ウィンタースポーツを始めるとなると、用具の準備や時間の確保など考えただけで「今年はちょっと…。」となりがちですよね。
意識的に雪で遊ぶ状況を作らないと、四季のある日本の大部分(特に積雪地域)では冬に外遊びをする機会が大きく減ることになります。
お子さんの心境としても小学校入学以前に雪に触れ合う機会が少ないと、知らず知らずのうちに苦手意識を持っていたりするものです。
昨今では積雪の多い北海道や東北の子供の運動不足は問題視されており、持久力の低下や子供の肥満率に直接関わりがあるとされる研究もあります。
また、体への影響だけではなく、発達段階にあるこの年齢層のお子さんは、自然と触れ合うというだけで情緒や精神的に豊かになるという研究結果が多いのです。
「スキャモンの発育曲線」でわかる!3歳からスポーツをはじめたほうがいい理由
「自然は偉大な先生」という言葉の通り、外遊びや雪遊びで子どもたちが学ぶことは計り知れないですね。
ゲレンデデビューはお任せできる?
学校行事以外で雪のあるところへ行かない…という方や、これからウィンタースポーツに関わらせてあげたいけど…どうしたらいいかわからない。
また、小学校でスキー教室が予定される事になったから、休みを利用してレッスンに通わせてみようかなと考えているお父さんお母さんがいらっしゃると思います。
親のいないところでもある程度楽しむことができるこのタイミングで、子どもにレッスンを受けさせようと考えていらっしゃる保護者の方も多いかと思います。
そんな時は、「思いっきりスキー旅行」ではなく、温泉旅行ついでに1日だけゲレンデへ足を運んでみませんか。
グローブとニット帽、スノーシューズだけ最低限用意すれば、家族みんなでゲレンデ施設を安心して楽しむ事が出来ます。
スノーシューズはファッション性の高いモデルが沢山あるので履き変え用を用意する必要もありません。
肝心のお子さんのスキーデビューも、ゲレンデ施設内に充実したレンタルセットもあり、スキー、ストック、ブーツ、ウェアのセットで5,000円~8,000円程です。
場所によっては、ニット帽、グローブ、ゴーグルの3点セットもレンタルしています。
リゾート系企業が運営会社となっているスキー場は道具の質も良く、サイズも豊富に用意されています。まさに手ぶらでスキーですね。
レッスンスクールも学年別や経験に合わせて細分化してスクールを運営している「先進的な思考」を導入しているスキースクールも増えてきました。
レッスンは基本的に各地域のスキー連盟が主催していることが多く、レッスン内容や充実度も大きく違ってきます。
費用の目安は、 5歳〜12歳のお子様、キッズクラスで、半日 6,000円前後、1日10,000円前後が目安となります。
SAJ公認スキー学校一覧
SAJ公認のスキー学校では、SAJが定めたスキー教程をもとに指導・教育を行っており、
日本全国に270校以上あります。
http://www.ski-japan.or.jp/
また、子どもの達成感や目標意識の場面では、ジュニア検定の普及などを推進してくれている傾向も整いつつあります。
ジュニアスキー検定とは!?目標に挑戦すると子どもはもっとスキーを好きになる!
お子さんがウィンタースポーツを楽しんでいる姿を見るだけで、親としては非常に嬉しくなるものですよね。
最近のスキー場はスキーをしなくても楽しめる!?
子供たちはスキーデビューさせたいけど、私たちは一緒に滑るのはちょっと腰が重いかも…。下の子はまだ幼稚園だし…。といったお父さん、お母さん。
最近のゲレンデはひと昔前とは違い、スキーをしない方向けにも施設が充実しています。
キッズパークはもちろん、託児所やクラフト教室、スノーモービルやスノーラフティングなどのアクティビティ、温泉施設なども併設している場所が沢山あります。
ストイックなスキーヤーでさえも、スキーをしない日を設けたいぐらい「充実した楽しみ方」に応えてくれる施設が沢山あります。
自分でサポートしてあげたい親御さんは、キッズパークや練習エリアを活用しよう
キッズパークや練習用コースなどを設置しているファミリー向けスキー場では、安心してスキーデビューができます。
ソリ遊びやスノーストライダー専用のコースと、スキー&スノーボードコースと分けられており、コース内も穏やかな斜面になっていることが多いです。
小さい子は「ソリ遊び」、お兄ちゃんお姉ちゃんは「スキーの足慣らし」同じ場所で一緒に楽しむことができます。
初めてスキーを履いて「スピードがでて止まれなくなってしまった」、「周りの方と接触してしまった」などの心配もエリア内では軽減できます。
安心してチャレンジできますね。
少し慣れてきたら「カニ歩き」で移動してみたり、「ハの字」で止まる練習などをさせてあげましょう。小学生ぐらいになると、幼児期より足腰もしっかりしてきますので、安定して体の動きを試しながらすぐに習得してしまう子が多いです。
自転車に乗れるぐらいの運動神経があれば心配いりません。たくさん転んで、夢中になって練習をし始めたら思いっきり褒めてあげましょう。
ゲレンデに出る場合には、短めのリフトで緩斜面がメインとなるコースを最小は選びましょう。ゲレンデMAPに参考に、一番短い「初心者コース」を探してみてくださいね。
最初は補助器具にお世話になろう(スキー編)
トライスキー60K
使用効果について
プルーク時のポジションが簡単に体験でき、特に初心者のお子様などにはスキー板の交差による転倒を防げるため(転倒しない訳ではありません)恐怖心や嫌悪感が薄くなる様です。
参照:EVERNEW INC.
ボーゲントレーナーとも言われるこちらの補助器具は、ちょっとした動きで綺麗なハの字に自然となる優れものです。
ターンの感覚や止まるときなどのサポートに大活躍です。
キッズハーネス
サッと腰に取り付ける事が可能で、使用しないときはコードを収納する事が可能です。ご使用の際は、なるべく緩斜面などの広いファミリーコースで練習するようにしましょう。
お子さんのスピードコントロールや左右のコードを引く事でターンのきっかけをサポートする事が可能です。
しかし、あくまで「補助器具」になりますので、レッスンの際はあまり頼りすぎないように活用する事をおすすめいたします。
安心をもとにチャレンジさせてあげましょう。
子どもの習得スピードに驚く事になった場面では、本人の意思確認を丁寧に行いながら、トライスキーやキッズハーネスを外すタイミングを話し合いましょう。
どちらも少し「後傾気味」になってしまいますので、恐怖感が無くなったり、スキーを試行錯誤しながらコントロールするようになったら卒業する事をおすすめいたします。
サポートする方法は千差万別
小学校低~中学年という年齢は、単なる雪遊びから本格的にスキーやスノーボードに触れる機会が多くなってくる年齢でもあります。
またお子さんも、「上手に滑れるようになりたい!」という気持ちを持ち始める頃ですね。今年こそは親子で楽しくウィンタースポーツをはじめましょう!
「何十年ぶりのゲレンデだし…。」心配は無用です。久しぶりのスキー場の進化を家族で楽しみましょう。
ウィンタースポーツの入門として挑戦しやすいのは「スキー」「スノーボード」ですが、その先にある様々なウィンタースポーツの楽しみ方に視野を広げるだけでも、家族のコミュケーションの場面ではとても貴重な時間となる事でしょう。
「アルペンスキー」「フリースタイル」「基礎スキー」「クロスカントリー」「ジャンプ」などの種目から、スノーシューなど様々なジャンルがあり、それぞれに楽しみ方が異なります。
ネイチャーウォーキング♪スノーシューでアニマルトラッキング!?雪原の足跡が教えてくれる大自然♪
自然環境のなか夢のある創造力豊な世界に触れる事が最高の教育環境と大きな体験を手に入れる事が可能です。
子供たちがワクワクする体験は、大人たちが選択肢を広げ行動力と想像力次第ですね。
冬季オリンピックでは日本人選手の活躍も著しく、多くのメダリストの方がいらっしゃいます。
世界的に活躍するアスリートの方の活動もお子さんの視界に入りやすくなり、同じ遊びをする方に共感を抱き、きっと世界が広がる事でしょう。
「機会に触れる事」「楽しさを知る事」から始める行動力は、パパとママの気持ち次第!ぜひ子供と一緒に「夢中になれること」を探していきたいですね。
将来は「親子3世代で冬定番の家族の楽しみ方」なんて定着したら素敵ですね。
IT(情報技術)と正しい関わり方を家族で考えよう
今の時代は子どもが興味を抱くきっかけが多様になってきましたね。スマートフォンの普及やソーシャルサービスは、便利な反面、悩みや問題の発端です。
中高生だけでなく、小学生にまでこの問題は発展しています。しかし、正しい活用場面では問題ばかりではありません。
スケートボード界で若干十代で日本一の実力を持つ選手は、SNSやYouTubeにあがる動画を参考にして練習をしているそうです。
お子さんが興味を示すならば、「事を知る」機会はどんなきっかけでもいいのではないでしょうか。「前向きに努力を重ねる」年齢の近いお友達から学ぶことも多いでしょう。
柔軟な姿勢で、子供の「学びたい」という気持ちをサポートしてあげたいですね。
適切なリードをお父さんお母さんがする為には、矛先となるテーマとミッションを子供たちに提供する事で、少しづつ情報取得に対する価値を理解させるきっかけとなり、不必要な情報やコミュニティーからの軌道修正が可能なのではないでしょうか。
スクールの先生や身近な大人だけが見本となるというわけではなく、情報技術を正しく活用する事で世界が広がる場面も多い時代となりました。
くだらないITサービスや限定されたコミュニティーに子供たちが悪影響を受け翻弄されない為にも、バランスよくリアリティのある自然の世界へ子供たちを連れ出しましょう。
自然の中で楽しむ事、何かを達成する事の難しさと喜び、感謝の気持ちを自然を相手に育みましょう。
子供の吸収力というのは底知れなく、自分なりの成長ができた経験というのは子供にとっても一生の宝物になるでしょう。
雪に恵まれた日本の環境で、ウィンタースポーツを家族で楽しんでみませんか。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。