九州の屋根【九重山】について
九重山(くじゅう連山)は、大分県玖珠郡九重町から竹田市北部にかけて広がる火山群の総称です。九重山の最高峰、そして、九州本土の最高峰でもあるのが中岳。九重山(くじゅう連山)には久住山や中岳、大船山や星生山など、1,700m級の山々が連なっており、『九州の屋根』と呼ばれています。
九重山(くじゅう連山)といえば、『ミヤマキリシマ』の群生が有名です。シーズンの5月下旬~6月中旬には、ミヤマキリシマで山肌がピンク色に染まる光景を見ることができます。
名称 | 九重山(くじゅうさん)、くじゅう連山 |
場所 | 大分県玖珠郡九重町と竹田市北部 |
標高 | 1,791m(中岳) |
九重山の紅葉の見ごろは10月下旬~11月中旬
九重山(くじゅう連山)は例年10月中旬ごろから紅葉が始まり、連なる山々が鮮やかな赤や黄に色づいていききます。九重山(くじゅう連山)のなかでも、大船山の『御池(おいけ)』は紅葉の名所として知られ、湖面と山肌が赤く染まる見事な光景を望めます。
また、長者原自然研究路や『坊ガツル』と呼ばれる湿地帯では草紅葉が見られ、黄金色に輝くススキが一面に広がる光景は思わずため息が出るほど。
九重山のおすすめ日帰り登山ルート3つ
九重山(くじゅう連山)の登山ルートはいくつかありますが、今回はそのなかで秋の日帰り登山におすすめの登山ルートを3つご紹介します。
【久住山往復コース】くじゅうの王道ルート
九重山(くじゅう連山)の主峰である『久住山』。比較的なだらかな道で構成され、初心者におすすめのコースです。登山口から最初のピークの沓掛山までは舗装された道が、沓掛山から久住山山頂までは展望のよい道が続きます。久住山山頂は360度の展望が広がり、くじゅう連山の赤く染まる山並みを一望できます。
コース名 | 久住山往復コース |
登山口 | 牧ノ戸峠登山口 |
歩行距離 | 約8.9㎞ |
歩行時間 | 約4時間30分 |
累積標高差 | 約664m |
難易度 | 初級者向け |
久住山往復コースの詳細はこちらから
牧ノ戸峠-久住山 往復コースの地図・登山ルート・登山口情報 | YAMAP / ヤマップ
【三俣山往復コース】噴火口と斜面に広がる紅葉を堪能する
どこから見ても3つの峰に見えることから『三俣山』と名づけられていますが、実は4つの峰から構成されています。長者原登山口からスタートして長者原自然研究路を進んで行くと、周囲の木々が鮮やかに色づく樹林帯歩きを楽しめます。山頂付近で噴火口を周るお鉢巡りや三俣山の斜面に広がる紅葉など、道中は見応えたっぷりです。
コース名 | 三俣山往復コース |
登山口 | 長者原登山口 |
歩行距離 | 約10.9㎞ |
歩行時間 | 約5時間20分 |
累積標高差 | 約829m |
難易度 | 中級者向け |
三俣山往復コースの詳細はこちらから
くじゅう登山口バス停-諏蛾守越-三俣山 往復コースの地図・登山ルート・登山口情報 | YAMAP / ヤマップ
【大船山往復コース】紅葉の名所を望む
大船山は、くじゅう連山の東の主峰です。登山コース中間あたりにある坊ガツルでは、広い湿原で黄金色に輝くススキなど、見事な草紅葉が見られます。また、山頂にある御池は、くじゅう随一の紅葉の名所。ドウダンツツジなどの木々が、山肌と湖面を真っ赤に染め上げます。
コース名 | 大船山往復コース |
登山口 | 吉部登山口 |
歩行距離 | 約12.7㎞ |
歩行時間 | 約7時間10分 |
累積標高差 | 約1,013m |
難易度 | 中・上級者向け |
大船山往復コースの詳細はこちらから
吉部登山口-大船山 往復コースの地図・登山ルート・登山口情報 | YAMAP / ヤマップ
九重山における各登山口のアクセス方法
九重山(くじゅう連山)の各登山口へのアクセス方法は、以下のとおりです。
牧ノ戸峠登山口(久住山往復コース)へのアクセス方法
・マイカー
九州自動車道九重I.C.より車で約40分(約26㎞)
・バス
湯布院駅前バスセンター~牧ノ戸峠 九州産交バスで約1時間
長者原登山口(三俣山往復コース)へのアクセス方法
・マイカー
九州自動車道九重I.C.より車で約30分(約21㎞)
・バス
湯布院駅前バスセンター~くじゅう登山口(長者原登山口) 九州産交バスで約1時間
吉部登山口(大船山往復コース)のアクセス方法
マイカー
九州自動車道九重I.C.より車で約35分(約23㎞)
※登山口付近にある駐車場は有料です。
九重山日帰り登山後に立ち寄りたい【九重星生ホテル 山恵の湯】
出典:九重星生ホテル公式HP
長者原登山口近くにある『九重星生ホテル』。九重山下山後の立ち寄り湯におすすめの場所です。九重星生ホテルの展望露天風呂『山恵の湯』からは、雄大なくじゅう連山を望む絶景を楽しめます。4種類の泉質に16種類の湯舟と、バリエーション豊かな湯浴みを満喫できるでしょう。
名称 | 九重星生ホテル |
場所 | 大分県玖珠郡九重町田野230 |
泉質 | 硫黄泉、単純泉、酸性緑ばん泉、冷鉱硫黄泉 |
日帰り入浴料 | 大人1,000円、小人500円 |
九重星生ホテルの詳細はこちらから
今回の記事では、秋に行きたい九重山の日帰り登山コース3選をご紹介しました。王道ルートの『久住山往復コース』は比較的なだらかで歩きやすいので、とくに初心者の方におすすめです。『三俣山往復コース』では、噴火口と斜面一帯にダイナミックに広がる紅葉を楽しめます。体力に自信のある方は、『大船山往復コース』で紅葉の名所『御池』に挑戦してみてください。