≫ 「雨キャンプ時の焚き火アイテムおすすめの10選」を先に見たい方はこちら
雨キャンプ時に焚き火ができる可能性は?
雨の日に焚き火は可能ですが、いくつかの工夫や準備が必要です。以下に、いくつかポイントをまとめましたので参考にしてみてください。
小雨程度なら焚き火は可能
キャンプ当日が雨になったとしても、焚き火を楽しむことは可能です。ただし、雨の強さが焚き火に適しているかの見極めが肝心です。小雨や霧雨程度であれば、適切な対策をすることで焚き火を続けられるでしょう。
一方で、本格的な雨や強風を伴う悪天候の場合は、火起こしや火の維持が難しくなるため焚き火は控えるべきです。雨風の状況をよく観察し、無理のない範囲で焚き火をしましょう。
風雨から焚き火を守る工夫が必要
雨の中で焚き火をするためには、風雨から火を守る工夫が欠かせません。大きめのタープやシェルターを設営し、その下で焚き火をするのが一般的な方法です。これにより、薪や炎に雨が直接かかるのを防げます。
また、地面の濡れを防ぐために、ブルーシートや専用のマットを敷くのも効果的です。風対策としては、風上側に風除けの板を立てるなどの対策が有効です。
着火や火を維持するアイテムを用意する
雨天時の焚き火では、着火、火の維持が難しくなります。対策として、専用の着火剤や固形燃料、防水マッチ、ライターなどを準備しておくとよいでしょう。
薪は濡れないよう事前にタープで覆っておくなどの配慮も大切です。また、難燃性の軍手やトングも、火の管理に役立ちます。
なお、一度火が点いても雨で消えやすいため、こまめに薪を足すようにしましょう。
焚き火台や薪ストーブの活用がおすすめ
雨の日の焚き火では、地面が濡れて火を起こしにくくなる問題があります。その解決策として、焚き火台や薪ストーブの使用も視野に入れておくとよいでしょう。
地面からの湿気を遮断しつつ、安定して火を灯せます。とくに薪ストーブは、煙突の効果で強い火力が得られ、テント内もあたためられるため、雨キャンプで大きな威力を発揮してくれるでしょう。
雨でも焚き火ができるキャンプ場について知りたい人は、以下の記事もチェックしてみてください。
雨キャンプの焚き火を楽しむ4つの方法
雨キャンプならではの焚き火の楽しみ方は数多くあります。以下の方法を参考に、ぜひ実践してみてください。
①雨音と炎のゆらめきを楽しむ
雨音と焚き火の炎のゆらめきを眺めているだけで、心が癒されていくのを感じられます。雨具をしっかりと着込んで、焚き火のそばに腰を下ろしてみてください。ゆったりとした時間が流れる中で、普段は気づかない自然の美しさや力強さに気づかされるでしょう。
②ランタンと組み合わせて明かりを楽しむ
ランタンの灯りと、焚き火の炎を組み合わせることで、幻想的な雰囲気を演出できます。ランタンを木の枝にぶら下げたり、地面に置いたりと、配置を工夫するだけで印象がガラリと変わります。
雨の日は暗いので、複数のランタンや普段より多めに燃料を持って行くとよいでしょう。テント内で、夢幻的な空間をつくり出してみてはいかがしょうか。
③手の込んだ料理に挑戦する
焚き火といえば、シンプルに焼く料理が定番ですが、雨の日には少し手の込んだメニューに挑戦してみるのも面白いでしょう。具材をホイルに包んで蒸し焼きにしたり、ダッチオーブンでじっくりと煮込んだりと、普段なかなか作れない料理に挑戦するのもありです。
雨の日でも調理しやすいメニューを選び、みんなでワイワイ楽しみながら料理するのもおすすめです。こだわりの食材で、特別なBBQを味わうのもよいでしょう。
④焚き火を活用したクラフト作りを楽しむ
雨でアクティビティが制限される分、クラフト作りに没頭してみるのはいかがでしょうか。たとえば、炭になった薪を使って絵を描いたり、焦がした木片でウッドバーニングアートをしたりと、雨の日ならではの遊びもあります。
また、ナイフや彫刻刀で木を削り、カトラリーや部屋に飾るオブジェを作るのもおすすめです。晴れた日のキャンプでは経験できない、オリジナルのキャンプアイテムを作ってみるのもよいでしょう。
雨でも焚き火とバーベキューができるキャンプ場について知りたい人は、以下の記事もチェックしてみてください。
雨キャンプ時の適切な焚き火の設置場所
雨でも快適に楽しむために、焚火に適した設置場所を選ぶポイントを見てみましょう。
- 雨や風をしのげる屋根・タープの下を選ぶ
- 木々が生い茂る場所や岩陰を活用する
- 水はけのよい場所を選ぶ
雨や風をしのげる屋根やタープの下を選ぶ
雨キャンプで焚き火をする際は、まず雨や風をしのげる場所を確保しましょう。キャンプ場に屋根付きの炊事場またはシェルターがあればベストです。
ない場合は、大きめのタープを張って、その下で焚き火をするようにしましょう。タープは火の粉で穴が開きにくい難燃性の素材がおすすめです。サイドにもタープを張って風よけにすると、より快適に焚き火が楽しめます。
木々が生い茂る場所や岩陰を活用する
自然の地形を上手に活用するのも、雨キャンプの焚き火設置場所を選ぶコツです。大きな木の下や岩陰は、天然の雨よけになります。また小雨程度なら、道具が濡れるのを防ぐ効果も見込めるでしょう。
ただし、木の枝や葉から雨粒が垂れてくることがあるので、注意が必要です。また、風向きによっては雨が吹き込んでくる可能性もあるため、状況をよく見極めて場所を決めましょう。
水はけのよい場所を選ぶ
雨が降り続くと、地面がぬかるんで水たまりができやすくなります。焚き火の設置場所は、水はけのよい場所を選びましょう。土の部分は避けて、砂利や砂地・芝生の上が適しています。
また、ある程度高い位置にある平らな場所を選べば、雨水が流れ込みにくくなります。設置前には、その場所に水が溜まっていないかもしっかりとチェックしましょう。
雨キャンプ時の焚き火に必要な装備
雨の日に焚き火をするときに欠かせないアイテムを5つ紹介します。
・難燃性タープ
・焚火台
・高火力&長時間燃焼の炭
・カット済み薪セット
・ガスバーナー
あると便利なものばかりですので、参考にしてください。
【難燃性タープ】フィールドア(FIELDOOR)/ウイングタープ TC
雨キャンプ時の焚き火に適した、TC生地(ポリコットン素材)を使用したウイングタープです。
TC生地にはポリエステル65%とコットン35%が混紡されており、難燃性と耐久性に優れています。そのため、火の粉にも強いのが特徴です。撥水と防カビ加工も施されているので、長く愛用できるでしょう。
曲線的なウイング形状により前方を高く跳ね上げることで、焚き火の熱を逃がしつつ火の粉がタープに当たりにくいよう設置可能です。
少人数のキャンプやデイキャンプ、タープ泊など、さまざまなシーンで活躍するでしょう。
【焚火台】ディーオーディー(DOD)/ぷちもえファイヤー Q1-760-SL
スリムな見た目ながら、高い燃焼効率を誇るディーオーディーの二次燃焼型の焚き火台です。独自の構造により、少ない薪でも効率的に燃焼できるのがポイントです。
薪のサイズは調整が必要ですが、小枝を集めたりバトニングで細く裂いたりと工夫すれば問題ないでしょう。
ソロキャンプやツーリングにぴったりなサイズ感なので、コンパクトサイズを求める人にイチオシの焚き火台ですよ。
【高火力&長時間燃焼の炭】炭職人/オガ備長炭
高品質なアカシアを主原料にしているオガ備長炭です。六角形状で、コンロや七輪に隙間なく敷き詰めやすいのが特徴。不純物が少ないため、灰や煙の発生も抑えられるのがうれしいポイントです。
安定した高火力と、長時間燃焼により、一般的な黒炭の2倍以上の燃焼時間を誇ります。雨のキャンプでじっくりと調理を楽しみたい人にぴったりです。
【カット済み薪セット】ソロキャンプ用 広葉樹と針葉樹の薪2点セット(焚付け付き)
ナラ・カラマツなど、国内産広葉樹と針葉樹をミックスしたソロキャンプ向けの薪セットです。伐採した木材を切断や乾燥させ、携帯に便利な長さ約17cmにカット済。段ボール箱ごと車の荷台に積みやすいのが魅力です。
焚き付けに適した細めの木も入っているので、薪割りの手間を軽減できるでしょう。八ヶ岳周辺の自然の中で生産された質の高い薪を使用してみたい人は、要チェックのアイテムです。
【ガスバーナー】ソト(SOTO) /フィールドチャッカー
1300℃から900℃までの空気調整機能を備えたカセットガス式バーナーです。逆さ使用時も生火が出ないため、さまざまな角度から点火が可能です。コンパクトなサイズながらパワフルな炎により、雨キャンプ時の着火などに重宝するでしょう。
また炭火起こしや、あぶり料理など、幅広い用途にも活躍します。着火や調理など、これひとつあれば申し分ないアイテムです。
雨キャンプの焚き火で持っていると便利なアイテム
ここでは雨の日の焚き火や火起こしに役立つアイテムを5つ紹介します。
Chileeany/ファイヤースターター 130 x 13mm
小雨や強風のでも着火しやすい、高性能なファイヤースターターです。太くて持ちやすいデザインなので初心者でも扱いやすいのがポイント。火花を多数発生させるため、点火もスムーズでしょう。
約3,000℃の高温の火花を放ち、30,000回以上の使用が可能です。ほかの着火ツールが使用できないとき、緊急用として持っておきたい商品です。
山麓工房/火吹き棒
火起こしをサポートする、コンパクトで携帯性に優れた火吹き棒です。長さの調整がしやすい伸縮自在なアイテムです。
酸素を一点に集中できるため、着火がしやすいのがポイント。自分好みのサイズに調節できる火吹き棒を探している人は、ぜひチェックしてみてください。
SPLASH FLASH/難燃タープガード
難燃加工を施した綿100%のタープガードです。タープの下に難燃性の布を取り付けることでタープを保護し、万が一火の粉が飛んでも燃え広がるのを防ぎます。
雨が降ってきたときだけ取り付ければよいので、新たにタープを買い足す必要がありません。既存のタープを活用しながら、タープの下で焚き火を楽しみたい人に適しています。
LOGOS(ロゴス)/防水ファイアーライター
濡れた薪や炭でも着火でき、一度火がついたら水をかけても消えない着火剤です。小分けタイプで持ち運びしやすいので、荷物がかさばらないでしょう。火起こしがストレスフリーになる上、シンプルで使いやすいのが魅力です。
1個あたり約13〜17分間燃え続けるため、焚き火から炭起こしまで幅広く使えます。雨の日の火起こしに苦戦している人の有力候補となるでしょう。
オガワ(ogawa)/ファイアプルーフブランケット
難燃加工を施したポリエステル製ブランケットです。SとMサイズにはスナップボタンが付いており、ポンチョスタイルで羽織りやすい仕様です。
Sサイズはひざ掛けやお子様の肩掛けに、Mサイズはチェアに敷いたり腰に巻いたりするのに適しています。Lサイズは、コットにかけて就寝時にも使用できます。メッシュ素材の収納ポーチが付属し、持ち運びにも便利!
肌触りのよい難燃ブランケットを探している人は、ぜひ検討してみてください。
ほかにも、雨キャンプの焚き火に役立つアイテムを以下でも紹介しています。ぜひ、参考にしてみてください。
雨キャンプで焚き火をする際の注意点6つ
雨のキャンプで焚き火を楽しむために、以下の6つの注意点をおさえておきましょう。
- タープは高めに設置する
- 高火力で一気に着火する
- 乾燥した薪を確保する
- 風向きを配慮する
- 十分な距離を確保する
- 消火用具を準備する
①タープは高めに設置する
雨キャンプで焚き火をする際は、防水性の高いタープを使用して焚き火周辺を覆うとよいでしょう。タープを適切に設営することで、雨や風から焚き火を守り、薪や着火剤を濡らさないようにします。
タープは焚き火の真上だけでなく、周囲にも十分な広さを確保し、火の粉が飛散しにくい空間を作ります。また、タープの角度を調節し、煙がなかに滞留しないように工夫しましょう。
②高火力で一気に着火する
雨の焚火では、高火力で一気に着火するのがポイントです。着火に手間取ると薪が水を吸い込んでしまい、火が付きにくくなります。
新聞紙や小枝、着火剤など火付けの材料をいつもより多めに用意するとよいでしょう。また、ガスバーナーなどを使って、一気に火を付けるのもおすすめです。
着火したら、さらに火付け材を追加して、火力を安定させましょう。十分に火がまわったところでメインの薪を投入すれば、雨でも力強く燃え上がる焚き火ができるはずです。
③乾燥した薪を確保する
焚火をする際は、濡れていない薪を選ぶことを心がけましょう。濡れた薪を使うと火起こしが難しくなり、煙が多く発生します。
快適な焚き火のためには、事前に十分に乾燥させた薪を用意することが大切です。薪は分割して表面積を増やすことで、乾燥が促進されますので、あらかじめ乾燥させておくとよいでしょう。
また、焚き火の最中も、薪を乾燥させることが大切です。焚き火の近くに薪を立てかけておくと、熱で水分が飛んで乾燥が進むでしょう。
④風向きを配慮する
雨キャンプでは、風向きに注意を払わなくてはなりません。風向きによって、煙や火の粉がテントや装備に影響を与える可能性があるからです。
焚き火の位置を決める際は、風上側にテントや装備を配置し、煙や火の粉が直接当たらないようにします。また、風向きが変わる可能性も考慮し、柔軟に対応できるよう準備しておいてください。
⑤十分な距離を確保する
焚き火を楽しむ際は、テントや装備、可燃物などは焚き火から十分に距離を取ってください。火の粉が飛んでも影響がないようにしてください。
また、焚き火の周りには、燃えやすい物を置かないようことも大切。キャンプサイトの地面や、周辺の植生にも配慮し、火災のリスクを最小限に抑えましょう。
⑥消火用具を準備する
雨キャンプで焚き火をする際は、万が一の場合に備えて消火グッズを準備しておきましょう。たとえば、水バケツや水タンク・砂などがあればベストです。消火用具は焚き火の近くに配置し、いつでも使用できるようにしておきます。
焚き火が終わったら、必ず完全に消火し、周囲への影響がないことを確認してから片付けましょう。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。