スキーやスノボの正しい積載方法
スキー場に行くとき、スキーやスノボはどうやって積載していますか?じつは、間違えた積み方をすると、走行中にスキーが外れる可能性もあります。
では、正しい積載方法とはどんな積み方でしょうか?
車内積載かルーフボックスが理想
雪道走行は自車や対向車が、泥水や道路に散布された融雪剤を含んだ雪解け水を跳ね上げます。
つまり、ルーフにスキーやボードを裸のまま積載していれば、板を合わせて積載していても汚れた水分で滑走面は相当汚れます。
雪道走行した車はかなり汚れますが、スキーやボードが同じ状態になるということです。
プロスキーヤーやボーダーは、スキーやボードを車内やルーフボックスに積むのは、滑走面やビンディングを劣化させないためで、理想は車内積載やルーフボックスへの収納です。
キャリアに積むときはテールを前に!
多人数乗車で、キャリアに積む場合は滑走面を保護するために、積載前にホットワクシングして滑走面の保護をおすすめします。
また、キャリアにスキー板を積むとき、トップを前にして積載している車を見かけますが、高速走行時の空気抵抗でスキーが反り上がり大変危険です。
反り上がった板はもとに戻ろうとして振動しはじめ、キャリアに負担がかかり、場合によってはキャリアが外れることもあります。
スキーやボードのテールは前に向けて、ビンディングがキャリアの間に収まらない場合は、片方のビンディングを前側に出してキャリアに固定するのがセオリーです。
快適で安全な雪道走行の豆知識
安全な雪道走行をするためには、きちんとした装備と路面状況を読み無理な運転をしないこと、時間に余裕を持って行動することです。
さらに、常にクリアな視界を確保することも、安全な雪道走行をするための重要なポイントになります。
雪国は、車内外の温度差が大きいうえに、車内湿度が急激に高くなるため内側のウィンドウは曇りやすい状況にあります。
とくに、一定時間駐車して車が冷えたあと乗車すると、人の呼気と体温で車内湿度が上昇しウィンドウ曇りの原因となります。
ウィンドウの曇り対策
フロントウィンドウの曇りは、カーエアコンのデフロスター機能で除去可能です。
エアコンの送風は、冷風も温風も湿度が低くなるので、デフロスターボタンを押しフロントウィンドウ下にある送風口から吹き出す乾いた温風で、ウィンドウの曇りを除去できます。
フロントウィンドウの曇りが除去できたら、エアコンの送風口を切り替え車内全体の湿度を下げ、サイドやリヤウィンドウの曇りを除去します。
リヤウィンドウは、リヤデフォッガー機能があれば、リヤウィンドウ内の電熱線により曇りを素早く除去できます。
- エアコンを使わずに曇りを除去する方法とは?
ウィンドウが曇ったとき、エアコンで湿気を下げ曇りを除去できますが、走行中ならウィンドウを開けて乾いた外気を導入すれば同様の効果があります。
また、ウィンドウの曇りの原因は、ウィンドウの汚れやホコリなどがあると水分が付着して曇りやすくなります。そこで、油膜取りクリーナーなどで汚れを拭き取っておけば、ウィンドウの曇り防止にもなります。
ミラーの雪付着対策
雪道走行で、フロントウィンドウ以上に雪が付着しやすく除去しにくいのがドアミラーです。
ミラー内に電熱線のあるミラーデフォッガー仕様なら、その機能を使い雪や水滴を熱で除去できますが、ない場合は雪付着防止対策をミラーに施します。
- ミラーの雪付着防止策
ミラーの汚れを取り除き、油膜除去剤でミラーの油分を除去し、ウィンドウ用の撥水コート剤でコーティングします。水滴をはじく要領で、雪や泥水などの汚れも付着しにくくなります。
スキー場帰りの必須カーケア
雪国は、凍結防止や雪を溶かすために融雪剤が散布されています。
融雪剤は、塩分が含まれているため車の金属部分のサビや腐食の原因になるので、スキー場帰りに車の下回りはとくに念入りに洗車します。
また、洗車時にあわせて車のチェックもします。
雪道走行後は必ず洗車しよう
車の下回りは、洗車場などにあるスチームスプレーを吹きかけて汚れを洗い流します。とくに、防錆性の落ちている年式の古い車は、腐食しやすくなっているので雪道走行後の洗車は必須です。
ホイールハウスの洗浄と雪付着防止対策
長時間の雪道走行をすると、ホイールハウスに跳ね上げた雪が付着して厚みを増し、タイヤに干渉することがあります。
放置しておくと、ハンドルが操作不能になるか、FF車は後輪が雪でロックされるなど危険な状況に陥ることもあります。
その防止策として、スチームスプレーで下回りの洗浄時に、ホイールハウス内の汚れも落とします。
そのうえで、ホイールハウス内側にシリコンスプレーを塗布しておくと、次の雪道走行でホイールハウス内への雪の付着が防止できます。
雪道走行アイテムのアフターメンテ
スキー&スノボのシーズン終了後に、雪道走行の専用アイテムはきちんとメンテナンスして保管します。正しいやり方で保管すれば、長持ちするとともに翌シーズンに気持ちよく使うことができます。
スタッドレスタイヤの保管方法
雪道走行で頼りになるスタッドレスタイヤは、春になったら履き替え秋まできちんと保管する必要があります。スタッドレスタイヤは、正しく保管すればタイヤの劣化防止になります。
- タイヤ保管のポイント
外したタイヤは、水で泥や汚れを洗い流し、ゴムの変質を避けるため水分は拭き取り乾燥させます。保管場所は、風通しの良い日陰が理想で、ゴムの劣化を早めるので直射日光や湿気は禁物です。
また、ホイール付きのタイヤは立てて保管しても大丈夫ですが、ホイールなしの場合はタイヤが変形するので横積みが必須です。
- タイヤ保管サービスの利用
スタッドレスタイヤの保管場所がない場合は、タイヤ購入店に相談してみましょう。
ホイールセットで購入した場合、保管サービスが割引になる場合も多く、夏タイヤとの交換作業も含めて保管もプロに任せられるので大変便利です。
チェーンなどの雪道アイテムの保管方法
タイヤチェーンは、融雪剤が付着しているとサビが発生して劣化の原因になるので、使用後はかならず水洗いし乾燥させます。
シーズンオフに保管する方法は、上記の作業をしたのち潤滑剤スプレーやエンジンオイルなどを塗布して、空気に触れないようにビニール袋に入れて冷暗所に保管します。
また、トラブルレスキューに使用したブースターケーブルや牽引ロープも、水分を拭き取り冷暗所に保管します。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。