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フリースタイルのことを知ろう 後編:ウルトラパフォーマンスの世界

フリースタイルのことを知ろう 後編:ウルトラパフォーマンスの世界
   
波の無い水面で多様な技とパフォーマンスを楽しむフリースタイル。競技は採点制で、それはまさに水上のフィギュアスケートです。後編はセイリングスポーツ究極の進化形として復活した最新のフリースタイルの世界を、復活前後の歴史とともにご紹介します。
   

競技復活は1995年、他のカテゴリーの進化にリードされて実現

ウィンドサーフィン フリースタイル
出典元:PWA

 

前編において、一度はほぼ完全に消滅してしまったオールドスタイルのフリースタイルと、その後、劇的に復活した事実に触れました。

フリースタイルとは 前編:歴史とオールドスタイル

今回は復活前後の歴史と、ニューフリースタイルについて、くわしく解説していきます。

 

オールドスタイルは「微中風時代型」、現代のフリースタイルは「強風時代型」

フリースタイルが再び競技となったのは1995年、イタリア・ガルダ湖で開催されたKING OF LAKEという賞金大会でした。

1998年には最高峰の大会であるワールドカップシリーズで、ついにフリースタイルは正式種目となり、現在に至っています。

なぜ復活を果たしたのか?

それはフリースタイルがレースやウェイブパフォーマンスという他のカテゴリーよりもすこし遅れて、ようやく強風時代のウィンドサーフィンに適合・進化したからです。

1980年頃の微中風が主流だった時代と、それ以降の強風が前提である時代とでは、技術、道具、競技などあらゆる面で様相がまったく異なります。

オールドスタイルのフリースタイルは微中風(風速0〜6m)型、現代のフリースタイルは強風(風速6m以上)型なのです。

 

ほかのカテゴリーの進化後、そのノウハウが融合して実現

ウィンドサーフィンの進化は、ほかのカテゴリーの方が先行していました。

スピードを追求するレース&スラローム、波乗りとジャンプを求めるウェイブパフォーマンスと、ほかのカテゴリーは目指す進化のターゲットが明確なことが理由です。

ジャンプする波がないところでの強風型フリースタイルには、スピード(とくに加速)もアクションのための高度なコントロールも必要となるため、各カテゴリーが進化したのち、そのノウハウが融合しないと実現できない領域でした。

そのため現代のフリースタイル誕生が、ほかのカテゴリーよりも遅くなったのです。

 

 

 

 

強風型フリースタイルの凄さ

ウィンドサーフィン フリースタイル
出典元:PWA

 

現在の強風型のフリースタイルは、動きが激しく速く、技(以後トリックと表記)の種類も多すぎて、フリースタイル専門家以外はベテラン愛好者でも最新のフリースタイルを把握できていないのが実情です。

そのため、ここではそのエッセンスのみを解説します。

 

波がないのに、なぜジャンプできるのか?

強風型の現代のフリースタイルは、プレーニングという高速の滑走状態でトリックを行います。

トリックの多くは基本的にジャンプし、縦方向の回転(ループ系)や横方向の回転(スピン系)、方向転換(トランジション系)をします。

そもそも波というジャンプ台がないにもかかわらず、なぜジャンプし、回転までできるのでしょうか?

波がないときのジャンプは、スピードに乗った状態から、小さくても波を見つけてジャンプ台にし、ときにボードを強く踏んだ反動で自分でジャンプ台をつくります。

または、走り幅跳びのように自らが飛ぶようなイメージでボードを引き上げる、さらには棒高跳びの棒の反動のように瞬間的にセイルに風を入れた力を使って飛び出すのです。

 

強風型フリースタイル・トリックの基本構造

現代のフリースタイルは、ループ系では1回転、スピン系では3回転するまでにトリックは進化しています。

また、回転方向もループでは前転と後転、スピンでは風上回りと風下回りとそれぞれ2種類存在します。

ここでいう回転とは、ボードを回転させることですが、ウインドサーフィンにはセイルがあり、ボード回転時のセイル動きが組み合わさってきます。

その上、風を捕えるセイル面が表(風上側)か裏(風下側)か、操縦者の体勢(逆スタンスや手放し)などの要素もあるため、それらが複合的に組み合わさってトリックの数は膨大なものになっています。

一説にその数300を越えると言われているほどです。

 

 

 







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