春登山はどんな特徴がある?他の季節との違い
春は暑くも寒くもなく快適な季節なので油断しがちですが、山は環境の変化が激しい場所であり、油断は禁物です。春山はどんな環境なのか知っておきましょう。
寒暖差と天気に注意しよう
春は、昼は暖かく朝晩は冷えますが、山の上ではそれが顕著になります。日中は暖かいですが、早朝や夕方から夜にかけては一気に冷え込みます。1日の気温の変化が激しいので、それに対応できる服装が重要になってきます。
また、天気も不安定になり1、2日単位で天気がよく変わるので、春に限った話ではありませんが雨対策が必須になってきます。
低い山と高い山での環境の違い
1,000 m程の低山と2,000~3,000m級の高山だと環境もかなり違ってきます。低山だと春の気配が感じられ、ほとんどの場所で雪が溶けていることが多いです。しかし、動いていないと肌寒く感じるので、防寒対策は必須です。登山初心者の人にはまず低山がおすすめです。
高山だと雪が降ることは少なくなりますが、まだまだ雪が残っています。雪山の装備が必要になるので登る山について事前に下調べをしておきましょう。
春登山に必要な装備
春登山では「レイヤリング」が重要になります。アウターレイヤー、ミドルレイヤー、ベースレイヤーと重ね着することで気温の上下に対応できるようにします。
アウターレイヤー
重ね着の中で、一番上(外側)に着るものをアウターレイヤーといいます。雨や風から身を守るために、登山用の上下セパレート式のレインウェアがよいでしょう。
撥水性、透湿性があるものがよいです。激しい雨や内側からの湿気は低体温症に繋がるので、これを防ぐのに役立ちます。また、暑くなった時にリュックにしまえるよう、軽量なものがおすすめです。
ミドルレイヤー
肌着とアウターレイヤーの間に着る中間服のことです。軽くて動きやすいものがよいです。フリースなどの化学繊維がおすめで、体温調節しやすいように前開きのものが便利です。
ベースレイヤー
重ね着の中で、一番下(内側)に身に着ける肌着のことをいいます。汗冷えを防ぐために、汗を吸収し、速乾性があることが重要になります。綿は汗を逃がさないので登山には向きません。速乾性のある化繊がおすすめです。
シューズ
登山には専用靴が必要です。足首をしっかりと保護し、疲れを軽減したり不安定な足元で滑りにくくするためです。
ゴアテックスなど泥汚れにも強く、防水性に優れた素材がおすすめです。実際に実物を履いて自分に合ったシューズを見つけましょう。
靴下
春はまだ冷えるので、保温と靴ずれ防止のために厚手の登山用靴下が必要です。ウールと化繊の組み合わせの素材なら保温性と速乾性が両立できるのでおすすめです。シューズとの相性を見るのもお忘れなく。
バックパック
登山用バックパックは日帰りであれば30L程度でよいことがほとんどです。通常のリュックと比べて軽量であったり、背中と接する面に通気性があるなど様々な機能性があります。
体格によって合うものが変わってくるので、専門店でフィッティングをして自分に合うバックパックを見つけましょう。
この記事を書いた人
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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