秋冬の登山では、寒さ対策として防寒着が必要です。今回は数ある防寒着のなかから、セーターに注目してみました。セーターは種類が多く、どれが登山に向いているか迷いますよね。秋冬の登山で活躍する防寒用セーターの選び方や、おすすめ商品をご紹介します。

秋冬登山の防寒用セーターの選び方

秋冬登山 防寒用セーター

秋冬の登山でつかえる防寒用セーターの選び方は、以下の3つがポイントになります。

  1. 素材
  2. 使用場面
  3. デザイン

上記3つのポイントを踏まえて、自分に適したセーターを選びましょう。

①素材

秋冬登山 防寒用セーター

セーターの素材によって機能性が異なります。どのような機能をもつ素材かを知れば、登山スタイルに合わせて必要なアイテムが選びやすくなるでしょう。いろいろな素材のなかから、登山で活用できるものを5つピックアップします。

ウール/暖かく蒸れにくい

保温性に優れ蒸れにくいのが特徴。汗をかいても冷えにくいのがうれしいポイントです。

また、防臭効果があり、長時間着ても汗臭くなりにくいのもよいところ。デメリットとしては、毛羽立ちやすく、虫食いに弱いので、洗濯や保管には注意が必要です。

ウールのなかでもメリノウールは肌触りがよく、調湿性や保温性が高いので、ベースレイヤー(肌着)によくつかわれています。下記の記事も参考にしてみてくださいね。

ウールのベースレイヤーは高くても買うべき!あらゆるアクティビティにウールのベースレイヤーがおすすめな理由

ポリエステル/汗を素早く乾かす

速乾性に優れているのが特徴。ベースレイヤーから発生する汗の水蒸気を外に逃がすため、行動中のミドルレイヤーに最適です。

軽くて丈夫な素材なので、ハードな登山やさまざまなアクティビティでも重宝します。薬品・カビ・害虫に耐性があり、長持ちする点も魅力です。

ウールとポリエステルの混紡/暖かさと速乾性を両立

ウールの暖かさに、ポリエステルの速乾性や耐久性をプラス。汗で濡れても乾きが早く、暖かさを維持します。シワがつきにくく、洗濯がしやすいため、登山でもつかいやすいでしょう。

ウールとナイロンの混紡/保温性があるのに軽い

保温性のあるウールに、軽くて強度のあるナイロンを加えることで、暖かいのに軽くて摩擦に強い素材になりました。ナイロンは吸湿性が低く、防風性があるのも特徴です。登山ではミドルレイヤーとしての使用をおすすめします。

ウールとアクリルの混紡/手触りがよく暖かい

やわらかい風合いと暖かさがあり、肌触りがよいのが特徴です。ウールだけより丈夫で長持ちします。アクリルは水をほとんど吸わないので、ベタつきやすく、毛玉ができやすいデメリットも。登山のベースレイヤーには向かず、ミドルレイヤーとして保温の役割に適しています。

②使用場面

秋冬登山 防寒用セーター 

同じ登山シーンでも、山行の内容によって選ぶべきセーターが変わります。

運動量が少ないとき=保温性を重視する

ハイキング程度の運動量が少ない場合は、保温性が高いセーターを選びます。気温が低い環境のなかで、寒さを防ぐことが重要になるからです。

運動量が多いとき=速乾性・吸湿性にこだわる

運動量が多くなる場合は、汗をかいてもすぐ乾く速乾性や吸湿性を重視します。濡れた服は低体温症の原因になるので注意が必要。秋冬のアクティブな山行では、速乾性と保温性を兼ね備えた1着を選びましょう。

動きやすさが必要なとき=伸縮性をチェックする

岩場や鎖場など動きやすさが必要になる山行では、伸縮性のあるセーターを選ぶと楽ですよ。腕や肩まわりにストレスを感じない、ストレッチのきいたセーターが適しています。

③デザイン

ファッション性を求める方は、デザインも選ぶときのポイントになりますよね。おしゃれなセーターは、タウンでも山でも活躍します。また、セーターをファッションとして取り入れることで、登山がより楽しくなるでしょう。

日常で着ているワードローブと相性のよいセーターを選ぶと、使用シーンがグッと広がります。

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この記事を書いた人

Yuki

幼少期からキャンプや釣り、スキーなどを楽しむアウトドアファミリーで育つ。10代後半は1人旅にハマりヨーロッパや北米を中心としたトラベラー期となる。現在もスキー、スノーボード、ダイビングなど海や山で活動中。「愛する登山」は低山から厳冬期の雪山まで季節問わず楽しむhike&snowrideなスタイル。お気に入りの山は立山連峰!Greenfield登山部/部長の任命を受け部活動と執筆活動に奮闘中。