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テント泊での登山は日帰りとちがい、荷物が増えます。重い荷物を背負って長時間歩くため、バックパックは自分に合ったものを選ぶのが重要です。快適に登山するために、テント泊用のバックパックの選び方やおすすめ商品を紹介します。

テント泊登山のバックパックの選び方

テント泊登山 バックパック

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テント泊用バックパックの選び方でポイントとなるのが、以下の3点です。

  1. 容量
  2. フィット感
  3. 機能性

バックパックがトラブルや疲れの原因にならないよう、実際に店頭で背負ってみることをおすすめします。また、バックパックを買う前に、必要な装備を準備することも大切です。荷物の量を把握して、すべてを収納できるサイズを購入しましょう。下記の記事も参考にしてみてくださいね。

初めて山でテント泊に挑戦!準備するもの&注意点とは?

テント泊用バックパックの選び方について、上記3つのポイントを説明します。

①容量

テント泊登山 バックパック

テント泊では必要なものが多くなるため、バックパックも十分な容量があるものを選ばなければいけません。テント泊で増える荷物は、たとえばテント本体・シュラフ・マット・防寒着・食料などが挙げられます。

バックパックの容量は、夏の1〜2泊なら50〜60L、雪山なら70Lくらいを目安にしましょう。余裕をもって、装備の全体量+5Lくらいのものと考えておくとよいです。パッキングに慣れてくると荷物を軽量化できるので、40〜45Lの容量でも収められるようになりますよ。

②フィット感

テント泊登山 バックパック

バックパックを実際に背負ったときのフィット感も必ずチェックしましょう。バックパックが自分の身体にフィットしていれば、荷物の重さが分散されるので、長時間背負っても苦になりません。また、重心がぶれにくくなるので安定感がでます。

自分にフィットするバックパックを選ぶためのポイントをチェックしましょう。

背面長が合うものを選ぶ

フィッティングをするときは、自分の背面長を知っておくことが大切です。背面長とは、首のうしろの一番突起している骨から腰までの長さのこと。腰部分は腰骨の一番出ているところから水平に、背中の中心に動かした部分を基準にしてください。

バックパックには背面長のサイズが記載されています。自分の背面長に合うものならフィットしやすいですよ。

各部位の状態も確認する

下記の項目も確認しておきましょう。可能であれば店舗でおもりを入れてもらって、荷物を入れたときの状態をチェックするのがおすすめです。

  • 背面パッドが背中にフィットするか(隙間が空かないものがよい)
  • ショルダーハーネスやウエストベルトが合うか
  • 実際に背負って違和感はないか
  • 男性用・女性用・ユニセックスか

女性用のバックパックは、肩幅・腰骨の位置・バストのふくらみを考えた設計になっています。ユニセックスのものよりもピッタリしやすいですよ。

③機能性

機能性で重視したいのは、ショルダーハーネスやウエストベルトの厚みとクッション性です。

テント泊装備の総重量は、軽量化できれば10kg前後、基本は15〜20kg程度。この重さの装備を背負って長時間歩くことになります。ショルダーハーネスやウエストベルトがしっかりしていれば、疲れ具合が違ってきますよ。

加えて、自分の登山スタイルに合う機能を重視すると、登山中のストレスを軽減できます。パックパックで主にチェックすべきポイントは、下記の項目を参考にしてみてくださいね。

  • パックパック自体の重さ
  • フレームの有無
  • ハイドレーション対応か
  • 構造が1気室か2気室か
  • 収納性
  • 通気性
  • レインカバー内蔵か

なお、軽量なバックパックはよさそうですが、テント泊用に必要な機能を満たしていない場合があります。機能面もしっかりと確認しましょう。

テント泊登山におすすめのバックパック6選

テント泊登山 バックパック

バックパックは各ブランドで快適さ・機能性・耐久性などが追求されています。今回は3つのブランドから、テント泊の登山に向いているバックパックをピックアップ。男女別にご紹介しますね。

OSPREY(オスプレー)

オスプレーはアメリカのバックパックメーカーで、しっかりとした背負い心地と高性能な製品に定評があります。ラインナップが豊富なのも魅力。幅広い層から支持されています。

①イーサープラス60

ウエストベルトとショルダーハーネスのフィット感が抜群のイーサープラス。背面長が細かく調節できるため、さらにフィット感を高められますよ。通気性やクッション性もよく、快適に背負えます。

両サイドのボトルホルダーは取り出しやすく、水分補給がスムーズ。ハイドレーション対応で、外づけのバックルも便利です。デイバッグになる雨蓋(トップリッド)やレインカバーも付属しています。

背面長 S//M=43~53cm・L/XL=48~58.5cm
容量 S/M=58L・L/XL=60L
重さ S/M=2.54kg・L/XL=2.66kg
耐荷重 14~27kg
カラー ブラック・アクソーグリーン・エクリプスグレーなど
OSPREY(オスプレー)イーサープラス60
OSPREY(オスプレー)イーサープラス60

②エーリエプラス60(女性用)

エーリエプラスはイーサープラスの機能に加え、ショルダーハーネスとウエストベルトが、女性の体型にフィットするサイズになっています。

背面長 XS/S=33〜43cm・M/L=40.5~51cm
容量 XS/S=58L・M/L=60L
重さ XS/S=2.38kg・M/L=2.50kg
耐荷重 14〜27kg
カラー ブラック・カーネリアンレッド・ナイトジャングルブルーなど
OSPREY(オスプレー)エーリエプラス60
OSPREY(オスプレー)エーリエプラス60

GREGORY(グレゴリー)

アメリカのサンディエゴで誕生したグレゴリー。人間工学に基づいたデザインや革新的なアイデアで、長きにわたり支持されています。ユーザーが背負った瞬間から、着るように身体にフィットするパックパックを目指しているブランドです。

③バルトロ65

荷重を分散させるフレーム構造と、クッション性のある背面パットが特徴。重さと疲れをやわらげられる背負い心地です。背面長や各ベルトも細かく調節できます。

荷物が取り出しやすいフロントジッパーや、サングラス・小物などを収納できるポケットも便利です。独自のハイドレーションシステムやレインカバーも内蔵されています。

背面長 S=41〜46cm・M=46〜51cm・ L=51〜56cm
容量 S=60L・M=65L・ L=70L
重さ S=2.14kg・M=2.23kg・ L=2.38kg
耐荷重 22.7kg
カラー アラスカブルー・ブリックレッド・オブシダンブラックなど
GREGORY(グレゴリー)バルトロ65
GREGORY(グレゴリー)バルトロ65

④ディバ60(女性用)

バルトロと同じく高い評価を受けているディバ。女性の骨格に合わせて、ショルダーハーネスがバストに干渉しないような角度で備えつけてあります。また、ウエストベルトは幅が広めで、丸く包み込むようなデザインです。しっかりと身体をホールドするので安定感があります。

背面長 XS=36〜41cm・S=41〜46cm・M=46〜51cm
容量 XS=55L・S=60L・M=65L
重さ XS=2.09kg・S=2.10kg・M=2.25kg
耐荷重 22.7kg
カラー エッグプラント・フォググレーなど
GREGORY(グレゴリー)ディバ60
GREGORY(グレゴリー)ディバ60

MILLET(ミレー)

フランスの老舗であるミレーは、長年の製品開発で、機能的でつかいやすい製品が数多くあります。バックパックの評価も高く、エベレスト遠征やいろいろな登山シーンで活躍しているブランドです。

⑤サースフェー 50+15

背中に吸いつくような設計で、軽快な登山が楽しめます。蒸れないテクノロジーで背面をドライに保ち、汗冷えを防ぐので快適です。

2気室構造とつかい勝手にこだわった複数のポケットで、荷物の出し入れがスムーズにできます。軽量なのにしっかりとした素材なのもよいですね。

背面長 M=48cm・L=51cm
容量 50+15L
重さ M=1.71kg・L=1.73kg
カラー サファイアなど
MILLET(ミレー)サースフェー 50+15
MILLET(ミレー)サースフェー 50+15

⑥サースフェー 50+15 LD(女性用)

モデル名のうしろに「LD」と表記されているものが、女性向けのバックパックです。身体のラインを考慮してつくられた背面構造とショルダーで、自然に背負える仕上がりになっています。

背面長 S=43cm
容量 50+15L
重さ S=1.66kg
カラー サファイアなど
MILLET(ミレー)サースフェー 50+15 LD
MILLET(ミレー)サースフェー 50+15 LD
テント泊に適したパックパックは、各ブランドからさまざまなモデルが出されています。自分の登山スタイルや荷物の量、体力などによって、選ぶべきバックパックは違ってくるので、事前に登山シミュレーションをしておくのがおすすめです。店頭で背負ったり、機能を確認したりして選んでくださいね。テント泊で荷物が多くなっても、山での歩行をできるだけ楽にしてくれる、自分にピッタリのバックパックを見つけましょう。

ライター

Yuki

幼少期からキャンプや釣り、スキーなどを楽しむアウトドアファミリーで育つ。10代後半は1人旅にハマりヨーロッパや北米を中心としたトラベラー期となる。現在もスキー、スノーボード、ダイビングなど海や山で活動中。「愛する登山」は低山から厳冬期の雪山まで季節問わず楽しむhike&snowrideなスタイル。お気に入りの山は立山連峰!Greenfield登山部/部長の任命を受け部活動と執筆活動に奮闘中。