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自然を満喫しながら誰でも気軽にできるトレイルランニング。今まで、トレイルランニングの魅力やトレイルでのエチケットを皆さんにお伝えしてきましたが、今回はトレイルランニングをする際のリスクマネジメントについてです。自然の中でのアクティビティであるトレイルランニングは予期せぬ危険とも隣り合わせな事を忘れてはいけません。山や森は日常生活をしている場所と違い、自然環境への理解が必要です。トレイルランニングを安全に楽しむための最初のステップはリスクを知ることです。防ぐことのできるリスクは防ぎ、どんなリスクがあるかを知り、それに備えてトレイルに出かけましょう。今回は、トレイルランニングをする際のリスクマネジメントの一部分を自身の経験や知識を踏まえてお伝えしていきます。

標高による気温の変化

標高による気温の変化は普段の日常生活ではあまり意識しないですが、トレイルランニングを含めたアウトドアスポーツをやる場合、話が違ってきます。

天候や地形にもよりますが、一般的には100m高度が上がると気温は約0.6℃下がると言われています。

トレイルランニング

例えば、1000m上るとすると約6℃下がるという計算になります。地上が20℃とすると標高1000mの場所では14℃、2000mの場所では8℃、3000mの場所では2℃となります。

地上からの出発時はあまり肌寒くなくても、高い場所に行けば行くほど気温が下がり寒くなってきます。

しかしトレイルランニングというある程度負荷が強いアクティビティでは走っていたり、終始速いスピードで活動していたりするので、そこまで寒くなく、逆に運動量によって暑く感じる場合もあります。

ですが、一旦運動量を抑えて止まってしまったり休憩したりすると、少し肌寒く感じてきて、それが長時間続く場合は最悪、低体温症になるケースも珍しくありません。

特にアクティビティの後半では運動量が落ちて、気温の低さがダイレクトに影響するかもしれません。

必ずトレイルランニングをする場所の標高などを走る前に確認して、防風性のジャケットを用意したり、一番高い場所の気温を予め当日の気温と照らし合わせて、頭に入れておきましょう。

市街地がどんなに暑くとも、これから行くトレイルや山頂はどのくらいの温度か、というのをあらかじめ計算しましょう。

風速による気温の変化

トレイルランニング

気温が低くても、無風であればそれほど寒くは感じません。風のない雨の中を歩くこともさほど心配はいりません。

しかし、そこに風という要素が加わると話が変わってきます。風速1m/sで体感温度は1度下がります。

標高で気温が下がることも考慮しますが、当日の風速も念頭に入れときましょう。風速が10m/sもあれば、体感温度で10度も下がることになります。

水は空気より熱の伝導率が約24倍高くなりますから、雨に濡れて風に吹かれたらあっという間に体温が奪われてしまいます。

山に入るときは、防水・防風・防寒性があるウェアや長袖Tシャツなどの防寒ウェアを必ず持って行きましょう。

 

天気の変化を空で知る

トレイルランニング

空の様子を見て、空の色や雲の種類、雲が風で流される様子などから空模様を予測することを観天望気と言います(*観天望気は生物の行動の様子から天気の変化を予測することも含みます)。

山やトレイル上でもスマートフォンなどで気象情報を入手できますが、空を観察することで、自分の現在地の気象情報を知ることができます。

ただし、これは経験を積んだ上級向けのやり方なので、まずは空を眺めることを楽しむことから始めてください。

一般的には、日本の山は特にこれからの季節、午前中に市街地や地上で温まった空気が上昇気流を起こし、それが積乱雲となり雷雨を発生させることが多くなります。

その日の天気にもよりますが、だいたい14時以降に天候が崩れるケースが多いです。

走り抜ければ大丈夫、と過信せず、悪天候になったら引き返すことや悪天候になる前に下山することが大事です。標高2000m以上の山の天候もガラッと変わりやすいので注意が必要です。

トレイルランニング

いかがでしたでしょうか。今回はトレイルや山の気候についてお伝えしましたが、山は気流の関係で雨や雷が発生しやすく、平地よりも天気が変わりやすいものです。トレイルランニングに出かけるときは、トレイルランニングをする場所の気温や天気を含めた気象を考慮した準備をしてくださいね。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。