雪遊び・スノーレジャーに必要な持ち物
雪遊びができる雪国やスキー場は、気温が低い場合が多く、晴れていても0度前後になるのは珍しくありません。特に、寒波の影響を受けている場合や、標高1,000m前後の高地にあるようなスキー場では、マイナス10度前後になることもあります。これは、スキーやソリ、スノボなどの雪遊びを楽しむ大人や子どもにとって非常に重要なポイントです。
スキー場や標高が高い場所では、冬の寒さに対応することが重要です。道具をしっかりと準備して、万全の体制でスキーを行う必要があります。あたたかい服装だけでなく、子どもが楽しく遊べるようなアイテムも必要です。キッズ用のスキー用品やそりなどは、子どもたちが楽しむ上で非常に重要です。冬のアウトドアにおいては、服装だけでなく、体を動かしてあたたまることも重要です。特に、子どもにとっては非日常的な体験をするのに絶好の機会となるでしょう。
そこで今回は、基本的な子どもの装備や持ち物について詳しく解説します。スキー場や北海道などの雪国で、子どもが快適で楽しく過ごすためには、適切な防寒具が必須となります。この情報を参考に、子どもだけでなく、それを見守る大人も快適なスキーライフをおくりましょう。
スノーウェア
スノーウェアは、スキーやスノボをする上での生命線ともいえる必須のアイテムです。
スノーウェアの機能性は、主に以下の3つです。
・防水性
・保温性・防風性
・透湿性
スキーをする際、雪による濡れを避けるために防水性は不可欠です。防水性が高いスノーウェアを選べば、体圧や体温で溶けた雪が染み込みにくくなります。
保温性と防風性は、防水性に次いで重要な機能です。雪遊びをする場所やスキー場では、冷たい風が吹いて気温が下がります。保温性・防風性が高いものであれば、冷たい風を遮断し、体感温度を上げられるでしょう。
また、スキーやスノーボードは運動量が多いスポーツなので、長時間滑っていると内部の湿度が上がります。そのため、ウェア内の湿度を外に逃がす透湿性が求められます。
これら3つの機能性を高水準で満たしたスノーウェアを選ぶことで、快適なスキー・スノボライフをおくれます。また、機能性にくわえ、デザイン性にも注目してください。
なお、スノーウェアはこのような機能を備えているため、一般的な防寒着より価格が高くなりがちです。しかし、5,000円前後で購入できるリーズナブルな価格帯のスノーウェアも増えています。
特に、子ども用スノーウェアの場合は、子どもの成長に合わせて買い替える必要があるため、家計に優しい安価なものが選ばれやすいようです。さらに子どもにとっては、デザインも重要な選択肢の一つです。子ども向けのスノーウェアはデザインや色味なども豊富に展開されています。子どもの好みなどにあわせて最適なスキーウェアを選択するようにしましょう。
さらにデザインにおいて考慮したい要素がもうひとつ存在します。それがスキーウェアの視認性です。スキー場は一見するとひらけており、視界が広いように感じます。しかし、一度脇道などに入ると、手付かずに自然環境であり、一度入ってしまうと、来たみちがわからなくなってしまいます。
特に、スキーを始めたての場合であれば思ったように動くことができません。そして、意図せずに脇道に入ってしまい、戻れなくなることも想定されます。万が一子どもが迷子になってしまった際にも、すぐに発見できるように、子どものスキーウェアは視認性が高いものを選択するようにしましょう。
具体的には、ピンクやイエローなどの鮮やかな蛍光色を選択するようにしましょう。そうすることで万が一の事態に備えて、対処することができます。子どもの好みもあるかと思いますが、安全を考慮して、スキーウェアを選択するようにしましょう。
ただし、低価格のスノーウェアは、それほど高性能ではない点に注意が必要です。低価格帯のものは高価格帯のものに比べ、保温性や透湿性などの機能面で劣る場合があります。この点を理解した上で、家計と相談して決めましょう。
スキーやスノボを始めたての子どもの頃は低価格のスノーウェアを使用し、本格的に楽しむようになってきたら、機能性の高い本格的なウェアを用意するのも選択肢の一つです。
また、スキー場でのレンタルもおすすめです。レンタルでは毎回ジャストサイズのウェアを着れるため、成長にともなう買い替えの必要がありません。 ただし、頻繁に利用する場合は、購入するほうがコストパフォーマンスが良いでしょう。
スノーブーツ
雪遊びをするには、雪上専用のブーツが必要不可欠です。雨で濡れた道や雪の上は滑りやすく、普通の靴では歩きにくいでしょう。スノーブーツを活用することで、雨で濡れた道や雪の上などを快適に歩けます。
また、スノーブーツは裏地にボアやフリースが使われている場合が多く、普段の靴よりも足元を温められるので、寒さ対策としても十分活躍します。
スノーブーツを選ぶ際は、以下の点に注意して選ぶようにしましょう。
・裏地の素材
・歩きやすさ
・滑りにくさ(アウトソールの特徴)
・防水性
先述したように、裏地にはボアやフリースなどの素材が使用されており、体の熱を維持する機能があります。これらの素材は、寒さの厳しい地域でも足先までしっかりとあたためられるのが特徴です。また、素材にダウンを用いているものもあります。
通常のレインブーツ(長靴)では、例え靴下を重ねて履いたとしてもそれほどあたたまらないでしょう。その状態でスキーをしたら、数分で足が冷えてしまいます。
次に、歩きやすさも考慮しましょう。スノーブーツは普段の靴よりも丈が長く、重いものが多い傾向があります。そのため、自身の足にフィットし、足が疲れにくいものを選ぶようにしましょう。可能であれば、実店舗で実際に試し履きをするのがおすすめです。
また、スノーブーツを選ぶ上で、滑りにくさは重視するべき要素のひとつです。スノーブーツは、アウトソールの工夫によって、使用シーンごとの滑りにくさを実現しています。氷の上で使用する場合は、アウトソールの凹凸が少なく、氷に触れる面積が広いタイプを選びましょう。また、雪の上で使うなら、アウトソールの凹凸が多く、溝が深いタイプに注目してください。
スノーブーツを選ぶ際には、デザインや色なども重要な要素です。子ども用のブーツは、明るいデザインや可愛い絵柄のデザインもあります。それらを着用することで、足元から子どもの気分を楽しませることができます。また、スノーウェアの部分でも述べたように、視認性を高めることが、万が一の場合にも対処することができます。
加えて、最近では、大人用のスノーブーツでもおしゃれな商品が数多く登場しています。大人も子どもも自分にあった、おしゃれなスノーブーツを着用することができます。ファッションを楽しみながら、雪遊びをめいいっぱい楽しみましょう。
自身が頻繁に使用する場面に適したアウトソールのタイプを選択しましょう。
防水性の高さもチェックしましょう。防水性を高めるような工夫がされているものであれば水が染みないため、不快感を感じずに楽しめます。
以上のことに着目してスノーブーツを選択することで、あたたかさを感じながらスキーやスノーボードができるでしょう。
手袋(グローブ)
手袋を選ぶ際は、防水性の高さと厚みの2点に注目しましょう。
リーズナブルな価格帯の手袋やスキー専用ではない手袋の場合、防水処理が甘いケースが少なくありません。
もしも、手袋が濡れて中まで染みてしまうと、子どもたちは雪遊びやスノーレジャーに集中できなくなるでしょう。特に、子どもは雪だるまを作るなど、直接雪を触る機会が多くあるので、防水性は非常に重要です。
万が一手袋が濡れた場合に備えて、予備も含めた2セットの手袋を用意しておくのがおすすめです。
やや高価ではありますが、防水・透湿性能が高いGORE-TEX(ゴアテックス)素材の手袋であれば、中まで濡れることはほとんどないでしょう。
さらに、手袋は厚みがあればあるほど、保温性が向上します。しかし、あまりにも厚すぎると、動きにくさを感じてしまいます。特に、子どもにとっては不快に感じることが多いでしょう。せっかくの雪に触れる機会なのに、手袋が厚く、触った感じが全くしないというのも興醒めです。
特にスキーやスノーボードなどのスポーツを行う場合は手袋の厚みは非常に重要です。手袋が薄すぎると、万が一転倒した際に、手を痛めてしまう場合があります。スキーやスノーボードなどのアクティブなスポーツを行う際には、適度な厚みのある手袋を選択するようにしましょう。加えて、動きやすいような柔軟性のある手袋を選ぶことも重要です。
総じて、手袋は適度な厚みがあることが重要です。その時の気温や目的に合わせて、適切な厚みの手袋を選択するようにしましょう。
なお、五本指の手袋が苦手な子どももいるでしょう。そのような子どもには、ミトンタイプを選んだり、違和感のないサイズにしたりするなど、ストレスなく着けられる手袋を選んであげてください。
また、子どもが手袋を紛失するという場合もしばしば想定されます。そのような場合に考慮して、手袋とジャケットを結ぶストラップやクリップなどがついている製品がオススメです。これらのアイテムは、手袋の紛失を防止し、安心して、心置きなく、雪遊びを楽しむことができます。
ゴーグル
雪が激しく降る時、特に風向きによっては、顔に雪が直接当たることがあります。これは、スキーやスノーボードでの滑走時に特に顕著です。スピードが出ると目を開けるのが困難になるほどです。ゴーグルを着用することで、目を保護しつつ、しっかりとした視野を確保できます。
また、スキーやスノーボードをする際は、舞い上がった雪が顔に降りかかって視界が妨げられることもあります。ゴーグルを着用することで、雪の影響を受けずに視界を保てるでしょう。
ゴーグル選びにおいては、レンズの色や種類も重要なポイントです。ゴーグルのレンズは様々な種類や色が存在し、空によって様々な特徴があります。自分の用途や行く場所、気温、天候にあわせて、レンズの色や種類を選択するようにしましょう。ゴーグルによっては、レンズを変えることが出来る商品も存在します。
レンズを変えることが出来るゴーグルの場合は天候や光の条件によって、レンズを変えることが出来るため、非常に便利です。例えば、晴れた太陽の光が入る場合は、ダークトーンのレンズを着用して光を遮ることができます。一方で、曇りや雪の日にはライトトーンやコントラストの高いレンズを選ぶことで、良好な視界を確保することができます。どのような天候下でも最適な視界を確保することができます。視界を確保することで、安全、かつ快適にスキーやスノーボードを楽しむことが出来ます。
光が乱反射しやすい真っ白な雪上では、まぶしさを感じやすいでしょう。さらに、雪上には日光をさえぎるものがないため、強烈な紫外線の影響を受けやすいといえます。強い日差しの下では、偏光およびUVカット性能を備えた、スノーレジャー用のゴーグルの着用が効果的です。
また、ゴーグルのフレームデザインも、ゴーグルを選ぶ上で、見逃すことのできない要素です。フレームデザインに着目する場合は、自分の顔にフィットした形のものを選択するようにしましょう。フィット感の高いものを選択することで、顔にしっかりと密着させることができます。そうすることで、風や雪が顔に入ってくることを防ぎ、安全に視界を確保することができます。
さらに、ゴーグルの曇りにくさもチェックすることが重要です。せっかく、最低なレンズを選択し、フレームを自分の顔にフィットしたのに、ゴーグルが曇ってしまったら、十分な視界を確保することができません。そのため、ゴーグルの曇りにくさは非常に重要な要素の一つです。ゴーグルの曇りにくさにおいては、適切な換気機能が搭載されたゴーグルを選択するようにしましょう。そうすることで、レンズの曇りを防ぎ、適切な視界を確保することができます。
これらのゴーグルは、スキーやスノーボードでの安全性と快適性を高めたデザインになっているのが特徴です。そのため、雪や紫外線から目を守りながら広い視界を確保しつつ、ウィンタースポーツが楽しめます。
ニット帽(ヘルメット)
防寒対策として、あたたかいニット帽やフリース製の帽子などの着用が推奨されます。冬のアウトドア活動では、頭部を露出したままにすると、想像以上に体温が奪われるリスクがあります。
ニット帽やフリース製の帽子は、防寒具としてだけなく、冬のファションアイテムとしても優秀です。実際に、街中でニット帽やフリース製の帽子を着用している人を見かけるかと思います。おしゃれなデザインのものを選択することで、ウィンタースポーツをより楽しくすることができます。
また、スノーレジャーをアクティブに楽しむ際は、ヘルメットを着用するのが良いでしょう。雪遊びをしている時にスキーヤーやスノーボーダーと接触した際の、頭部への衝撃を軽減できます。ヘルメットは、安全を確保するための必須アイテムといえます。
ヘルメットを選ぶ際は、自分のサイズにあったヘルメットを選択するようにしましょう。サイズにあったヘルメットを選択することで、通気性や衝撃吸収性を高めることができます。適切なサイズを選ぶことは、安全性、快適性、両面において効果的です。
ヘルメットと合わせて、耳を保護するイヤーマフの存在も重要です。耳は外部に露出しており、直接外気に触れます。特に体の先端部分ですので、熱が届きにくいです。特に気温が低い場合は、寒さを通り越して、痛いといった場合も想定されます。快適に過ごすためにも、イヤーマフなどの小物を上手に活用していきましょう。
ネックウォーマー
冬のアウトドア活動において、頭部と並んで体温を多く失う部位が首周りです。特に、例えばマイナス10度に迫るような寒冷な環境下では、首をあたたかく保つことが重要です。
このような状況下では、ネックウォーマーが非常に心強い防寒アイテムになります。首周りをしっかりと保温して全体的な体温維持に寄与するため、冬のアクティビティをより快適に楽しめるでしょう。
ネックウォーマーの素材や厚みには種類があり、寒さの程度や個人の活動量に合わせて選べます。寒さが厳しい場合や動きが多いアクティビティでは、保温性がより高いネックウォーマーを選択するのが望ましいでしょう。
また、風を防ぐために顔まで覆うことのできるタイプのネックウォーマーも存在します。このようなネックウォーマーは、スキーやスノーボードなどのアクティブな活動をするのに適しています。アクティブな活動以外でも、肌の露出部分をできる限り少なくすることができる点で効果的です。冷たい風から肌を守ることで、快適に過ごすことができます。
吸湿速乾素材の下着
雪遊び・スキー・スノーボードなどで汗を多くかく状況には、冬場の寒さに対応した発熱性能の高い下着は不向きです。吸収した汗を蒸発させる性能が不十分で蒸れやすく、不快感を感じることがあるためです。また、汗冷えを引き起こすリスクもあります。
加えて、吸湿速乾素材の下着を選ぶ際には、肌触りの良さや伸縮性などの着心地にも注意して選択するようにしましょう。下着は当然ですが、肌に触れるものです。そのため、肌をなるべく刺激せずに、動きやすい素材を選択することが重要です。動きやすい素材を選択することで、違和感を感じずに、快適に過ごすことができます。
特に子どもは肌に対して敏感です。さらに、少しでも動きにくいと不快に感じます。そうした状況ではせっかくのアウトドアを楽しむことができません。子どもがめいいっぱい楽しむためにも、素材選びは慎重に行いましょう。
スポーツやアウトドア活動を楽しむ際は、汗を素早く吸収して蒸散する吸湿速乾性が高い下着を選ぶのが重要です。ポリエステルなどの合成繊維のものは、吸湿速乾性が高いため適しています。特に、スポーツ用品メーカーやアウトドアメーカーが販売する下着は、機能性が高いのでおすすめです。
速乾性の下着を着用すると寒さを感じるかもしれませんが、適切なスノーウェアの重ね着で十分に対応できます。 なお、重ね着をする際は、気温や活動量に合わせて枚数を調節してください。
重ね着をしすぎると、動きにくくなってストレスを感じるだけでなく、過剰な汗にもつながるため注意しましょう。バランスの良い服装を心がけるのがポイントです。
着替え(特に下着)
子どもたちはしばしば、大人が想定する以上に活発に動きまわります。そのため、スキーやスノーボードのウェアを着用していても、袖口や襟口などから雪が入り込んで服が濡れてしまうことがあります。これは、雪上でのアクティビティにおいてよくある問題です。
雪遊びやスキー場での一日は長いため、着替えの用意が重要です。特に、子どもが雪遊びに夢中になるとトイレに行くタイミングを逃しやすく、下着を濡らしてしまうことが増えます。そのため、下着類は多めに準備するのがおすすめです。
スキー場では、予期せぬトイレのトラブルに備えることが大切です。雪上からトイレまでの距離がある場合や、ウェアの脱ぎ着に時間がかかることが多いため、子どものトイレのトラブルは特に起きやすいといえるでしょう。 トイレトレーニング中の子どもにおむつを着用させることは、トイレのトラブルを防ぐ有効な手段となります。
その他小物
雪上での活動時には、荷物の持ち運びに制限があります。特に、スキーやスノーボードなどのスノーレジャーでは、大きなバッグなどはコインロッカーに預けるのが一般的です。代わりに、防水性のある小物入れを利用し、必要最低限のグッズを持っていくことをおすすめします。小物入れは身につけられるタイプが便利です。
スキーやスノーボードの際も、ハンカチ・ティッシュ・タオルなどの基本的なお出かけ用品は欠かせません。雪上での活動中は、寒さの影響で子どもが鼻水を垂らすことが多いため、ティッシュは多めに持参すると良いでしょう。
また、財布をまるごと持ち歩くと紛失するリスクがあります。そのため、必要なお金のみを小銭入れに入れて持ち歩くのがおすすめです。予期せぬ財布の紛失を防げます。
加えて、活動中の脱水症状を防ぐためにも、水分補給用の水筒やボトルケースは携帯するようにしましょう。いくら寒い場所とはいっても、アクティブな活動を通して、汗をかきます。特に寒い時期だと、自分が汗をかいているということに気づかず、知らずのうちに脱水症状になってしまいます。
そのため、水筒やボトルケースは携帯するようにして、こまめに水分補給を行うようにしましょう。特に子どもは、遊びに夢中になると、水分補給を忘れがちなので、こまめに声をかけて、水分を接種させるようにしましょう。
雪遊び道具
ソリ・雪玉メーカー・雪玉用スリングショットなど、さまざまな雪遊び道具が販売されています。わざわざ購入するまでもないと考えているなら、公園で日常的に使っている砂場遊びの道具を持参しましょう。雪上でも砂場と同じように楽しめます。
また、シンプルですがスコップもおすすめです。かまくらを作ったり、トンネルを掘ったりと大活躍します。数多くの遊び道具があっても、結局スコップが一番人気になるケースが多く見られます。
子どもの雪デビューの注意点と対応策
余裕を持ったスケジュールづくり
子どもが小さいうちは、何をするにも普段の2〜3倍の時間がかかります。
雪上に出る前の身支度の段階から、手袋がうまく着けられないと癇癪を起こしたり、スキー靴がキツくて入らないと大泣きしたりする場合があるでしょう。
いざ支度が終わって目的地へ向かおうとすると、雪上をうまく歩けず「疲れた」「遠い」「もう嫌」と駄々をこねるケースもあります。
子どもにとって大変なのはもちろんのこと、親も大きなストレスを感じるでしょう。場合によっては、ついつい声を荒げたり、叱ったりしてしまう状況におちいります。さらに、時間に追われていると、より一層ストレスを感じるでしょう。
ウィンタースポーツを焦らずに楽しめるような、時間に余裕があるスケジュールを組むのが大切です。
子どもは気まぐれ。焦らない!
時間とお金をかけて遠くまで連れてきたので、せっかくだから雪上でさまざまな経験をしてほしい、というのが親の願いですよね。
しかし、まだ幼い子供たちは、寒さから10~15分で遊ぶのをやめたり、雪上に出たがらなかったりといった行動にでることがあると思います。
こんなときに無理をさせても、つまらない思い出になるだけです。
イライラをグッとこらえて、子どものペースで遊んだり、休憩したりできるようにしてください。
ゲレンデやキッズパークと休憩所がそれほど離れておらず、移動しやすいスキー場を選べばストレスを軽減できるでしょう。
また、晴れている日が多いスキー場を選ぶのも大切なポイントです。天気が悪いと、それだけで雪遊びやウィンタースポーツの難易度が高まります。
泊りがけにするのもおすすめ
子どもが雪上で元気に遊べるように、なるべく疲れない工夫をするのが大切です。雪遊び・スキー・スノーボードを泊りがけでできると、時間を気にせずに楽しみやすいでしょう。また、スキー場を選ぶ際は、できるだけ自宅から近い場所を選んでください。移動時間を減らすことで、子どもへのストレスが軽減されます。
また、早朝に出発するような日帰りスノーレジャーは、子連れでは現実的ではありません。タイトなスケジュールで寝不足になったり疲れたりすることで、子どもたちは機嫌を損ねてしまうでしょう。
ピークを外す意識を徹底
休日や祝日にスキー場に行く場合は、意識的にピークを外す工夫が必要です。
朝は、リフトの営業開始時間を目がけて来場者が押し寄せるため、スキー場内は非常に混雑します。
そのため、リフト券売り場やレンタル受付なども行列だと考えたほうが良いでしょう。
日帰りの場合、朝の時間帯は子連れでの対応が難しいため、10時過ぎなど少し遅めにするのがおすすめです。宿泊の場合は、営業開始より少し早めを狙うのがよいでしょう。
ランチの時間帯になると、フードコートやレストランは大変混雑します。場合によっては、座席探しに苦労するでしょう。そのため、少し早めの11時前後や、少し遅めの13時以降などを狙ってください。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。