ポーラテックって何?
ポーラテックの歴史
1970年代、フリースというものが生まれる以前は、登山ウェアはコットンやウールを使ったものしかありませんでした。
パタゴニアの創業者イヴォン・シュイナードは、速乾性があり、軽量で保温性の高い中間着を作ろうと、ポリエステルに着目。
求めていた素材を「モルデンミルズ社(現ポーラテック社)」で見つけます。
そうして世界で初めて販売されたポリエステル・フリースジャケットは、なんと便座カバーに使われていた生地を採用したものでした。
毛玉になりやすかったり、ゴワゴワしていたりしましたが、その圧倒的な保温性で世界中のクライマーから注目を集め、ポーラテック社は一躍その名を轟かせます。
その後もポーラテック社は、高度な技術で機能的なフリース素材を次々と生み出していき、そのラインナップは今や数百種類。
俗に言うフリース(ミッドレイヤー)だけでなく、ベースレイヤー、アウターの3レイヤリングシステムを提唱し、現在は様々なアウトドアメーカーで使用されています。
他のフリースとの違い
ポーラテックのフリースジャケットは、2万円前後とかなり高価な印象があります。
それだけ「いいもの」だということはなんとなく分かるけど…量販店などの安価なフリースとどう違うの?と思っている人は多いはず。
その値段の差は、保温性、速乾性、耐久性、機動性、軽量化など、機能性の差と思ってください。
ポーラテック社は、登山や軍隊など過酷な状況で耐えうる高機能なフリースを生み出した第一人者であり、その開発には相当なお金がつぎ込まれています。
それにより、他社にはできない高度な最新技術を駆使した高機能フリースが作られるのです。
また、ポーラテックのフリースは独自のカット技術により毛玉になりにくく、一度買うと何年も、場合によっては何十年も着続けることができます。
そう考えるとコスパは悪くないのではないでしょうか。普段使いであれば量販店のフリースでも十分ですが、アウトドアで使うなら断然ポーラテックがおすすめです。
ポーラテックの主な種類
ポーラテック パワードライ
主にベースレイヤーに使われる速乾性に優れたファブリック。表裏に異なる編み糸を用いた二重ニット構造で、内側の水分を皮膚からすばやく吸収し、外側はすばやく乾きます。
ポーラテック パワーストレッチ
4方向ストレッチであらゆるスポーツの動きを妨げないファブリック。汗をかいても常にドライに保ち、軽くて温かく、ベースレイヤーからアウターまで最も多用途に使われています。
ポーラテック クラシック
軽量で保温性と通気性に優れた最もスタンダードなシリーズ。100、200というように断熱レベルにより4種類に分かれています。
耐久性があり、ジャケットやパンツ、セーターや帽子などのアクセサリーに最適です。
ポーラテック サーマルロフトフリース
ポーラテックの中でもボア調の膨らみ感、温かみのある素材を使用しています。
ポーラテックフリースはリサイクルポリエステルを使用しており、環境にも配慮した素材です。
ポーラテック ウィンドプロ
通気性に優れながら、従来のフリースの4倍の防風性があります。保温性を保ちながらも汗抜けが良いため、ソフトシェルによく使われるファブリックです。
ポーラテック パワーシールド
ストレッチ性が高くフィット感のあるパワーストレッチを使用したグラブです。
手のひらの自然な動きを可能にするエルゴノミックパターンを採用しました。親指、人差し指、中指の先に帯電合皮を配し、手袋をしたままスマートフォンやタブレットの操作が可能です。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。