サイクルポーチ(ウォレット)は、サイクリング時に貴重品を入れられるアイテムです。今回は、ロードバイクに適したサイクルポーチの選び方やおすすめ商品を紹介します。筆者が実際にポーチに入れているアイテムも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
サイクルポーチの役割とは
サイクルポーチはロードバイクにおいて、サイフであり貴重品の収納アイテムです。
ロードバイクでは、なるべく身軽な装備が好まれます。しかし、長い距離を走る場合は、鍵や現金以外にも持っておきたいアイテムが多いのも事実であり、コンパクトで収納力の高いポーチが人気です。また、貴重品を守るために防水性の高さを重視する人もいます。
貴重品を無理なく収納でき、快適なサイクリングに役立つアイテムといえます。
サイクルポーチ選びのポイント
普段使いのサイフとサイクルポーチの違いは、デザイン以外にもあり、乗り方によって選ぶポイントが異なります。ロードバイクに適したサイクルポーチ選びに迷っている人は、以下のポイントを参考にしてくださいね。
①サイズ:ジャージや収納アイテムで決める
サイクルポーチを選ぶ際は、サイズを確認しましょう。まずは自身が収納したいアイテムをピックアップするのがおすすめです。
また、サイクルジャージのバックポケットに入れようと考えている場合は、ポケットに収まるかどうかも考慮しましょう。筆者は女性でジャージが小さくポケットも小さめなため、ポケットに収まりやすい細めで少し柔らかめのポーチを使用しています。
②機能性:防水性やデザイン性で決める
サイクルポーチのなかには、防水機能を備えているタイプがあります。
雨の日は乗らない人でも、ツーリングでは汗をかく場合がほとんどです。筆者もとくに夏場は汗をかき、サイクルポーチを使用しなかった際には、お札が汗で濡れて使えないケースがありました。そのため、バックポケットに入れる場合は、防水機能を備えているタイプがおすすめです。
さらに、個人的にはグローブをしていても開けやすい大きめファスナーのあるタイプが便利だと感じています。グローブを外さずに開閉できるため、ストレスなくアイテムが出し入れできますよ。
③価格:ブランドやコストパフォーマンスで決める
ロードバイク向けサイクルポーチの価格は3,000円前後が一般的ですが、機能やブランドによって価格が異なります。実際に筆者の周りのサイクリストは、100円均一で購入した防水ポーチだったり、ブランドもので5,000円以上するポーチだったりとさまざまです。
購入に迷っている場合は、3,000円を目安にするとよいでしょう。
筆者がサイクルポーチに入れているアイテムはこちら
収納性のあるサイクルポーチには、なにを入れたらよいのでしょうか。普段からツーリングやロングライドを楽しむ筆者が、主にポーチに入れているアイテムを紹介します。
スマホと現金
スマホに関しては、ほとんどの人が所持していることでしょう。昨今は電子決済が普及しているため、スマホで買い物ができます。
しかし私の住む新潟では、多くのお店で電子決済が使えるものの、一歩山のなかに入るとお店がないエリアがあることも。数10kmに1か所、さらに現金のみ使用可能な自動販売機が命綱のケースも少なくありません。やはり最小限の現金は備えておくのがおすすめです。
エマージェンシーカード
最近、筆者一人でロングライドに出かけるケースが多くなり、エマージェンシーカードを持つようにしています。エマージェンシーカードには名前や住所、緊急連絡先や血液型などが記入でき、事故や急病の場合に他者が把握するのに役立ちます。
ロードバイクだけでなく、アウトドアが趣味の人はもっておきたいアイテムです。
ラムネ
ブドウ糖やラムネなど、体のエネルギーとなる食べ物も忍ばせておくとよいでしょう。
ロードバイクではしばしば、極度の低血糖状態に陥る「ハンガーノック」が起こる場合があります。ハンガーノックは身体に痺れを感じたり、意識が薄れたりと怖い症状が起こる可能性があり、なってからでは対策が遅いと言われています。
ラムネは主に「ブドウ糖」でできており、炭水化物などに比べて吸収率が高いとされています。そのため、体調が怪しいと思った際にすぐに摂取、吸収できるラムネを常備しておくと安心感があるでしょう。小さくて常備しやすい点においてもおすすめです。
日焼け止め
筆者にとってロングライドで年中欠かせないのが日焼け止めです。日焼け止めは朝塗っていても時間がたてば効果が薄れると言われています。ロードバイクでは汗をかいてより効果が薄れやすいため、休憩時に塗り直しています。小さめの日焼け止めを忍ばせておくと便利ですよ。
その他
こちらは必需品ではありませんが、唇の乾燥防止のリップや切れたとき用のヘアゴムも忍ばせています。サイクリングをこなしていけば、自身のいるものいらないものが変わっていくものです。持ち物が変化すれば、ポーチも変更しなければいけないかもしれませんね。
おすすめサイクルポーチ【3選】
ロードバイクに適したおすすめのサイクルポーチを3つピックアップしました。機能面やコストのさまざまなタイプをそれぞれ紹介します。
GORIX(ゴリックス):防水サイクルポーチBKPW
GORIXのポーチは、収納力と防水性の高さが特徴です。IPX6で表面にはTPU防水加工が施されてるため、より高い防水性が期待できます。
筆者も使用した経験がありますが、中身がぬれて困った経験が今のところありません。ただしサイズが少し大きく、小さいジャージポケットには収まらない可能性があるため、購入の際には注意してください。機能性を重視する人におすすめです。
サンワダイレクト:サイクルポーチ800-BYCP002
サンワダイレクトのサイクルポーチは、スマホをポーチに収納したまま操作できるのが最大の特徴です。「スマホは収納したいけれど、毎回出し入れするのはめんどくさい」といった悩みを解決できる可能性があります。
また、現金やカードが収納できるほか、鍵をひっかけるフックがあるのもうれしいポイント。かゆいところに手が届くような、機能性に優れたポーチを探している人におすすめです。
Muc-Off(マックオフ):RAINPROOF ESSENTIALS CASE(レインプルーフエッセンシャルケース)
筆者が愛用しているMuc-Offから販売されている耐水性のあるポーチです。完全防水ではありませんが、中身がびちょびちょになった経験はありません。
また、型崩れ防止のフォームがなく生地感が柔らかいため、小さめなサイクルジャージのポケットでも容易に出し入れ可能な点が魅力的。シンプルな仕切りでストレスなく収納できますよ。
カラー展開も豊富なため、デザイン性を重視する人は検討の価値があります。
ライター
yomec(よめしー)
自然豊かな新潟県在住、夫婦でロードバイクを楽しんでいる自転車ライター。子育てしながらトレーニングする方法を日々模索中です。今ではヒルクライムを中心としたレースが家族旅行に。愛車はSPECIALIZEDとBROMPTON。夫婦での所有スポーツバイクはなんと8台。ファミリーでも楽しめる自転車の魅力を発信します。