インナーテントなしの冬キャンプが人気
寒さを楽しむことが冬キャンプの醍醐味。タープやワンポールテント・ディピーテント、軍幕テントによる冬キャンプが主流になりつつあります。
人気の土間スタイルで冬キャンプができる
土間スタイルとは、グランドシートのない地面の土がむき出しの状態でキャンプをするスタイル。もちろんインナーテントなしの冬キャンプということです。
テント内と外との地面がつながっていることで、風が入りやすいことや虫が入りやすいといった問題がありますが、冬の季節のキャンプで虫の心配はありません。
また、風が流通することで、テント内で薪ストーブなどを使用することが可能になります。グランドシートがないため火の粉が飛んでも穴が開く心配もなく、土足のままでテントに出入りできます。
焚き火を楽しむキャンプスタイルが楽しめる
ブッシュクラフトで野営する際の基本形といえるのが、風などを遮るしゃへいぶつを背後にして、焚き火をすることです。
キャンプのときも同じスタイルで野営を楽しむソロキャンパーが増えています。
インナーテントなしのメリット・デメリット
インナーテントなしのメリットとデメリットをまとめました。
インナーテントなしのメリット
メリット①設営や撤収が簡単
インナーテントなしは、設営や撤収が簡単で早くおこなえる点がいちばんのメリット。筆者は、ワンポールテント・ティピーテントを使用することがありますが、設営も撤収も5分ほどで完了します。
メリット②テントの管理が楽
1枚のテントになるため、撤収のときとても早く折りたたんで収納袋に入れることができます。また、1枚のテントなので洗いやすくて、干しやすい、乾きやすい、とにかく管理が楽です。
メリット③コンパクトで持ち運びに便利
インナーテントやグランドシートがない場合、コンパクトになるので持ち運びに便利です。
筆者が使っているワンポール・ティピーテントは、重さ1㎏弱、45㎝×15㎝ほどの筒状。ソロキャンプや登山での長い距離の縦走によく持っていきます。
インナーテントなしのデメリット
デメリット①冬は寒い
インナーテントがないので、テントの下部から風が入りやすく、冬はさむいというのが最大のデメリットです。
デメリット②結露しやすい
インナーテントのないシングル構造の場合、テント内部と外との温度差が大きくなり、どうしても結露しやすくなります。
テントの側面であるウォールから離れてコットなどを置くようにしましょう。ウォールとシュラフが接触すると結露の水分を吸収してしまいます。
デメリット③虫が入りやすい
インナーテントなしでキャンプをするとき、気になるのが虫などの侵入です。しかし、冬キャンプであれば、虫はいないのでインナーテントなしでも問題はありません。
インナーテントなしで冬キャンプを快適に!寒さ対策を紹介
インナーテントなしの冬キャンプを快適にするにはどのような寒さ対策をすればよいのでしょうか。具体的な方策について紹介していきます。
インナーテントなしの寒さ対策①あたたかいシュラフを選ぶ
インナーテントなしで冬にキャンプをする場合は、できるだけあたたかい冬山登山用のシュラフを選ぶようにしましょう。
インナーテントなしの寒さ対策②シュラフを二重にする
冬山登山用のマイナス17℃まで対応するシュラフであっても、寒い場合があります。その場合、予備のシュラフを用意して二重にするという方法がおすすめです。
シュラフを二重にすることで空気の層ができ、よりあたたかくなります。
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インナーテントなしの寒さ対策③コットとマットを併用する
コットは地面の冷気を遮断してくれるのでインナーテントなしで冬キャンプをする場合には、おすすめのアイテムです。
ただ、地面の冷気は遮断できても空気中の冷気は遮断できないので、重みで圧縮される背中側はどうしても寒く感じることが少なくありません。
そういうときには、R値(冷気を遮断する能力)の高いマットをコットの上に敷いて寝ると、あたたかくなります。
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インナーテントなしの寒さ対策④薪ストーブを使用する
最近のワンポール・ティピーテントのなかには、あらかじめ薪ストーブ用の煙突穴が設けられているものがあります。
薪ストーブは、焚火をして暖をとったり、お料理をしたりと、冬キャンプにさまざまな楽しみをもたらしてくれます。ただし、寝るときには火が完全に消えたことを確認するようにしてください。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。