夏キャンプの就寝時の対策
暑さ対策
夜の気温が下がらないキャンプ場で気をつけたいのが、テントを張る時間と場所です。日中の暑い時間にテントを張ってしまうと、中に熱気がこもって、就寝時間になってもテント内の気温が下がらず寝苦しいということも少なくありません。
また、テントを張る場所もできれば木陰など、直射日光でテント内の気温が上がらない場所を選び、設営後はこまめに換気をしましょう。
寒さ対策
一方、「寒さ」にも目を向けましょう。夏だからといって、夜は寒くないとは限りません。これは、「放射冷却」といって、太陽が沈むと地面の熱が放射され、冷えてしまう現象です。薄めのシュラフだけで寝ていると、背中からじわじわと地面の冷たさが伝わってくるので、敷寝具を数枚重ねて地面の温度を感じないようにすることが最も手軽な対策です。
また、標高が高く、夜は寒くなることが予想される場合は、地面からある程度上に寝られるように工夫することが大切です。5センチくらいの高さのあるコットや、厚みのあるマットを準備しておきましょう。いずれにしても、出かける前には、夜の気温を必ずチェックすることが大切です。
夏キャンプでの寝具の選び方
夏キャンプでの夜。なかなか、寝付けず朝起きても疲れが取れない。こうなってしまったらせっかくの楽しい時間も台無しですよね。そこで、夏キャンプでの寝具の選び方を、寝袋(シュラフ)、コット、タオルケットに分けて紹介していきます。
寝袋(シュラフ)
テント内で睡眠をとるときに使うのが寝袋(シュラフ)です。一般的には、封筒型(レクタンブラー型)、マミー型(人形型)、そしてちょっと変わったエッグ型の3種類があります。
この中で、もっとも使いやすいのは、温度調節がしやすい封筒型。キャンプを楽しみたいと考えているなら、一つはもっていたいアイテムです。封筒型は、文字通り封筒のような長方形で、チャックがついているので、暑い時はチャックを全開にして掛け布団のように使い、寒い時はチャックを閉じて通常の寝袋のようにつかうことができます。
マミー型はミイラのような形をした、密着性の高い寝袋です。封筒型と比べて、保温性が高いことが特徴です。マミー型は密着度が高い分寝苦し差を感じることもありますが、標高が高く、寒くなってしまう場所で活躍します。頭まですっぽり入り、ドローコードを絞ることで冷気をシャットアウトします。
最後に紹介するのは変わった形をしたエッグ型です。封筒型の寝心地とマミー型の保温性のいいとこ取りをしているのがエッグ型の特徴です。フードのサイズの調整で温度調節をします。封筒型寝袋の選び方
夏用・春夏秋用・オールシーズン用があります。迷ったら、フレキシブルに使える春夏秋用を購入しましょう。就寝中はたくさんの汗をかくのでお手入れのしやすいウォッシャブルタイプの封筒型寝袋がおすすめです。
タオルケット
標高があまり高くなく、夜も25℃を超えるような気温の場合は、寝袋ではなくタオルケットでも対応が可能です。しかし、タオルケットは寝袋と違い表面に汚れがつきやすいのでマットを敷くなど、地面の汚れがつかないように注意しましょう。
また、タオルケットはブランケットやバスタオルでも代用可能です。もし、予想外に寒かった際は、寝袋と併用して使うこともできます。
コット
夏キャンプではコットもおすすめです。コットはキャンプ用の簡単なベッドのようなもので、コットを使うと地面と体の間に空気の通り道ができるので、背中が涼しくなり快適に眠ることができます。コットにはローコットとハイコットの2種類があります。
ローコット
ローコットは高さが20センチメートルほどで、地面の草が高かいと設営が難しいことがありますが、テント内で使用する場合、圧迫間がなく使い勝手がいいのが特徴です。
ハイコット
ハイコットは高さが40センチメートルほど。ローコットより価格が高く、かさばるのがややネックです。しかし、高さがあるので地面の熱や多少の草が生えているところでも快適に使えるので、テント外でのお昼寝やベンチとしても活躍します。
このほか、高さ調節ができたり、チェアに変形したりするコットなど、さまざまな機能があるものも。用途に注目してコット選びをすると楽しいですよ。
夏キャンプの夜を快適に過ごすために
寝具以外にも夏キャンプの夜を快適にするための工夫はたくさんあります。
冷感パッド・冷感マクラ
熱帯夜などで眠苦しいときにもってこいなのが、冷感パッドや冷感枕。冷感マットや冷感枕は熱がこもりにくく、速乾性に優れているので、暑苦しい夏キャンプにはもってこいのアイテムです。
防虫対策
夏キャンプにおいて虫除け対策は快適に眠るために必須です。就寝直前に虫が自分の周りを飛び回っていたら鬱陶しくてとても寝られないですよね。そんなことにならないように、テントの出入り口の開閉は徹底的に。さらに、蚊取り線香や虫よけスプレー、かゆみ止めなどは必ず持参しましょう。
バーベキューや水遊びなど、ワクワクする楽しさがたくさんある反面、体力の消耗も激しいのが夏キャンプです。寝具選びや対策をしっかりと行って楽しい夏キャンプにしましょう。
この記事を書いた人
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。