自然に作られた庭園風景を楽しめる、巻機山(まきはたやま)。今回は、巻機山の見どころや、おすすめの日帰り登山コースを3つご紹介します。登山情報をチェックして、巻機山の心地よい稜線歩きを味わいに行きましょう。

上越国境の名山【巻機山】の見どころ

新潟県と群馬県の上越国境に連なる巻機山。稜頂部が東西に長く、割引山や御機屋、最高点、牛ヶ岳を総称して、『巻機山』と呼ばれています。巻機山という山名は、頂上一帯の御機屋で美女が機を織っていたという伝説に由来しているようです。

百名山のひとつにも数えられる、巻機山の見どころをご紹介していきます。

山名 巻機山(まきはたやま)
場所 新潟県と群馬県にまたがる
標高 1,967m

壮大な景観が広がる稜線散歩

巻機山の稜頂部はなだらかな道が続き、眼前には一帯に草原が広がります。登山道は整備された木道のため、気持ちのよい稜線歩きが楽しめるでしょう。山頂からは、谷川連峰、苗場山、越後三山などが一望できます。

神秘的な池塘群と高山植物のお花畑

巻機山の稜頂部には池塘(ちとう)という湿原にできる池が点在し、その周りに高山植物が咲き誇る風景は、まさに自然の庭園。巻機山山頂付近にある『三ツ池』では、人の顔のように見えるユニークな池塘が見られます。また、夏季にはハクサンコザクラやワタスゲ、ニッコウキスゲなどの高山植物が咲き、登山道に彩りを添えてくれます。

巻機山のおすすめ日帰り登山コース3選

巻機山 登山情報

巻機山のおすすめ日帰り登山コースを3つご紹介します。

【井戸尾根往復コース】好展望の稜線歩きルート

巻機山 登山情報

巻機山への登路でもっとも利用されるのが『井戸尾根往復コース』。序盤は、急な登り坂が続く樹林帯の道を進みます。5合目の『焼松』に着くと展望が開け、米子沢が滝のように流れる景観を望めます。山頂付近では、景観のよい稜線歩きを楽しめます。

なだらかな稜線上から越後の山々を眺めつつ、風に揺れる草原や高山植物の花々を愛でられる、癒しの空間を味わえるでしょう。

コース名 井戸尾根往復コース
登山口 桜坂駐車場(巻機山登山口)
歩行距離 約10.9㎞
歩行時間 約8時間10分
累積標高差 約1,393m
難易度 中級者向け

井戸尾根往復コースの詳細はこちらから
井戸尾根-巻機山 往復コースの地図・登山ルート・登山口情報 | YAMAP / ヤマップ

【裏巻機渓谷コース】裏巻機の自然探勝ルート

巻機山 登山情報

裏巻機の渓谷をたどるトレッキングコース。コース上では原生林や巨石、滝などが見られ、自然の魅力がたっぷり詰まっています。

五十沢キャンプ場で入山の受付を済ませ、駐車場がある『みやて小屋』からスタートします。みやて小屋から自然探勝ルートの『取水口』までは、約1時間。遊歩道沿いには四季折々の山野草が見られ、五十沢川の上流域には美しい渓谷が広がります。取水口から巻機山まで行ける道もありますが、険しいため上級者向けのルートになります。

コース名 裏巻機渓谷コース
登山口 五十沢キャンプ場(みやて小屋)
歩行距離 約5.5㎞
歩行時間 約2時間
累積標高差 約467m
難易度 初級者向け

裏巻機渓谷コースの詳細はこちらから
keikoku2.pdf (ikazawa-camp.jp)

【ヌクビ沢~井戸尾根コース】上級者向け沢登りルート

巻機山 登山情報

ヌクビ沢コースは、沢登りが必要になる上級者向けのコースです。険しい道になるため下山ルートとしての利用はできず、下山時には井戸尾根コースを利用します。

ヌクビ沢コースでは、『アイガメノ滝』や『行者ノ滝』など、岩を滑り落ちるように流れる風情ある滝が見られます。沢登りでは岩場が滑りやすかったり、道が不明瞭な場所があったりするので、注意しながら登りましょう。

コース名 ヌクビ沢~井戸尾根コース
登山口 桜坂駐車場(巻機山登山口)
歩行距離 約12.6㎞
歩行時間 約9時間20分
累積標高差 約1,504m
難易度 上級者向け

ヌクビ沢~井戸尾根コースの詳細はこちらから
巻機山登山口-割引岳-巻機山-前巻機 周回コースの地図・登山ルート・登山口情報 | YAMAP / ヤマップ

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Greenfield編集部

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