登山にアームカバーが必要なわけ
なぜ登山にアームカバーが必要なのでしょうか。日焼け防止のほかにもいくつか理由があります。
登山にアームカバーが必要なわけ①紫外線や暑さ対策
登山では、とくに標高の高い3,000m級の山は紫外線が非常に多いため、できるだけ肌の露出を避けなくてはなりません。
とはいえ夏場の長袖シャツでは熱中症のリスクがありますし、日焼け止めを塗っても汗で流れてしまいます。そこで大活躍してくれるのがアームカバー。
汗をすばやく吸って乾燥させることで気化熱が発生し、暑い場所でも涼しくしてくれます。
登山にアームカバーが必要なわけ②虫刺され対策
登山やアウトドアでは、虫刺されが悩みの種。腕を覆うアームカバーを装着することで、虫に刺されにくくなります。できれば防虫効果のあるアームカバーがおすすめです。
登山にアームカバーが必要なわけ③筋肉をサポートして疲労対策
アームカバーを装着して適度に腕の筋肉を締めつけることで疲労をおさえて、素早く回復する効果が期待できます。理由としては無駄な動きが少なくなることや、サポート効果などが挙げられます。
服装とのコーディネイト方法は?
一般的に多いのは速乾性のある半袖インナーの上に同じく速乾性のあるTシャツをあわせて、むきだしになっている腕にアームカバーを装着するコーディネイトです。
Tシャツの上にアウターをはおるときには、アームカバーを脱げばよいので、登山中のレイヤリングが楽におこなえます。
登山用アームカバーにはどのような種類がある?
アームカバーにはスポーツ用と、おもに紫外線対策のための日常使い用との2種類があります。
スポーツ用アームカバー | 登山やマラソンなどに用いられるスポーツ用のアームカバーは、紫外線カット性能に加えて、吸湿速乾性能や筋肉を適度に締めつけるサポート性能を備えています。 |
日常使い用アームカバー | 日常使い用のアームカバーは、紫外線をカットする性能は備えていますが、筋肉を適度に締めつけるサポート性能や、吸湿速乾性能を備えていないものがほとんどです。 |
形状は手首までの丈や手の甲まで覆うタイプなどがあります。登山にはスポーツ用のアームカバーを選ぶようにしましょう。
登山用アームカバーを選ぶポイントと注意点
登山用アームカバーを選ぶ時、抑えておきたいポイントや注意点について説明します。
登山用アームカバー選びのポイント①紫外線カット性能
紫外線をカットする能力はUVカット率で表示されています。できるだけ高いUVカット率(80%以上)のものがおすすめ。
また手袋を装着しないかたは、手の甲まで覆う登山用アームカバーを選ぶようにしましょう。
登山用アームカバー選びのポイン②吸湿速乾性能
吸湿速乾性能をもつアームカバーを装着していると、装着していない状態よりも涼しく感じることがあります。
これは皮膚表面の汗をすばやく吸収して乾かす気化熱が発生するからで、登山における熱中症対策などにも役立ちます。
登山用アームカバー選びのポイント③サポート性能
適度な締めつけ力のサポート性能を持つアームカバーがおすすめ。締めつけ力があることで登山中にアームカバーがずり落ちにくくなります。
また、適度な締めつけによって無駄な動きが減るため、疲労対策にもつながります。
登山用アームカバーを使用するときの注意点
登山用アームカバーの多くは、腕の動きを考えた設計になっています。説明書にある通りの装着方法で使用するようにしましょう。
装着する際はTシャツの袖の下に、しっかり入るように装着することが大切です。Tシャツの袖とアームカバーとのあいだにすき間があると、そこだけ紫外線があたって、不自然な日焼けあとが残ります。
また、アームカバーを装着したひとのなかには、肌にあわずにかぶれやかゆみを生じるケースがあります。そのようなときには、使用を一時中止して様子をみるようにしましょう。
おすすめの登山用アームカバーを紹介
上記の選ぶポイントや注意点をふまえながら、おすすめのアームカバーを紹介します。
シーダブリューエックス アームカバー
こちらは日本のアンダーウェアブランド「ワコール」が手掛けるアームカバーです。滑り止めのシリコン素材を採用しており、登山中のずり落ちを防いでくれます。吸汗速乾、UVカット率90%以上です。
モンベル ライトトレール アームカバー
サムホールを設けた手の甲まで覆えるアームカバー。優れた吸湿速乾性能をそなえているため、暑い登山でもひんやりとしたクール触感が特徴です。
UVカット率は90%以上で夏の登山はもとより、ウオーキングやランニングにもおすすめです。
モンベル アームカバー
優れた吸湿速乾性能をそなえたウイックロン®クール素材を採用、暑い登山でもひんやりとしたクール触感が特徴です。
コロンビア フリーザーゼロII アームスリーブ
コロンビア独自のテクノロジーがうみだした「オムニフリーズゼロ」素材を採用したアームカバーです。
「オムニフリーズゼロ」は、汗を利用して生地全体を冷却する機能を持っています。夏山登山やトレッキング、ハイキングなどにおすすめ。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。