スキーのシーズンオフにホットワックスを使うべき理由
シーズン中のワックスは、快適なライディングのために欠かせないものです。一方で、シーズンオフに行うホットワックスは、板を保護することが目的。ここでは、シーズンオフにホットワックスをかけるほうがよい理由を、3つ紹介しますね。
シーズン中の汚れを落とせる
ホットワックスを塗ると、シーズン中にたまった汚れを落とせます。全体の汚れを取ってからワックスを塗布するので、自然とお手入れができますよ。
汚れをそのまま放置すると、時間の経過とともに落ちにくくなることも。シーズン後にホットワックスをかけるタイミングで、滑走面と表面についた、油汚れ・水垢を取りのぞけます。
板の状態を確認できる
ワックスをかけるとき、板やビンディングなど、細かな点に目を向けますよね。たとえば、傷の有無・反り具合・金具の曲がりなど、いつもと違う変化に気づきやすいでしょう。
シーズンオフ中に不具合が見つかれば、余裕をもって修理に出せます。万が一、部品の交換や新調すべき場合も、じっくり検討できますよ。
保管中の劣化を防げる
シーズンオフにホットワックスを塗っておくと、保管中の劣化を防げます。ソールやエッジの酸化防止にも役立つでしょう。適切にメンテナンスしてから保管すれば、次の冬には、ベストな状態でシーズンインできるのがうれしいですね。
【シーズンオフ編】スキーのホットワックスの使い方
シーズンオフの間、できるだけよい状態でスキーを保管したいですよね。ホットワックスは、道具さえそろえれば、自分でスキーに塗布できます。ここでは、シーズン後に行うべき、ホットワックスの使い方を紹介します。
①ソールの汚れを拭きとる
まずは、全体の汚れを拭きとりましょう。落ちにくい汚れは、専用のリムーバーを使うと便利!シーズンをとおして使用した板は、思っている以上に汚れています。ていねいにチェックしながら、汚れを落としてくださいね。
②古いワックスを削る
次に、古いワックスを削りましょう。これは、シーズン中に塗っていたワックスを落とすために行います。
スクレーパーという、ワックスを削る道具があると重宝しますよ。ソールのワックスを取り去ることで、そのあと塗布するワックスが、浸透しやすくなります。
③ブラシで汚れをとる
ブラシを使用して、細かい汚れを落とします。溝の間のゴミや、ワックスの削りカスを取りのぞいてくださいね。板のケバもブラシで取るのがポイント。ケバ立ちが残っていると、板の滑りが悪くなります。
④ホットワックスを塗る
最後に、アイロンを使ってホットワックスを塗りましょう。きれいになったソールにワックスを浸透させて、コーティングするのが目的です。この状態なら、ワックスを剥がすだけですぐにシーズンインできますよ。
もちろん、気温に応じて、お好みのワックスを重ね塗りしてもOKです。
なお、シーズンオフのメンテナンスには、汎用性の高いベースワックスが適しています。クリーニング機能を兼ねたタイプもありますよ。おすすめワックスについては後述しますので、商品の特性とあわせて選んでみてくださいね。
ホットワックスに必要な道具については、以下の記事もあわせてご覧ください。
スキーのメンテナンス道具を揃えて自分でワックスやクリーニングをしてみよう
シーズンオフのメンテナンスにおすすめのホットワックス
シーズン中は、気温や雪の状況にあわせて滑走ワックスを選びます。しかし、シーズン後は板の保護に適した、ベースワックスをチョイスしましょう。
ここからは、シーズンオフにおすすめのホットワックスを4つ紹介します。
GALLIUM 「BASE WAX SW2132」
クリーニング・ベース・滑走と、1本で3つの用途に使えるワックスです。はがすタイミングを変えるだけで、クリーニング用とベース用の使いわけができますよ。
比較的やわらかいので、ワックスが塗りやすく、はがしやすいのが魅力。初めてホットワックスに挑戦する人に、ぴったりの商品です。
HOLMENKOL 「ナチュラルワックス 24007」
ドイツの老舗ワックスメーカー、ホルメンコール社のホットワックスです。-20℃から+20℃までと幅広い気温に対応しており、シーズンオフのベースワックスに向いています。
ホットワックスだけでなく、そのまま生塗りもOK!ゲレンデにワックスを携行したい人は、重宝しますね。また、環境に配慮し、自然界へと循環していく素材を使っているのもよいところです。
SWIX 「PRO Performance Speed PS10」
対応温度が、0℃から+10℃のベースワックスです。フッ素などの有機化合物を含んでおらず、自然に還るのが特徴。環境へ配慮しつつ、滑走性能も重視するライダーに選んでほしい商品です。
TOKO「ALL-IN-ONE Universal」
雪質や天候に広く対応した、万能タイプ。ホットワックスのビギナーに向いていますよ。ワックスケースは、再利用可能なのがうれしいですね。環境に優しいだけでなく、滑走性能もばっちり。滑りにこだわりたい人にイチオシです。
ライター
Greenfield編集部
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