ゴアテックスは洗濯しても大丈夫なの?
「防水性だから洗ったら効果が落ちる」こう考えている方も少なくないようです。ところが実際、汗や皮脂で汚れたウェアをそのままにしておくと、性能は逆に落ちてしまいます。
また、そのまま長時間しまい込んでおくことで、汚れが湿気を含み、カビの原因になることも。
ゴアテックス公式サイトでも紹介されていますが、実は洗濯しても大丈夫なんです。むしろ、正しい洗濯をすることで、機能性が蘇るんですよ♪
ここからは、ゴアテックスウェアを長く快適に着続けるための、洗濯を含めたメンテナンス方法を紹介します!
ゴアテックスの手入れ方法
洗濯機で洗えるゴアテックス。実際に、どのような点に気を付けて手入れをしたらいいのか、手順に沿ってご紹介いたします。
それぞれの製品ごとに注意事項が異なる場合があるため、洗濯したい製品のタグも確認してみてくださいね。
洗い方
洗濯機に入れる前に
泥汚れや油汚れがあれば、先に軽く手洗いをします。撥水性素材は汚れが繊維の奥に染み込みにくいので、油汚れも落としやすいです。
山頂で食べたラーメンの油が付いてしまっても諦めないでくださいね♪
ファスナーはすべて閉じ、ファスナーと洗濯槽がこすれやすいので、ネットに入れてから洗濯機に入れましょう。
洗濯機の設定
洗濯機で、他の洗濯物と同じように洗います。
洗い→すすぎ(2回以上)→脱水(かるく)
ぬるま湯(40℃)で洗うことで、汚れが落ちやすくなります。また、洗剤をしっかり落とすためにすすぎは2回以上行いましょう。
洗剤の選び方
洗剤は中性の液体洗剤を使用しましょう。家庭用でも大丈夫ですが、蛍光剤や漂白剤を含んでいるものは向いていません。
アウトドア店舗でも取り扱っている、防水・撥水性素材のために作られた洗剤の方が安心して洗えますよ。
漂白剤や柔軟剤は、生地を傷めるので使用しないようにしましょう。
干し方
軽く脱水したあと、ハンガーにかけて干します。水が滴るようなら、タオルで軽く水気をとってください。直射日光に長時間当たらないようにしましょう。
撥水性を蘇らせる方法
ゴアテックスウェアは、熱を加えることで撥水性が回復します!ウェアが完全に乾いてから、標準温度で15分〜20分程乾燥機にかけてあげましょう。
乾燥機がない場合、アイロンの使用も効果的です。
あて布を使用することと、スチームは使わないことを注意してくださいね。アイロンもない場合は、ドライヤーを少しずつ位置を動かしながら当ててください。
また、メンテナンスしていたのに、撥水性が回復しなくなってきたということであれば、撥水剤を取り入れてみましょう。
乾燥後、撥水剤を使用することで、より撥水効果が高まります。この場合は、洗濯→乾燥→撥水剤の塗布→乾燥→熱処理(乾燥機やアイロンなど)の順番で行いましょう。
洗濯の頻度
目で見て汚れていれば洗いましょう。また、目に見えない汗、皮脂汚れも素材を傷める原因となりますので、汚れて見えなくても定期的に洗ってください。
汚れを取り除いた状態にすることが、撥水性と透湿性を長期間維持させます。
頻繁に使用しているなら、2,3週間に一度、数ヶ月に一度の使用でもシーズンに一回は洗うことをおすすめします!
ゴアテックスの寿命
ゴアテックスとは厳密に言うと、通常ナイロンなどの表地と裏地に挟まれている、メンブレンと呼ばれる薄い膜のこと。
ふつうに使用した際、メンブレン自体の劣化はほとんどないそうです。
しかし、ウェアは長期間使用することで、メンブレンを挟んでいた生地が剥離してきたり、シームテープが剥がれてきたりします。
剥離すると透湿性が失われてしまい、内側が結露してしまいますし、テープが剥がれるとシーム(縫い目)から水が入ってきてしますので、レインウェアとしての機能を果たさなくなります。
これらは見た目ですぐに分かるので、寿命の目安にしてください。メンテナンスは、この劣化をできるだけ遅くするためにとても大切なんですよ。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。