数字から見る夏に多い水辺の事故について
毎年、子どもが川に流されたところを、その場に居合わせた人が救助したなどのニュースを耳にすると思います。
水辺の事故は、そのように運よく救助されて助かるケースもあれば、残念ながら悲しい結果になってしまうケースがあることも事実です。
警察庁の調べによれば、2017年7月から8月の間に発生した水難事故件数 は511件でした。
水難事故に遭った647人 のうち死者・行方不明者が248人。その中で中学生以下の子供の事故件数は83件で、水難事故に遭った130人のうち死者・行方不明者が14人であったとのことです。
2017年中に発生した水難事故件数が1341件なので、たった2か月でその約半数の水難事故が発生したことになります。
ついつい楽しみが優先されがちな夏のレジャーですが、その反面、悲しい事故に遭遇する危険性が高いことも忘れてはいけませんね。
「ウチの子は大丈夫」で本当に大丈夫??
夏に事故が多く発生していることは前述しました。しかし、そのことを自分に、我が子に置き換えて捉えられた方がどれだけいたでしょうか?
「きっと危ない場所で遊んでいたから・・・」「無茶な遊び方が原因で・・・」と思われる方も多いかと思います。
ですが、実際に水難事故に遭った子どもたちは、魚取りや水遊びをしていたり、水辺を歩いていて誤って転落してしまったりしたことが原因となっているケースがほとんどです。
水辺に潜む危険は、実は私たちの考えているよりもずっと身近にあるもので、いつ自分たちが水難事故にあってもおかしくはないと認識できるかが重要です。
特に、子どもたちは危険を察知する能力が発達段階にあるので、守ってあげられるかどうかは、お父さん、お母さんがどれだけ安全について理解を深め、子どものために安全対策を実践できるかにかかっています。
まずは体験!水辺の安全教室へ参加してみよう
夏は海やプールに家族で行きたいけど、そもそも水辺の事故防止についてはどこで教えてくれるの?と思った皆さん、ご安心ください!
そんな時こそ、水辺の事故防止のエキスパート、ライフセーバーの力を借りましょう。
ライフセーバーは「水辺の事故を未然に防ぐ」ことがお仕事。
ビーチの監視活動だけでなく、海水浴シーズンを迎える前に、親子向けの水辺の安全教室や、もしもの時のための救命講習も開催しています。まずは、水辺の安全教室を受講してみると良いでしょう。
日本ライフセービング協会(以下JLA)のホームページを見ると、全国各地で開催されている水辺の安全教室についての情報を得ることができます。
また、お住いの地域にライフセービングクラブがあれば、独自に開催していることもあるので、ぜひチェックしてみてください。
JLAと、地域ライフセービングクラブが行っている水辺の安全教室をいくつかご紹介します。
日本ライフセービング協会(JLA)
ウォーターセーフティー講習会
出典:日本ライフセービング協会
水辺における活動やアクアスポーツ等の中で自らの安全を確保し、ライフセービングの最も基礎となる知識と技術を備え、事故防止に積極的に努めていく人材を養成することを目的とした講習会です。
詳しくは、日本ライフセービング協会
神奈川県ライフセービング連盟
ライフセーバーと遊ぼう!海の安全教室
鎌倉・逗子・葉山が共通の課題とする海水浴場利用者のマナーの改善や、安全で快適な海水浴場の実現に向け、ライフセーバーから海の楽しさや海辺での安全な過ごし方、ルールやエチケットを学び、海をはじめとした環境への理解を深めることを目的とします。
詳しくは、神奈川県ライフセービング連盟
鎌倉ライフガード
海の水泳教室
海が苦手、海が嫌いといった子どもたち、普段海で遊ぶことが少ない子どもたちがいる現状を改善し、海で楽しく泳いでもらうことを目的として小学生向けに作られたプログラム。
鎌倉市在住者が対象ですが、お友達作りにも良い機会になるかもしれませんね。
詳しくは、鎌倉ライフガード
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。