春スキーで板が滑らない理由
気温が上がりザラメ雪になる
春スキーでは、日中気温が高くなるため、雪が融けてザクザクのザラメ雪になります。
ザラメ雪は水分を多く含んでいるため、板のソールが水分を排出しきれなくなり、スキー板の滑りが悪くなるのです。
黄砂や露出した土
ハイシーズンと比較すると、春のゲレンデの雪には汚れが混ざっていることが多くあります。
風や雨で運ばれてくる黄砂や、融雪が進み露出した土などがスキーのソールに付くことで静電気が起こり、板が走らなくなるのです。
シーズン中に蓄積したソールの傷や汚れ
春スキーを楽しむ時期は一般的にはシーズン終盤です。
ヘビーなスキーヤーはハイシーズン中もゲレンデで楽しんだ分、ソールにこれまでの傷や汚れが蓄積し、滑りが悪い原因になることもあります。
春スキーこそワックスが必要
悪雪でも滑走を楽しめる
ワックスを塗ることで、板と雪面との摩擦を防ぎ汚れや水分を弾くようになるため、悪雪でもハイシーズンに近い滑りを維持できるようになります。
雪質に左右されずに、快適に春スキーを楽しむにはワックスが不可欠です。
スケーティングするシーンが増える
春は融雪で平らな面をスキー板を漕いで移動することが多くなります。
リフト乗場など、雪が数m積もれば下り坂でスムーズにリフトに搭乗できますが、融雪が進むと雪面が下がり、ハイシーズンは滑り降りてアクセスできたポイントも、平らか、もしかすると登りになります。
スケーティングする際は板が走らないとより腕力も脚力も必要となり、思っていた以上に疲れてしまうこともあります。
パークアイテムへの影響
春は雪が柔らかくなるのでパークアイテムに挑戦する人も多くなるのではないでしょうか。
キッカーでは板が走らないとランディングエリアまで届きにくくなり、踏切がシビアに難しくなります。ジブアイテムも同様に、ボックスやレールへアクセスする際には踏切が重要。
また、キッカーやジブでのランディングやアイテムから抜ける際、雪面でドライブしたときに板が引っかかるとリカバリも難しくなります。パークを楽しむためにもワックスが大切です。
春スキーに適したワックスの条件
フッ素入り
春スキーのワックスは、フッ素入りがおすすめです。撥水性のあるフッ素は水分だけでなく油分や泥などを弾く性質もあり、持ちもよく、滑りが悪くなりがちな春スキーでも長時間滑りを維持します。
保護用のパラフィンワックスに加え、春の雪はフッ素の撥水性によって滑走性を高めるはたらきがスキーの走りをよくするポイントといえます。
携帯しやすい
春スキーで滑りを保つために、塗り直すことを考慮して、ワックスの携帯のしやすさも選ぶポイントです。
ホットワックスでベースを作っておくことを前提に、その上から、生塗りやスプレー、リキッドタイプなどの簡易ワックスを塗りましょう。
簡易ワックスは即効性はありますが持続性があまりないので、こまめに塗り直して対応することで効果が高まります。
おすすめの春スキー用ワックス紹介
ガリウム 黄砂用 D-CONTROL【ホットワックス】
このワックスを塗ることで、板の滑走性が長続きし、さらに、汚れが付きにくくなります。生塗りで使用しても、しっかり効果を出すためにアイロンで使用してもOKです。
ドミネーター BOOSTER DP【ペーストワックス】
コンパクトなペーストワックスなので、スキー場へ持参して手軽に塗ることができます。
さらに、高フッ素に二硫化タングステンが静電気を抑え、汚れや水分を弾くことで高い滑走性を実現します。
ガリウム Strong Liquid【リキッドワックス】
コルクやブラシ不要で効果がでるため、春スキーを楽しんでいる最中でも、滑りが悪くなったと感じたらすぐに対応できるスプレーワックスです。
ザラメ雪や黄砂、土などに対応できます。ペーストワックスと併用することでより効果を発揮します。
ハヤシワックス SHF-02 LQD【リキッドワックス】
効果抜群なスーパーハイフッ素シリーズをリキッドタイプにした商品です。
アイロンが必要なく、塗ってからブラシやフェルトをかけるだけなので、初心者でも簡単に滑走性を高めることができます。
Zardoz NOTWAX【リキッドワックス】
コンパクトで携帯しやすいワックスです。春スキーの人気商品で、手を汚さず簡単に塗れるにもかかわらず、ひと塗りで滑りの良さが持続します。
ワンシーズンで使い切れなくても、保存しておくことが可能です。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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