大きすぎる場合は、必要なギアや食料、衣服などを十分に収納することができずに、不足した物資で登山に挑むこととなります。一方で、容量が大きすぎる場合は、バックパック自体の重さが多くなります。加えて、荷物の中に余分なスペースが発生します。それにより登山の際に、荷物が動き、重心が安定しません。これは、特に長距離の移動や急な斜面などに顕著となります。このような障害は登山の楽しみを阻害することとなります。従って、バックパックの容量は慎重に決める必要があります。
目安として、1泊2日の山小屋泊登山においては、30〜40Lのバックパックが推奨されます。30〜40Lでは、基本的なキャンプギアや食料、必要最低限の着替えを収納するのに十分です。過剰なスペースが生まれる心配もないので、過剰な荷物を避ける意味でも役立ちます。
一方で、多くの場合は、自分の登山スタイルや必要とする装備、天候や季節などによって、必要な荷物が異なります。例えば、季節が冬の場合、気温が低くなり、より多くの防寒着が必要となります。そのほかにも、どのような山を登るのかという点や、山小屋でどのようなことをするのかという点を考慮に入れる必要があります。
登る山によっては、熊よけ鈴が必要になる場合もあります。また、自炊を行う場合は、別途調理器具や食材が必要になります。このほかにもカメラやスマホなどの撮影機材を持参する場合もあります。
30〜40Lというのは、あくまでも必要最低限の荷物を入れるのに最低な大きさです。自分の登山スタイルや天候などを考慮して、最適なバックパックの容量を選択するようにしましょう
さらに単純な収納容量だけでなく、バックパックの重量分散や収納の便利さなどを考慮することも大切です。大きなメインポケットのほかにも、サイドポケットや内部の仕切りなどを活用することで荷物を効率的に整理することができます。アイテムのアクセスを容易にすることに加えて、荷物のバランスを分散させ、体への負担を軽減させることができます。
▼バックパックの容量の目安(1泊2日)
容量 | 備考 |
30L | 必要以上の物は持たず、軽量化できるなら30Lで入る |
35L | 着替えや食料など、かさばりそうであれば35Lがおすすめ |
40L | 自炊のための調理器具や燃料を持つなら40L程度ほしいところ ※詰めれば2泊3日の荷物が入る |
重視する機能を絞る
山小屋泊登山用のバックパックは様々な機能が存在します。様々な機能は魅力的に見えると同時に、どの機能があるものを選べば良いのかわからなくなる場合があります。そのため、山小屋泊登山用のバックパックの中でも重視する機能を絞り込むことが重要です。そうすることで、数多くの選択肢の中から最適なバックパックを見つけることができます。
以下に、山小屋泊登山において、重要な機能とその理由について説明します。機能について理解をし、自分が最も重要だと思う機能を絞るようにしましょう。
背負い心地
山小屋泊登山では、長時間バックパックを背負うことになります。そのため、背負い心地は重要な要素の一つです。山小屋泊登山用のバックパックは先述した通り、登山での体への負担を減らすため、様々な工夫が施されています。
荷物が多い人や体への負担をできる限り軽減させたい人にとっては、重要視すべき要素です。
効率的な収納性
効率的に荷物を収納できるというのも、重要な機能の一つです。大きなメインポケットのほかに、多くのポケットや仕切りがあるモデルは、荷物を整理しやすくなります。加えて、荷物を綺麗に収納することで、必要なアイテムを素早く取り出すことができます。外部ポケットには、水筒や地図、雨具など、頻繁、もしくは即座に使うアイテムの収納に適しています。
このような機能は、荷物を頻繁に取り出す人にとっておすすめの機能です。ほかには、荷物を綺麗に収納したいと思う人や、荷物の種類や量が多い人にとって重視すべき要素です。
軽さ
特に長距離の山道や、困難な登山を行う場合においては、バックパックの軽さは非常に重要な機能の一つとなります。バックパックは大容量を収納できる反面、バックパックそれ自体の重量が増加します。そのため、できる限りバックパックの重量を押さえるのは当然のことと言えます。
しかしながら、軽量なバックパックは通常、余分なポケットや重量分散などの機能が省かれています。それによってバックパックの軽量化が実現されています。そのため、軽量化を追及した際には、上記の背負い心地や効率的な収納性などの機能が犠牲になっている場合があります。バックパックを選ぶ際には、軽さを確認し、この軽さはなぜ実現されているのか注意するようにしましょう。その軽さは必要な機能の削減によって実現されている場合は、それをしっかりと理解した上で、検討するようにしましょう。
軽さという要素は、特に最小限の荷物で行動する登山者や、体力に自身のない初心者、スピードハイキングなどに取り組む人などにとって重要な要素です。
撥水機能
山の天気は非常に変わりやすいため、予期せぬ悪天候に備えることは非常に重要です。その中で便利な役割を持つのが、レインカバーと高撥水性を持つバックパックです。
バックパックにレインカバーがついていれば、突然の雨から荷物を素早く保護することができます。レインカバーは、バックパック全体を覆うことで水の侵入を防ぎますが、肩の裏側など完全には保護できない部分もあるため完全な防水ではないことを理解しておくことも重要です。
さらに、バックパックの素材自体の撥水性にも注目しましょう。多くの登山用バックパックは、耐久撥水加工が施されており、軽い雨ならば水滴を弾くことができます。
どのようなバックパックを使用していても、完全に水を避けることが難しいため、本当に濡らしてはいけないものは防水スタッフサックやドライバッグに入れるなどの工夫も必要になります。
フィッティングをして確認する
バックパックの購入を検討する上で、フィッティングは必要不可欠な要素です。バックパックをフィッティングせずに選ぶと、自分の体型に合わないバックパックを選んでしまう可能性があります。自分の体型に合わないバックパックを選択すると、十分な背負い心地などを実現できなくなる可能性があります。これは長時間の登山において、体への痛みや疲れを引き起こす原因となります。そのため、購入前には必ず、バックパックをフィッティングすることが重要です。
フィッティングでは、実際の登山時にできる限り合わせることが重要です。バックパックには登山時と同程度の重りを入れることで、実際の環境を再現することができます。その際に確認すべきは、バックパックが快適に背負えるかどうかです。バックパックが自分の体にしっかりとフィットしているかどうかを確認する必要があります。場合によっては適切な長さに調整することも必要です。これにより、荷物の重さが適切に分散され、負担を最大限、軽減することができます。
また、実際の環境に合わせるもう一つの手段として、バックパックを背負った状態で、少し歩いたり、しゃがんだり、動いてみることも重要です。その過程で動きやすさも確認するようにしましょう。パックパックが体にしっかりとフィットし、バックパックが余計な動きをしないかどうかを確認するようにしましょう。
収納部分の入り口の形で選ぶ
バックパックを選ぶ際には、収納部分の開口タイプがどのような形になっているかを確認しましょう。
中型の登山用バックパックに関しては、多くが「トップローダー」タイプの構造をしています。トップローダータイプとは、バックパックの上部に開口部分が位置する形のバックパックです。
このデザインのバックパックは、雨水の侵入を防ぎやすく、荷物を上から圧縮しやすいため、多くの荷物を運搬する際に適しています。
一方で、容量が30L前後のやや小さめのバックパックでは、トップローダー以外にもジッパー形式(パネルローダー式)の開口部を持つ製品もあります。
このタイプでは、メインの収納部分がジッパーを開閉することで行えるため、荷物の出し入れがしやすいです。
特にU字型に大きく開くデザインのものは、スーツケースのように荷物を整理しやすく、軽いハイキングや旅行に向いています。
また、ロールトップ式は開口部を巻き上げてバックルで固定するデザインで、軽量さや容量の調整がしやすいこと、荷物の取り出しが容易であること、雨が降った時に水の侵入を防ぐことができるなどの利点があります。
トップローダー、ジッパー式、ロールトップ式の各開口タイプはそれぞれ長所と短所を持っていますが、登山用バックパックを初めて購入する場合には、特に特定の好みがないならば、多目的に使用できるトップローダーモデルのバックパックが一番使用しやすくおすすめです。
パッキングのしやすさで選ぶ
パッキングのしやすさは、活動前の準備だけでなく、実際の活動中の利便性にも大きく影響します。荷物の出し入れや整理が難しいバックパックは、準備段階でのストレスの原因となり、特に泊まりがけの登山で頻繁に荷物を取り出す必要がある場合、その問題はさらに顕著になります。
バックパックの形がトップローダー式であれば、様々な形状のアイテムをスムーズに収納することができます。トップローダー式のバックパックでは底にあるアイテムの取り出しが難しくなりますが、サイドやフロント部分にポケットがついているものがほとんどのため、小物や頻繁に使用するアイテムを収納するのにも困りません。
ジッパー式やロールトップ式のバックパックでも、内部の仕切りやポケットなど小物の整理に便利なアイテムがしっかりついていて収納しやすい形状のものを選びましょう。
クッション性で選ぶ
荷物を長時間背負う登山やハイキングでは、バックパックの背面パネル、ショルダーストラップ(ショルダーハーネス)、そしてヒップベルト(ウェストハーネス)のパッドの厚みと質が背負い心地に直接影響してきます。
理想的なバックパックでは、約80%の荷重が腰に分配され、残りの荷重がショルダーストラップや背中に均等に配分されます。クッションが柔らかすぎると、重い荷物を支える際に十分なサポートを提供できず、逆に硬すぎると不快感や擦れを引き起こす可能性があります。
そのため、中長期のトレッキングや重装備を必要とする登山では、しっかりとしたサポートを提供することができる、適度な硬さのクッションを選ぶ必要があります。
さらに、バックパックの試着時には、全体の荷重分配を確認することも重要です。バックパックの重量が主に腰部にかかるように調整できるかどうかをチェックし、ショルダーストラップは体にフィットするが過度に圧迫感を感じないか、ヒップベルトはしっかりと腰を支えるが締め付けすぎないか、といった点に注意を払いましょう。
山小屋泊登山用のバックパックの種類
登山用のバックパックは大きく分けて、トレッキングパック、クライミングパック、そしてアタックザックの3種類があり、それぞれ異なる特性を持っています。
トレッキングパック
トレッキングパックは、一般的な登山道を歩くことを目的として設計されています。このタイプのバックパックは、多くのポケットが装備されており、体に触れる部分には厚みのあるクッション材が使用されていることが多いため、長時間の使用でも快適で、体への負担が軽減されます。
これらの特徴によって、トレッキングパックは山小屋泊のような複数日にわたる登山にも最適です。
クライミングパック
クライミングパックは、岩壁登りなどのクライミングを主な用途として設計されています。トレックングパックと比較してポケットの数が少なめで、ショルダーストラップが薄く設計されているため、全体として非常に軽量です。
これによって、手足を自由に動かしてクライミングを行う際にも動きやすく、特に技術的な登攀を伴う活動に適しています。
アタックザック
アタックザックは、主に山小屋を起点としての短い登頂や、日帰り登山に使用される小型のバックパックです。このタイプはコンパクトに収納可能で、大きなメインバックパックに入れて持ち運ぶことができるため、山小屋泊登山でのサブバッグとして重宝します。
必要最低限の荷物だけを携えて山頂を目指す際に役立ちますが、背面にフレームがないため、他のタイプと比べると背負い心地はやや劣る点があります。
小屋泊登山用の中型バックパック5選
ここでは、1泊2日の小屋泊登山用におすすめな中型バックパックを5つご紹介します。容量や重視する機能を絞って最適なバックパックを見つけましょう。
カリマー|リッジ30プラス
リッジ30プラスは、安定感のある背負い心地と、荷物の整理がしやすい収納性が特徴です。腰ベルトが幅広く厚めに作られているので、荷物の重さを腰でしっかり支えられます。そして、リッジ30+には天蓋(トップリッド)や腰ベルトのポケット、フロントポケットなど、小分けにして入れられる収納があるため便利です。
ミレー|サースフェー30+5
サースフェーは、破れにくい丈夫な生地と、容量の可変ができる天蓋(トップリッド)が特徴です。本体部は、210デニールの丈夫なコーデュラナイロンを採用し、耐引き裂き、耐磨耗に優れた性能を発揮します。容量は、天蓋(トップリッド)を上に伸ばすことで5L分容量を増やせます。
モンベル|キトラパック35
キトラパックは、抜群のフィット感による背負いやすさと、使い勝手のよい収納性が特徴です。3Dフィット・ステーが入っていることで、バックパックが体の動きに追随し、常にフィットする快適な背負い心地を実現しています。
収納は、多数のポケットがついていることと、2気室と1気室を使い分けられる利便性があります。キトラパックは防水のアクアバリアサックを内蔵しているため、雨天時にレインカバーをかぶせる手間がかかりません。
モンベル | オンラインショップ | キトラパック 35 (montbell.jp)
オスプレー|ケストレル38
ケストレル38は、1泊の小屋泊登山や荷物が多いときの日帰り登山、ハイキングに適したトップロード式バックパックです。立体的な背面パッド形状により、通気性や快適性が高くなっています。また、背面調整可能なエアスケープバックパネルにより、自分の体格に合った背面長に調整することができます。
グレゴリー|ズール40
ズール40は、フリー・フロート・サスペンションにより、背面長を調節可能にし、かつフィット感と通気性を両立する革命的な構造です。また、速乾性と通気性に優れるバックパネルのため、行動中の背中のムレを軽減してくれます。
中型バックパックの性能比較
上記でご紹介したバックパックを表にまとめて比較しました。背負いやすさについては、どのモデルも快適性を考えて作られています。
軽さを比較すると、キトラパック35が1番軽量になります。収納面でみると、容量が大きいのはズール40です。また、リッジ30は容量が30Lと比較的小さいものの、ポケットが多数あることで使い勝手のよい収納ができます。
名称 | リッジ30+ | サースフェー30+5 | キトラパック35 | ケストレル38 | ズール40 |
メーカー | カリマー | ミレー | モンベル | オスプレー | グレゴリー |
容量 | 35~38L | 30~35L | 35L | S/M:36L M/L:38L |
40L |
サイズ | 高さ64×幅28×奥行き23cm | 高さ64×幅27×奥行き17㎝ | 高さ60×幅35×奥行き25cm | 高さ75×幅31×奥行き29cm(M/L) | 高さ66×幅31.1×奥行き27.9cm(M/L) |
背面長 | S:42㎝ M:47㎝ |
S:43㎝ M:47㎝ L:51㎝ |
52㎝ | S/M:41~48㎝ M/L:48~58㎝ |
S/M:38~46 M/L:46~56 |
重さ | 1.49㎏ | 1.45㎏ | 1.26㎏ | S/M=1.46kg、M/L=1.54kg | 1.33㎏ |
レインカバーの有無 | 有 | 有 | 無 ※防水のアクアバリアサック内蔵 |
有 | 有 |
カラー展開 | ・ブラック ・K.ブルー ・K.オレンジ ・シルバーグレー |
・BLACK – NOIR ・DEEP RED ・GOLD CUMIN ・SAPHIR |
・ネイビー ・ワインレッド |
・ピコリーヌグリーン ・ブラック ・ラックブルー |
・エンパイアブルー ・オゾンブラック ・オリーブグリーン |
他の容量の展開 | 40L、50L | 40+5L | 30L、40L | 48L | 30L、35L |
小屋泊登山におすすめな中型バックパックを5つご紹介しました。容量を決め、重視する機能を絞ることで、目移りせずにバックパックを選べるでしょう。そして、候補を決めたら実際にお店に行ってフィッティングをすることで、バックパック選びの失敗を防げます。自分に合ったバックパックを手に入れて、さらに登山を楽しんでいきましょう。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。