路面の雪質を読む
スキーやスノボは、雪質に応じて板やボードのチューンアップやワックスを変えることで、よりレベルアップしたパフォーマンスを発揮できます。
同じように、雪道も路面状況に応じて運転方法も変えていきましょう。
そこで、雪道ドライブでは、路面を「読む」ことが重要になります。しかし、雪道の路面状況は見た目での判別がむずかしい場合もあります。
とくに、難易度が高いのはアイスバーンと夜間走行時です。この場合、もっとも確実な判別方法は、車から降りて路面をチェックすることです。
圧雪路なのか、凍結しているのか、それもブラックアイスバーンのような要注意路面なのかを目と足裏で確かめてください。
見た目と実際の路面状況の違いを直接確かめることは、雪道ドライブの経験値を高めてくれるのでぜひおすすめします。
基本のアクセルワークとハンドル操作
「急」のつく操作は避けるのが、雪道ドライブの鉄則です。
雪道ドライブのコツは、とにかくスリップさせないこと、タイヤをグリップさせることにあります。
そのための基本は、ゆっくり加速、落ち着いたハンドル操作、そして静かにブレーキを踏むことです。
まず、車の発進は、タイヤのグリップを確かめながら、ゆっくりとアクセルを踏んで加速します。アイスバーンなど、とくに滑りやすい路面はアクセルを踏まずに、アイドリングで発進するくらいの感覚です。
ブレーキングはとくに慎重に、タイヤが雪を噛んでいることを確認しながら、じわりとブレーキを踏み減速します。
急なハンドル操作は、タイヤがグリップを失う原因になり、とても危険です。雪道では、障害物に気づくのが遅れてあわててハンドル操作をしないように、いつもより注意深く運転するのが基本です。
雪道は早く出てゆったり運転がコツ
雪道ドライブは、ふだんより時間に余裕を持った運転を心がけます。目的地までの距離をもとにスタート時間を決めるときも、十分にゆとりあるドライブプランを立てます。
雪道は、同じ距離でも一般道と同じような時間配分で走行できません。積雪や凍結で滑りやすいだけでなく、雪道ならではの走りづらい状況がたくさんあります。
そこで、3割増しくらいの気持ちでドライブプランを立て、早めに出かけ休憩をとりながら、ゆったりした気持ちで余裕を持って運転できるようにします。
雪道ドライブの心理状態で、もっとも危険なのは「焦り」と「パニック」です。
焦ったあげく、急の付く操作で車のコントロールを失いパニックに陥らないように、雪道ドライブは「早く出て、ゆったり運転」を心がけましょう。
雪道のライン取り
雪道ドライブで、もっとも注意したいのはカーブ走行です。とくに、センターラインをはみ出さないようにするために、カーブのライン取りが重要になります。
カーブで車を安全に走らせるには、直線でしっかり減速しカーブではブレーキを踏まないこと、そしてアクセルは一定に踏み続けると、車は安定した走行になります。
逆に、カーブの途中でブレーキをかけると、タイヤが横滑りするなどして車は不安定になり、センターラインをはみ出す可能性があります。
そこで、カーブのライン取りの方法をお伝えします。
左カーブはアウト・イン・イン
一般道で、カーブのライン取りは、アウト・イン・アウトが理想とされます。
しかし、雪道ドライブのカーブは、スリップしてセンターラインを越えないために、アウト・イン・インのライン取りが基本になります。
左カーブでは、直線部分でブレーキングを終了させて十分に速度を落とし、カーブにスローインで入り、カーブ出口までアクセル一定のままで、直線で慎重にアクセルを踏んでスローアウトします。
右カーブは状況で変える
右カーブは、対向車が来た場合、センターラインをはみ出さないように、アウト・イン・インのライン取りをします。
対向車がない場合は、アウト・イン・アウトのライン取りもできますが、いずれにしても直線部分でしっかり速度を落とすことを心がけてください。
わだちの走行
路面に積もった雪が、車の走行で溝になった状態を「わだち」といいます。わだちは、基本的に溝に沿って走行しますが、溝が深くボディの下を打つようなら片輪だけわだちから外して走行します。
わだちを走ると、溝の壁に急にハンドルを取られて、ハンドルを握っている指を打つことがあるので、わだちではハンドルをしっかり握らずに、手のひらで押さえるように保持します。
狭い道ですれ違うときは、十分手前でわだちから抜けるようにします。速度を落とし、溝の壁にタイヤを当てるようにゆっくりハンドルを切り、グリップを確かめながらわだちから抜け、すれ違ったら同様にゆっくりとわだちに戻ります。
悪天候での安全走行
スキーやスノボで雪道ドライブすると、どうしても山間部での走行が多くなります。標高の高い山の冬期は、吹雪や霧、あるいは強い横風などの悪天候で走ることもあります。
このような、悪天候での走行についてお伝えします。
霧や吹雪での走行
周囲が見づらくなる霧や吹雪では、センターラインも見えなくなることがあります。
そこで、速度を落として、路肩表示のポールや左側のガードレールを目安に、昼間でもヘッドライトやフォグランプを点灯して、自車位置をアピールして走行します。
前車のテールランプを頼りに走行するときは、車間距離を十分開けて走ります。
夜間の霧や吹雪では、ヘッドライトをハイビームにすると乱反射し、かえって視界を奪われるので注意が必要です。
横風が強いときの走行
山間部に多いトンネルの出入り口や高い橋の上は、強い横風にあおられることがあります。
しかも、どちらの場所も凍結しやすいので、トンネルの出入り口や橋の手前で十分速度を落とし、路面状況も確認しながら慎重に走行してください。
風にあおられたときは、アクセル一定のまま少しだけ風上に向けてハンドルをあてて車の姿勢を安定させます。
あおられてあわてて減速しようと、アクセルを離してブレーキを踏むと、車は不安定になりかえってスリップを招くので落ち着いて対処します。