中国エリアは、早春から春の花が見られる地域です。手つかずの自然が残っているため、春になると希少な花々が顔をだします。今回は、春の花が楽しめる中国エリアの山を6つピックアップ。春だけ楽しめる美しい景色に会いに、登山へ出かけましょう。

①カタクリが満開!弟見山(おととみやま)|山口県・島根県

春の花が咲く登山  中国

島根県と山口県の境にある山です。4月初旬〜中旬にかけて、頂上付近でピンク色のカタクリが咲きます。

最短で登れるのは仏峠コースです。ただし、笹ヤブをかきわける場所があるので、迷わないよう、地図をよく見ながら進みましょう。

歩きやすいのは、屋敷コースを往復するルート。登山口にある駐車場までの道は細いので、注意してください。また、屋敷コースの途中には、小さな沢を渡る場所があります。防水仕様の登山靴なら、濡れずにすみますよ。

弟見山は、北側に位置する「莇ヶ岳(あざみがだけ)」と兄弟峰です。距離が近いので、2つの山を縦走するコースも人気。縦走路には美しいブナの原生林が残っています。莇ヶ岳付近には鎖場があるので、ビギナーの人は気をつけましょう。

エリア 山口県・島根県
おすすめコース 屋敷コース
コースタイム 約4時間
標高 1,085m
アクセス 電車:JR山口線「徳佐駅」→タクシー(約20分)→屋敷コース登山口

車:中国自動車道「鹿野IC」(約60分)→屋敷コース登山口駐車場

②希少なイズモコバイモが見られる!大江高山(おおえたかやま)|島根県

春の花が咲く登山  中国

島根県大田市の条例により、保護指定されたイズモコバイモが自生している山です。

イズモコバイモの見頃は3月下旬。早春の短い期間に咲く花なので、見に行く場合は、事前に開花情報をチェックしましょう。4月上旬頃には、ミスミソウ・スミレ・ヤマルリソウなども咲きます。

春の花が開き始めると、ギフチョウという希少な蝶がやって来ることも。ギフチョウを見られたら、非常にラッキーですよ。

登りやすいルートは、よく整備されている山田コースです。飯谷コースは、距離が短いものの、体力と経験がある人向けなので注意してください。頂上にはパノラマ風景が広がり、日本海や中国山地の山々が一望できます。

エリア 島根県
おすすめコース 山田コース
コースタイム 約3時間35分
標高 808m
アクセス 電車:JR山陰本線「大田市駅」→石見交通バス(約45分)→山田バス停→山田コース登山口

車:中国横断自動車道「大朝IC」(約50分)→山田バス停前駐車場

③春の使者イワウチワ!伯州山(はくしゅうざん)|鳥取県・岡山県

春の花が咲く登山  中国

絶滅危惧種に指定されている、イワウチワの群生地が広がる山です。見頃は4月上旬〜中旬。雪がまだ残っている場合があり、念のため、チェーンスパイクや軽アイゼンなどを持参するとよいでしょう。

イワウチワは、新コースを中心に咲いています。同じ時期、登山口ではキクザキイチゲが楽しめるでしょう。登山道沿いでは、ショウジョウバカマやイワナシを探してみてくださいね。

トレッキングコースとしては、「高清水トレイル」があり、稜線歩きに挑戦できます。総距離は約8.7kmと少し長めです。一方で、木のチップが敷きつめられたフカフカの道が続くので、足への負担を減らしつつ歩けますよ。

高清水トレイルの途中には、みずみずしいブナの原生林が残っているのもポイント。高清水高原からは、中国山地の山々と日本海が眺められます。

エリア 鳥取県・岡山県
おすすめコース 遊歩道コース(新コース)
コースタイム 約2時間40分
標高 1,044m
アクセス 電車:JR山陰本線「倉吉駅」→タクシー(約45分)→赤和瀬駐車場→赤和瀬登山口

車:中国自動車道「院庄IC」(約50分)→赤和瀬駐車場

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Greenfield編集部

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