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サーフィンで使うようなボードの上に帆を張り、風の力で海上を走るスポーツ、ウィンドサーフィン。1984年のロス五輪からオリンピック競技となり、2020でも正式種目です。5月に横須賀でワールドカップが開催されたり、水中翼を使って海面から浮いて「飛ぶ」ことのできるウィンドフォイルが開発され日本でも普及し始めるなど、今年は密かな盛り上がりを見せています。今回はそんなウィンドサーフィンの魅力と楽しみ方をご紹介します。

ウィンドサーフィンとはどんなスポーツ?

ウィンドサーフィンはヨットと同様マストとセイル(帆)をもち、セイルに風を受けることで動きます。

ウィンドサーフィン用のボードには、サーフィンと同様フィンがありますがヨットのような舵はなく、セイルの操作だけで加速・減速や方向転換を行います。

ウィンドサーフィン

上達すれば風上方向へ進んだり、風と波を使ってジャンプすることもできます。ウィンドサーフィンができる海岸のことをスキー場と同様、「ゲレンデ」と呼びます。

初心者でも楽しめる有名なゲレンデは、首都圏では湘南の逗子、江の島東浜、鎌倉・材木座、葉山・森戸海岸、横須賀・津久井浜、横浜・海の公園、千葉の検見川浜、埼玉県の彩湖、山梨県本栖湖などです。

ウィンドサーフィン

 

ウィンドサーフィンの魅力

ウィンドサーフィン

風を感じながら走る爽快感

セイルに風を受けてボードを走らせる爽快感、風に乗っているような感覚は何物にも代えられません。強風に対応できる中上級者になると、「プレーニング」という滑走状態に入るようになります。

この状態はボードと水面との抵抗が劇的に少なくなり、ハーネスを使うことにより、セイルを力ではなく体重で引くようになるため、浮遊感と氷や雪の上を滑っているような疾走感を水上で味わえることができます。

コンディションを選ばず楽しめる

ウィンドサーフィン

大きさの違うセイルを張り替えることで、そよ風のような弱い風から、台風のような強風まで様々な風で楽しむことができます。

裏を返すと、弱い風で乗れるようになっても、風が強くなったり波が高いと全く扱えなくなる、というような奥の深さを秘めています。

いろいろなコンディションを楽しみながら、どんな波風にも対応できるよう自分の技術を磨いていく喜びを感じられるでしょう。

 

ウィンドサーフィンの種類と楽しみ方

ウインドサーフィンには多様な楽しみ方があり、それによって使う道具や適切なコンディション、ゲレンデ等も変わります。

代表的な楽しみ方は競技になっており、基本的に強風下で行なわれ、大別するとスピード系とアクション系に分かれます。これらの競技を知ることで、その多様な楽しみ方がわかります。 

ウィンドサーフィン

スピード系

・スラロームレース

水上に打たれたブイ(マーク)を回航し、決められたコースを走り、その順位を競う競技で、プレーニング走行で行なわれるため時速50~60kmのハイスピードなレースが展開します。なお、プレーニング走行を楽しむことをスラロームと呼びます。

・アップウインドレース

スラロームレースでは風上(アップウインド)に向かっていくコースはありませんが、このアップウインドレースでは、風上に打たれたマークを回るセクションが含まれたレースです。

なお、風上に向かって進んでいくことを上り(のぼり)と呼んでいます。オリンピックでセーリングの一種目であるRS:Xクラスも、このジャンルにあたります。

・スピードトライアル

陸上の100m走のように、シンプルに短距離の直線スピードを競う競技です。ただ、一人ずつの単独走による記録会で、距離は500m、その平均速度が記録となります。

競技でなくても、個人として携帯用GPSを使い、瞬間速度を楽しむスタイルがあります。なお、世界最高のスピード記録は、2019年6月現在、時速99.66km(53.27ノット)となっています。

アクション系

・ウェイブパフォーマンス

ウィンドサーフィン

その名の通り波を使ってサーフィンのようなパフォーマンスを楽しむスタイルです。ただし、波乗りだけではなく、空中で多様な回転をするジャンプもウインドサーフィンでは行なわれます。競技ではこれらを採点して順位が競われます。

・フリースタイル

ウィンドサーフィン

強風だが波がないコンディションでのパフォーマンスを楽しむスタイルです。ループ、スピンなどの回転系、セイルやボードをイレギュラーに使用したセイリング系、そしてそれらのコンビネーションなど、実に多彩なワザがあり、まさに水上のフィギュアスケートのようです。競技では、それらを採点して競われます。

ウィンドサーフィン

今回はウィンドサーフィンの概要と、魅力についてご紹介しました。そよ風に吹かれて進む心地よさや、強風に乗って滑走する爽快感は何物にも代えられません。また幅広い遊び方があるので、初心者から上級者まで一生をかけて楽しめるスポーツでもあります。初心者から一見難しく見えるウィンドサーフィンですが、体験スクール等で教わればたいていの人が1日で乗れるようになる意外に敷居の高くないスポーツです。ぜひこの夏、一度挑戦してみてはいかがでしょうか。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。