炭と薪の違いについて理解しよう
炭と薪の違いを知らずにバーベキューをおこなって大失敗をしたというかたは多いのではないでしょうか。そういう筆者も炭と薪の違いを理解せずにバーベキューをおこない、お肉を煤で真っ黒にした経験があります。
炭は何日もかけて300℃ほどの空気を遮断した炭窯のなかで木材を炭化させたものです。薪のように煙が出ず、温度管理がしやすいため、バーベキューや焼き肉といったキャンプ料理に向いています。
いっぽう薪の場合は、炎といっしょにもくもくと煙が発生するため、焼き網などで食材を焼こうとすると、煤けて真っ黒になってしまいます。
以下では炭と薪のメリット・デメリットについて紹介します。それぞれの特徴を知ることで、キャンプスタイルにあったものを適切に使い分けることができます。
炭のメリット・デメリットとは
炭のメリットとは
炭のメリット①煙が少ない
炭の大きなメリットは薪にくらべて煙がすくないこと。これは木の中の余分なものがそぎ落とされて炭素だけになっているからで、網をのせて食材が直接焼けます。
炭のメリット②少しの量で強い火力
炭の成分は炭素そのものであるため、少しの量で強い火力を発生させることができます。炭火で焼いたお肉、焼き鳥などは最高です。
炭のメリット③火力調節が簡単
空気の流入量を調整することで、火力を自在に調節することができます。また、火力の持続力も長く時間をかけてじっくり調理することが可能なため、バーベキューなどのキャンプ料理に適しています。
炭のデメリットとは
炭のデメリット①薪にくらべてコストがかかる
木を炭に加工しているため、薪にくらべて値段が高くつくというデメリットの面があります。
炭のデメリット②火力が強まるまで時間がかかる
薪にくらべて火力が強まるまで時間がかかるというデメリットがあります。調理できる火力になるまで20分〜30分ほどかかりますが、薪よりも持続時間は長いです。
薪のメリット・デメリットとは
薪のメリットとは
薪のメリット①炭にくらべてコストがかからない
薪には炭にくらべて価格が安いというメリットがあります。また、自然のなかには木や小枝がたくさんあるので、ノコギリや斧を持っていくことで薪などの燃料を現地調達することができます。
薪のメリット②炎をみて楽しめる
ゆらゆらと燃える炎をながめることもソロキャンプの醍醐味。炭にはない薪の大きなメリットです。
薪のメリット③火力が強まるまで時間がかからない
火力が強まるまで炭は20分から30分の時間を要しますが、薪はすぐに強い火力が得られます。
薪のデメリットとは
薪のデメリット①炭にくらべて煙が多い
炭とことなり薪には多くの不純物が含まれているため煙が発生します。焼き網などでお肉や魚を焼いた場合、煤で真っ黒になるおそれがあります。
薪のデメリット②炭にくらべて温度調節が難しい
薪は火力が安定しないため、初心者のキャンプ料理にはあまり向いていません。薪のあつかいになれていくことで、火力調節も自在におこなえるようになります。
焚き火台の選びかたポイント
焚き火台を選ぶときどの点に注意して選べばよいのでしょうか。選びかたについて項目別に紹介します。
焚き火台の選びかた①頑丈な素材
焚き火をすると高温の熱が発生するため、ステンレス・スチールなどのような頑丈な素材を選ぶことが大切です。
焚き火台の選びかた②もち運びと設営の利便性
焚き火台はコンパクトに折りたためて持ち運びしやすいものを選ぶようにしましょう。また、設営に時間がかかるような焚き火台なども避けたいものです。
焚き火台の選びかた③使いやすさ(よく燃える・火力調節しやすい)
焚き火台の選びかたとして、使いやすさが重要。とくに炭をつかって調理する場合には、火力調節ができるタイプがおすすめです。
焚き火のマナー
芝生のキャンプ場では、芝を傷めないように高さのある焚き火台を使用するようにしましょう。芝生を保護する耐熱シートなども忘れないようにしてください。
また、そもそも焚き火ができるかどうか(できるとしたらどういった点に注意するべきなのか)、事前に管理者に確認するようにしましょう。焚き火台から出た炭や灰は各自で持ち帰るようにしてください。
ソロキャンプに適した焚き火台のおすすめ
ここからはソロキャンプに適した焚き火台や周辺アイテムのおすすめを紹介します。結論からいって炭用と薪用とで、焚き火台の構造にさほど大きな違いはありません。
この焚き火台は炭にしか使えない(または薪専用)といった焚き火台は存在しません。どの焚き火台でも炭と薪を兼用することができます。
firebox
fireboxは筆者が長年愛用している焚き火台です。薪はもちろんのこと火力調節機能を備えているため炭にも最適な焚き火台です。
ユニフレーム ネイチャーストーブ ラージ
この焚き火台は、上下で調理ができる構造になっているため、下でパンを焼きながら上でパンにはさむ具材の調理がおこなえます。
Solo Stove ソロストーブ ライト
多くのソロキャンパーに支持されている焚き火台です。側面下部の空気穴から空気を吸い込んで上部から中へ送り込む仕組みになっています。第二次燃焼による高温の炎が特徴で、炭にも薪にも適しています。
キャプテンスタッグバーベキュー用 火消しつぼ
スタンドがついているので熱い熾や炭をそのまま入れることができます。しばらく空気を遮断し、火が完全に消えてから持ち帰りましょう。
コールマン 耐熱シート
焚き火の熱で芝生などを傷めないようにするための耐熱シートです。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。