川遊びは熱中症になりやすいって本当?
川遊びでは、体や衣服が常に濡れているため、汗をかいているという実感があまりありません。そのため、水分補給を怠りやすく、気づいたときには脱水症状に陥り、熱中症になってしまうケースが非常に多いんです。
また、日陰の無い河原で長い時間、直射日光に晒されることも原因のひとつ。とくに、5歳以下の子どもは大人に比べ、体温を調節する機能が発達していないため、熱中症になりやすいといわれています。
万が一、次のような症状が少しでも現れたら、早急に対処しましょう。
- 顔がほてる、めまい、立ちくらみ(熱失神)
- 足がつる、筋肉のけいれん(熱けいれん)
- 体に力が入らない、吐き気、頭痛
重症化すると、「体温が高い・吐き気がひどく水分補給ができない・意識がもうろうとしている・呼びかけに応じない」などの症状が現れます。
これらは最悪の場合、命を落とすこともある恐ろしい症状です。命が助かっても、何らかの後遺症が残る場合もあるため、ただちに病院へ搬送する必要があることを覚えておいてください。
こうした事態にならないように、熱中症対策を万全にして予防しましょう。
熱中症を予防するには
熱中症にならないために、おすすめの対策を4つご紹介します。
水分だけでなく塩分も補給する
熱中症予防の基本は、「1に水分、2に塩分の摂取」です。喉が渇くのは、すでに軽い脱水症状が起きているサイン。喉が渇いたと感じる前に、こまめにスポーツドリンクなどを飲むようにしてください。
水分補給は水でもよいのですが、その場合は塩分が含まれた飴や、塩むすびなどを食べて、上手に塩分補給してくださいね。
直射日光から身を守る
熱中症を予防するには、服装も大事です。帽子やラッシュガードは必須アイテム。頭や皮膚を直射日光から守りましょう。
保冷剤や、首に巻くタイプの冷却グッズなどを利用するのもGOOD!手ぬぐいを、川の水で濡らして巻くだけでも効果的ですよ。
こまめに日陰で休憩をする
川遊びでは、こまめに日陰で休憩することも大切です。子どもたちは遊びに熱中してしまいがちですので、お父さんお母さんが、ときどき声をかけて休ませてください。
なお、川によっては日陰が無いところもあります。その場合は、サンシェードなどの日よけを持参し、休憩スペースを作ってくださいね。
川遊びの前日は十分な食事と睡眠をとる
熱中症は、気温などの外的要因が大きいのですが、寝不足や栄養不足など、体調も大きく影響します。川遊びの前日は、たっぷり睡眠を取り、しっかりご飯を食べて体調を万全にしておきましょう。
お出かけ前に、テレビやネットで熱中症指数を見ておくと、対策がしやすくなりますよ。
川遊びで役立つアイテムについては、こちらの記事も参考にしてくださいね。
川遊びの持ち物リスト!子ども連れに役立つアイテムはコレ
熱中症になってしまったら
万が一、熱中症になってしまったときの対処方法をご紹介します。子どもだけでなく、大人が熱中症になることもありますので、しっかりチェックしておきましょう。
①涼しい場所に移動する
もしも熱中症のサインが現れたら、ただちに日陰に移動しましょう。クーラーの効いている車内など、涼しい場所に移動してください。
②服を緩めて横になる
次に、服を緩めるか脱がし、体を横にします。このとき、足を10cmほど高くすると血流がよくなり、症状が改善しやすくなります。
また、手足の先から体の中心に向かってマッサージしてあげるのも効果的。血流を促しながら、うちわなどで扇いで体を冷やしましょう。
③保冷剤などで体を冷やす
保冷剤や凍らせたペットボトルなどを使って、体を冷やしましょう。とくに、首すじ・脇の下・太ももの付け根など、大きい血管がある部位を冷やすと冷却効果が高くなります。
④塩分を含む飲料を飲ませる
そのあと、スポーツドリンクや経口補水液といった、塩分を含んだ飲料を少しずつ飲ませて、様子を見てください。スポーツドリンクがなければ、水1リットルに対して1〜2gほどの食塩で作った食塩水も有効です。
ただし、吐き気・意識障害などで水分補給ができない場合は、無理に飲ませることは避けましょう。このような症状になったら、病院で点滴を受ける必要があることを覚えておいてくださいね。
⑤症状によっては病院へ行く
水分補給をして、しばらく休めばたいてい回復しますが、のちに容態が急変することもあります。元気になった場合でも、念のため病院へ連れて行きましょう。
処置をしても回復しない場合や、ぐったりとして呼びかけにも応じない時は、かなり危険な状態です。すぐに病院へ行くか、救急車を呼んでください。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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