春のサイクリングシーズンが始まると一緒にやってくるのが「花粉シーズン」です。アウトドアが趣味で、花粉症の人にとっては大問題。そこで今回は、つらい花粉シーズンに少しでもアウトドアスポーツが快適に楽しめる工夫や、おすすめのアイテムを紹介します。
サイクリングシーズンと一緒に花粉シーズン到来
寒い冬が終わると、気持ちのよいサイクリングシーズンが始まります。そして同時に「花粉シーズン」が始まるため、外でのロードバイクを躊躇してしまう花粉症サイクリストがいらっしゃるのではないでしょうか。
なにをかくそう、筆者も花粉症に悩むひとりです。筆者の住む新潟県では米農家が多く、春になるとイネ花粉が多く飛散します。また、山に一歩踏み入れればマツやスギが生い茂り、2月〜4月をピークに花粉が飛散するといわれています。
花粉に負けずに外でのサイクリングを楽しむためには、しっかり対策を講じなければなりません。
花粉症の症状とは
花粉症はアレルギー症状のひとつで、目のかゆみや涙・くしゃみ・鼻水・鼻づまりなどの症状が現れるとされています。花粉が体内に入ると、免疫反応としてヒスタミンが分泌され、体質によって花粉症状を引き起こします。
花粉は鼻や口から入ることが多く、呼吸が大切なサイクリングでは、対策するのが難しいのが現実です。また、目や喉に花粉が付着すると、痒みや炎症が発生するといわれています。
サイクリングでの花粉症対策アイテム
サイクリングをしながらの花粉症対策として、実際に有効だと感じるアイテムを部位別に紹介します。
頭:サイクルキャップ
サイクルキャップは、髪の毛に花粉が入り込まないようにする効果が期待できます。ロードバイクのヘルメットは多くの場合、通気性やエアロ効果のために穴が空いており、花粉も入り込みやすい形状です。
そのため、ヘルメットの下にサイクルキャップを被れば花粉進入を抑えられ、帰宅後も簡単にはらい落としやすくなります。サラサラした肌触りのタイプがおすすめです。
目:アイウェア
サングラスやゴーグルタイプのアイウェアは、日差しを防ぐためだけでなく、目に直接花粉が入るのを防ぐ効果が期待できます。風で飛んできた花粉が目に入ると目のかゆみや涙が出やすいため、しっかりと目を守りましょう。
鼻・口:フェイスマスク
フェイスマスクを着用すれば、口や鼻からの花粉進入防止に役立ちます。花粉はとくに鼻や口から進入するため、花粉症対策にはぴったりです。
ロードバイクをはじめ、それぞれのアウトドアスポーツに使用するためには、通気性や形状などが適切なフェイスマスクを選ぶ必要があります。
フレームの横が閉じているモデルやフレームが大きいタイプであれば、さらに高い効果が期待できます。
身体:ナイロン性のウェア
花粉対策には、ウェアの素材チョイスが重要です。春先はまだ気温が低いため、サイクルジャージの上にアウターを羽織る人が多いのではないでしょうか。
サイクルキャップと同様、ナイロン性をはじめとするサラサラした素材であれば、花粉が衣服に付着するのを防ぎ、帰宅後も落としやすくなりますよ。
花粉症対策マスクおすすめ【3選】
GORIX(ゴリックス): Half balaclava(ハーフバラクラバ)GW-BaH222
花粉の飛散が始まる寒い時期に適した、バラクラバタイプのフェイスマスクです。
通気性に優れ、軽量で快適な着用感に加えて防風性能を備えているため、花粉が飛散し始める寒い季節でも暖かく快適に使用できます。花粉対策と首元の防寒対策を同時に叶えたい人は検討の価値があります。
NAROO MASK(ナルーマスク):F5s
花粉やPM2.5などの微粒子をしっかりカットする高機能フィルターを搭載しているのがナルーマスクF5sです。
通気性がよいため呼吸がしやすく、長時間のサイクリングでも快適。運動時のストレスが軽減できるのはうれしいポイントです。軽量でフィット感も抜群なマスクは、ロードバイクの花粉症対策にぴったりです。
NAROO MASK(ナルーマスク):X5
NAROO MASKから販売されている、首元まで覆えるデザインのマスクです。
前後がリバーシブルで、フィルターの粗い部分と細かい部分が選択可能。花粉対策には細かい面が適しています。耳にかけるループでフィット感に優れる一方、多少の息苦しさを感じるという評価もみられるため、激しいトレーニングよりも快適なサイクリングにおすすめです。
帰宅後も油断せずしっかり対策しよう
花粉症対策は、ロードバイクに乗っているときだけでなく、帰宅後も油断禁物です。家へ入る前にできる限り花粉を落として、なるべく家のなかに花粉を入れないように心がけてください。
また、シャワーで身体や髪の毛を洗い流すのはもちろん、うがいや目の洗浄も行いましょう。さらに、鼻うがいも花粉症対策に有効だとされています。帰宅後もしっかりケアすることで、花粉症が軽減できるでしょう。
ライター
yomec(よめしー)
自然豊かな新潟県在住、夫婦でロードバイクを楽しんでいる自転車ライター。子育てしながらトレーニングする方法を日々模索中です。今ではヒルクライムを中心としたレースが家族旅行に。愛車はSPECIALIZEDとBROMPTON。夫婦での所有スポーツバイクはなんと8台。ファミリーでも楽しめる自転車の魅力を発信します。