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ロードバイクのタイヤの平均寿命はどのくらい?
ロードバイクの平均寿命は約3年で、走行距離であらわすと、約3,000km程度です。ただし、乗り方や保管状況によって平均寿命は大きく異なり、1,000kmで交換時期になる場合があれば、5,000kmほど乗れる場合もあります。
また一般的には、前輪より後輪のほうに体重がかかり早く消耗するため、後輪タイヤのパンクを経験する人が多い傾向にあります。さらに、空気圧を適正に管理できていないとタイヤの寿命に影響を与えます。タイヤを長持ちさせるためには、空気圧を定期的に管理するのが重要といえるでしょう。
タイヤの平均寿命にはさまざまな要因が影響するため、使用年数や走行距離はあくまで目安と考えて、ロードバイクの乗り心地の変化や、タイヤの摩耗など劣化状態で判断するのがおすすめです。
ロードバイクのタイヤの交換目安
ロードバイクタイヤの交換時期を判断するには、走行距離、使用年数などを目安にしましょう。また、パンク時はもちろんですが、ひび割れが多いタイヤや走行中に修理キットを使用したタイヤなども、早めの交換が推奨されています。以下で、ロードバイクタイヤの交換目安を詳しく紹介します。
走行距離3,000〜5,000km
ロードバイクタイヤの交換目安となる走行距離は、約3,000〜5,000kmといわれています。ただし、同じ走行距離でも、道路状況や使用方法によって劣化具合に差が生じるため注意が必要です。
一般的には、約1,000km以上の使用で徐々に劣化していき、走行に影響が出始めます。滑りやすくなった場合や、空気が抜けやすいと感じる場合はタイヤを確認しましょう。
使用を始めてから1年以上
1年以上使用したロードバイクタイヤの場合、交換を検討する時期に入ります。ロードバイクに乗る頻度の高い人やロングライドが好きな人は、地面とタイヤが接する機会が多いため、とくにタイヤの消耗が早くなります。
また夏場の暑い地面は、タイヤを膨張させ空気圧を変えてしまう要因となり、タイヤの消耗に影響を与えます。
ロードバイクに乗る頻度が少ない人も油断はできません。経年劣化によりタイヤは少しずつ硬化していくため、保管していたロードバイクを使用する際は、ひび割れなど劣化が進んでいないかチェックすることが重要です。
パンクしたとき
パンクしてしまったときは、タイヤ交換の必要があります。パンクの状態はサイドカットや穴が空いているケース、異物が貫通しているなどさまざまですが、いずれもすぐに交換すべきでしょう。
走行中にパンクしたときは、修理キットやパッチを使って一時的に修理しますが、これはあくまで応急処置です。早めに新しいタイヤに交換しましょう。
異物が多い公道を走行するロードバイクは、いつパンクするかわからないため、予備のタイヤを購入して保管しておくのがおすすめです。
ロードバイクタイヤの交換目安の詳細については、以下の記事もあわせてご覧ください。
ロードバイクタイヤの摩耗具合の確認方法
ロードバイクタイヤの摩耗は、見た目や感触でチェックできます。しばらくタイヤを交換していない人や、走行中に滑りやすくなったと感じる人は、安全な走行のためにも摩耗具合を確認してみましょう。
見た目
タイヤにひび割れや、サイドカットがみえる場合は交換時期です。多くのロードバイクでは、溝のないタイプのタイヤ(スリックタイヤ)が使用されています。新品の状態で表面に溝が施されているタイプのタイヤは、溝の凹凸が減っていれば摩耗していると判断できます。
タイヤ1本あたり約4か所に、インジケーター(スリップサイン)と呼ばれる丸い窪みがあるモデルでは、使用するうちに徐々にすり減って窪みがなくなっていくのが摩耗の指標です。
どのタイプのタイヤでも、下にある網目状の繊維が見える場合は摩耗が進んでいるため注意しましょう。
感触
溝や穴のないタイヤは、直接触って確認します。タイヤは地面に擦れる部分から摩耗していくので、中央部分がすり減ることが多いのが特徴。新品のタイヤより、中央がなだらかになったときを交換の目安にしましょう。
タイヤが摩耗したときに判断しやすいよう、新品の状態で写真を撮っておくと、あとで確認ができておすすめです。
寿命がきているロードバイクタイヤを使い続ける3つのリスク
寿命を迎えたロードバイクタイヤを使い続けた場合のリスクを3つ紹介します。
①異物が刺さりパンクする
摩耗したタイヤの多くは、地面との接地面が薄くなっているため、異物が刺さってパンクしやすい状態です。異物が刺さらなくても、乗り続けているとバーストを起こす可能性があり、注意が必要です。
②タイヤ内部の繊維が露出する
摩耗状態のタイヤには、タイヤの下にある網目状の繊維が見えているケースがあります。そのまま進行すると、繊維がほつれてなかのチューブがとびだし、パンクのリスクが高まります。
思わぬパンクで事故をおこさないためにも、タイヤの表面にゴムが薄くなっているところがないか、定期的に確認してください。
③スリップして転倒する
タイヤが摩耗すると、タイヤのグリップ性能が悪くなります。本来の性能を発揮できず、道路状況の悪い雨の日には、スリップして転倒するリスクが高まります。見た目だけでなく、乗り心地やグリップの感覚も参考にしましょう。
耐パンク性能が高いおすすロードバイクタイヤ6選
耐パンク性に優れたロードバイクタイヤを紹介します。
今回は、クリンチャー、チューブレス、チューブラーにわけて、それぞれのおすすめを2つずつ紹介。タイヤの購入を検討している人は、ぜひチェックしてください。
クリンチャータイヤ2選
まずは、耐パンク性に優れたクリンチャータイヤを2つ紹介します。
・Continental(コンチネンタル)/GRAND PRIX 4-SEASON(グランドプリックス4シーズン)
・SCHWALBE(シュワルベ)/MARATHON(マラソン)
クリンチャータイヤとは?完成車の多くに装着されているポピュラーなタイヤです。
段差などで、タイヤとリムの間にチューブが挟まってパンクする「リム打ちパンク」のリスクがありますが、パンクをしても比較的簡単に自分でタイヤ交換できるのが最大のメリットです。
サイクリングや競技用など、幅広いジャンルで使用されています。
クリンチャー①:Continental(コンチネンタル)/GRAND PRIX 4-SEASON(グランドプリックス4シーズン)
GRAND PRIX 4-SEASONは、Continentalから展開されているクリンチャーモデルのタイヤです。ロードバイクが盛んなドイツ製のContinentalは、数多くあるロードバイクタイヤブランドのなかでも、耐パンク性能に定評があります。
タイヤサイドには、ポリアラミド繊維を編み込むデュラスキンを採用し、擦れによるサイドカットを防止。さらに、パンク防止素材であるベクトルランブレードをトレッド下に配置して、耐パンク性能を高めています。
クリンチャータイヤは、走行中にパンクしても自分で交換できるのが魅力です。耐パンク性に優れたタイヤを探している人におすすめです。
クリンチャー②:SCHWALBE(シュワルベ)/MARATHON(マラソン)
乗り心地と耐パンク性能に優れたモデルのタイヤです。パンクのしづらさと乗り心地のよさから、コンフォートタイヤの決定版と評価されており、ツーリング用や通勤通学用として人気があります。タイヤサイドは剛性が高く、ひび割れしにくいのが特徴です。
MARATHON(マラソン)最大の特徴は、グリーンガードと呼ばれる3mmの耐パンクベルトが採用されている点です。厚みのあるしなやかなゴム素材により、耐パンク性能と優れた乗り心地を得られます。コストも抑えられているため、通勤通学で使う人や、普段使いとして購入しやすい商品です。
チューブレスタイヤ2選
次に、耐パンク性能に優れたチューブレスタイヤを2つ紹介します。
・SCHWALBE(シュワルベ)/PRO ONE TLE(プロワン)
・HUTCHINSON(ハッチンソン)/FUSION 5 PERFORMANCE 11STORM(ファッション5パフォーマンス 11ストーム)
チューブレスタイヤとは?チューブレスタイヤは、名前のとおりチューブを使用していません。
チューブを用いるクリンチャーとは異なり、リム打ちパンクが起こらないのが特徴です。また、異物でパンクした場合などは、内部に含まれるシーラント剤によって、ある程度走行できます。軽量なモデルが多く、ヒルクライムへの使用に人気があります。
チューブレス①:SCHWALBE(シュワルベ)/PRO ONE TLE(プロワン)
グリップ力や転がりのよさに加えて、柔軟性があるレース向きなチューブレスモデルのタイヤです。カット性に強い繊維素材であるV-Guardが、耐パンクベルトとして採用されています。タイヤ表面にはインジケーターがついているため、消耗具合を判断しやすいのも魅力です。
シュワルベ史上最高峰とも呼ばれるロードバイクタイヤであり、走行性能は抜群!普段使いはもちろん、レースにも使用できる耐パンク性に優れたタイヤを探している人は検討する価値があるでしょう。
チューブレス②:HUTCHINSON(ハッチンソン)/FUSION 5 PERFORMANCE 11STORM(ファッション5パフォーマンス 11ストーム)
HUTCHINSONは、1853年創業のフランス老舗ブランドです。FUSIONは長年の経験に加え、新開発のイレブンストリームというコンパウンドを駆使し、バランスのよい性能を可能にしています。耐パンク性・転がり性・グリップのよさなど、多くのメリットをもつ、オールラウンドに活躍するタイヤです。
また、コンパウンドには厚みのあるケブラー層が採用されており、優れた耐パンク性能と耐久性を誇ります。ロングツーリングやグランフォンドへの参加を目的としている人におすすめです。
チューブラータイヤ2選
耐パンク性能にすぐれたチューブラータイヤを2つ紹介します。
・Continental(コンチネンタル)/SPRINTER GATORSKIN(スプリンターゲータースキン)
・Vittoria(ヴィットリア)/CORSA SPEED G2.0(コルサ スピード)
チューブラータイヤとは?チューブラータイヤは、タイヤとチューブが一体化しているタイヤです。
リムにフックがないため、チューブレスと同じくリム打ちパンクの心配がありません。
軽い走り心地が特徴で、競技用として使用されるケースが多いタイプのタイヤです。
チューブラー①:Continental(コンチネンタル)/SPRINTER GATORSKIN(スプリンターゲータースキン)
Continentalから発売されている、耐パンク性に優れたチューブラーモデルのタイヤです。タイヤの表面には凹凸があり、グリップがききやすくパンクしにくい構造です。擦れに強いデュラスキンシートの採用に加え、チューブラータイプなのでリム打ちパンクの心配もありません。
耐パンク性、耐久性に優れ、濡れた地面でグリップ力を発揮できるSPRINTER GATORSKINは、普段の練習用やツーリングへの使用にぴったりです。
チューブラー②:Vittoria(ヴィットリア)/CORSA SPEED G2.0
イタリアのスポーツタイヤ専門ブランドであるVittoriaから展開されている、耐パンク性と軽量性を持ちあわせたタイヤです。軽量で強いグラフェン素材をコンパウンドに採用し、耐パンク性と軽量性を兼ね備えています。
非常に薄いトレッドゴムを使用しているため、ロックブレーキに弱いタイヤですが、市場最軽量のケーシングとラテックスのインナーチューブにより、走行性能は申し分ありません。タイムトライアルやヒルクライムでの活躍が期待できます。
以下の記事では、ロードバイクにおすすめのタイヤを種類別に紹介しています。
ロードバイクのタイヤを交換する方法
ロードバイクタイヤの交換方法を説明します。ロードバイクに乗っていればタイヤ交換は必須メンテナンスです。ソロサイクリングでパンクしたときなど、一人で交換しなければならない場面もあるでしょう。タイヤ交換の経験がない人はぜひ練習してくださいね。
ここでは、完成車の多くに使用されている、クリンチャータイプのタイヤ交換方法を以下4つの手順で説明します。
①ホイールを取り外す
②古いタイヤとチューブを外す
③新しいタイヤをはめたホイールを取り付ける
④新しいタイヤをはめたホイールを取り付ける
①ホイールを取り外す
まずは、古いタイヤのついたホイールをロードバイクから外します。クイックレリースレバーを反時計回りにまわして緩めたら、車体を真っ直ぐにしてホイールを抜いてください。
②古いタイヤとチューブを外す
ホイールから、古いタイヤと、なかに入っているチューブを取り外します。タイヤを外せるように、チューブの空気を抜いて空気バルブを締めておくのがポイントです。
タイヤの1番やわらかい部分を探し、10cmほど間隔をあけて、タイヤレバーを2本差し込みます。レバーを起こすとタイヤが剥がれるので、両手を使ってタイヤをまわして外してください。全周のタイヤが外れたら、なかに入っているチューブごとつまんですべて外しましょう。
③新しいタイヤとチューブをはめる
古いタイヤを外したら、新しいタイヤを取り付けます。まず、新しいタイヤをはめる前に、タイヤの進行方向(ローテーション)とホイールの向きを確認します。タイヤを正しい向きにして、両手を使って片側をはめましょう。
次に、チューブのねじれや挟まるのを防止するために、チューブが少し丸くなるくらいの空気をいれておきます。片側がはまっているタイヤをめくり、チューブのバルブをホイールに取り付けてください。タイヤとホイールリムの間に、すべてのチューブをいれていくようにタイヤ内に入れ込みましょう。
チューブが入ったら、バルブ口の部分からタイヤをはめていきます。タイヤは固いので、きき手の付け根でタイヤを持ち上げ、反対の手ではめていくと取り付けが簡単です。
タイヤがはまったら、パンク防止のため、チューブがタイヤ内にしっかり入っているか全周確認しましょう。
④新しいタイヤをはめたホイールを取り付ける
タイヤ交換がおわったら、ホイールをロードバイクに取り付けます。取り外したときと反対の手順ではめてください。
ホイールを取り付けたあとは、適正空気圧を目安に空気をいれたら完成です。ツーリングやレースの前に必ず試走してくださいね。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。