JR東日本30周年×「私スキ」公開30周年 特別企画「JR SKISKI」キャンペーンCM
1987年、世界の人口が50億人を突破したこの年、国鉄は民営化してJRになりました。
スキー旅行のキャンペーンとして1991年から始まったJR SKISKIは、EXILEの前身ともなるZOOやglobe、GLAYなどの音楽やダンス、印象的なキャッチコピーでたくさんの人々をゲレンデへ誘い出しました。
近年では本田翼や広瀬すずなどの若手女優を採用し、CMやポスターで話題を呼びました。
JR発足と同じ年、伝説になった映画「私をスキーに連れてって」が公開されました。
今年は30周年の特別企画として、「私スキ」がJR SKISKIの広告に登場!
登場人物と同じ時代を謳歌していたバブル世代はもちろん、かっこいい大人のライフスタイルに憧れていた当時の子供世代、ファッションやメイクなどからバブル文化に興味を持つ若者などの、熱い視線を集めるのではないでしょうか?
バブルなラブストーリーの舞台はどこ?
オフィスでは冴えないサラリーマン、ゲレンデではプロ級のスキーヤー。ゲレンデで出会った彼女と繰り広げるラブストーリー・・・。
雪上で生まれた数々の名シーンの舞台となった主なロケ地は、長野県の志賀高原スキー場と、群馬県の万座温泉スキー場です。
志賀高原スキー場は現在(2017)18スキー場で50基のリフト・ゴンドラで構成されたエリアの総称で、各スキー場間は熊の湯・横手山エリアを除き、動く歩道や陸橋通路などで広範囲に移動可能なとても広大なスキー場です。
その中で実際にロケに使われたのは、奥志賀高原、焼額山、横手山・渋峠….。
奥志賀高原は皇太子ご一家がスキー旅行で訪れていますね。
焼額は長野オリンピックのアルペン競技の激戦の舞台として、横手山・渋峠は日本一標高の高いパン屋さんとスターバックスコーヒー(期間限定営業)で、映画以外でもそれぞれ有名ですね。
県境を挟んだ万座温泉スキー場はプリンスホテルが経営していて、「私スキ」の撮影にはプリンスホテルも使用されています。
広大な志賀高原で聖地巡礼を楽しみながら、あのシーンここかも!という場所を探して、思い出に浸りながらプリンスホテルに宿泊、なんていいですね!
あこがれの志賀万座ルートって?
万座で行われる新作発表会に使う新作ウェアがない!志賀高原から急いで届けなくては!
制限時間は2時間くらい。さて、どうしましょう?セリカを飛ばした女性達は凍結した路面で横転して立ち往生。オリンピックで道路が整備される前ですし、横転しなくても5時間はかかるルート、間に合いません。
一方ヒロインはスキーで万座を目指します。志賀高原から万座温泉までのルートは、直線距離で約2キロ。スキー場のコースではありません。
「私スキ」マニアの方々にとっては聖地ともいえるバックカントリーコース、志賀-万座ルートと呼ばれています。
物語のクライマックスの舞台となったこのルートを訪れる人々は絶えず、スキースクール主催のバックカントリーツアーは、募集と同時に満席となってしまうほどの人気です。
横手山山頂までリフトで上がり、万座温泉スキー場の頂上へ至るコースは一度は経験してみたいですね。移動距離も所要時間も短いので、バックカントリー入門にも向いているコースでもあり、人気があるのでしょう。
志賀-万座ルート行ってきた、と言えば、「ええ!いいなぁ!」わかる人にはわかる、あこがれのツアーに参加してみませんか?
注意:個人でツアーコースに入る事は非常に危険です。公式なツアーガイドが帯同するツアーに参加しましょう。
華麗なスキーテクニックの秘密
映画の中で、長い板を華麗な足さばきで操る登場人物たち。三上博史の役柄はもちろん、初心者のはずの原田知世の滑りすら、安定感を隠しきれていません。
俳優さん達がスキー上級者なのではなく、撮影ではスタントスキーヤーが吹き替え滑走しています。スキー監修として映画に参加しているのが海和俊宏氏。
日本で初めてアルペンスキー回転競技ワールドカップ第一シード入りを果たした名選手で、現在は北志賀高原よませスキー場にて、ホテルとスクールを経営されています。
ホテル:ホテルカイワ
スクール:カイワスキースクール
映画にはアドバイザーとしての参加でしたが、実はご自身も映画の中で滑走しているとのことです。
スキーはプロ級、の三上博史の吹き替えを担当したのは渡部三郎氏。
ナショナルデモンストレーターとして、全日本スキー技術選手権大会(通称:技術選)で何度も優勝している実力者です。(今年は、第55回 ルスツリゾートにて開催)
現在は山形県の湯殿山スキー場でスクールの代表をされており、レッスンを行ったり、スキー雑誌に解説で登場したり、レッスンDVDも出されていますね。
現在では死語になりつつある小回り「ウェーデルン」の超絶テクニックなども見られ、スキー技術がメインの映画ではありませんが、スキーマニアには嬉しいシーンも満載です。
当時のマテリアルを考えると、スキー滑走技術の高さは圧巻ですね。
コラボCMが面白い♡CMギャラリー
※映画上のセリフではございません。
JRさんユーモアがあって素敵ですね。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。