雨飾山とはどんな山?
長野県と新潟県にまたがる「雨飾山」は、標高1,963mの日本百名山です。”雨が飾る山”という、美しい名前をもつ山の特徴と魅力を紹介していきます。
雨飾山の特徴
「猫の耳」と呼ばれる象徴的な双耳峰は、雨飾山のおおきな特徴のひとつ。南北どちらにも山頂を持ち、それぞれに祠(ほこら)がまつられています。山岳信仰の特徴を色濃く残す山頂で雨乞い祈願をしていたことが、「雨飾山」名前の由来と伝えられています。
南北どちらの山頂からの眺望も雄大で、火打山、焼山、北アルプス、日本海を見渡せる大パノラマは、登山者の心をわしづかみにして離しません。
雨飾山の魅力
雨飾山はバリエーション豊かな景色を眺められる山ともいわれています。というのも高山植物やブナの森からは、リフレッシュ効果を得られるでしょう。巨大な斜面の白い岩壁「布団菱」の壮大さに、自然の織りなす不思議さを感じずにはいられません。紅葉シーズンには、鮮やかな色彩と白壁のコントラストが美しく、絶景の撮影スポットとなります。
そして、山頂手前の背丈ほどある笹原。女神の横顔となる登山道を想像しながら歩きましょう!山頂から振り返ったら、「雨飾りの女神」が出迎えてくれるはずです。
標高差も距離もあまりないはずの「雨飾山」ですが、登頂する人が口をそろえて「キツイ」というのは、さまざまな表情をみせる山ならではなのかもしれませんね。登るときには、自分のレベルにあわせたコース選びがポイントです。
おすすめの登山シーズン
おすすめシーズン | 6月中旬~10月下旬ころ ※6月上旬で残雪が残っていることもあり |
紅葉シーズン | 10月初旬~10月下旬ころ ※中旬が見ごろ |
冬季シーズン | 11月上旬~4月中旬 |
雨飾山の基本情報を事前にチェック!
雨飾山登山へ出発するまえに、駐車場やアクセス方法などをチェックしておきましょう。
登山口はいくつある?
雨飾山への登山口は、新潟県、長野県の両側にあります。どちら側にも温泉があるので、登山の前後には、温泉にゆっくりと浸かって疲れを癒す登山者で賑わいます。
【新潟県側】 | 雨飾温泉登山口 |
【長野県側】 | ①雨飾高原登山口(雨飾高原キャンプ場) ②大網道登山口(長野県側) |
参考:「雨飾高原キャンプ場」 「にいがた観光ナビ」 「おたりを歩く&登る 」
駐車場情報
すべての登山口に駐車場はあります。紅葉シーズン中は混雑し、駐車場の確保が難しいので気をつけましょう。
【新潟県側】雨飾温泉登山口 | 雨飾山荘の手前にある、登山口駐車場(約30台) |
【長野県側】①雨飾高原登山口 | 雨飾高原駐車場(約70台) |
【長野県側】②大網道登山口 | 大網登山口駐車場(約8台) |
アクセス方法
雨飾高原行きバスは、4月上旬~11月下旬ごろまでの季節運行です。雨飾高原バス停から登山口までは、徒歩1時間ほど歩くのでマイカーでのアクセスがおすすめ。ただし、紅葉シーズンの混雑時は駐車できないこともあるので早めにチェックしましょう。
【新潟県側】 | 雨飾温泉登山口 北陸道(糸魚川IC)~雨飾温泉駐車場 |
【長野県側】 | ①雨飾高原登山口 上信越道(長野IC)~雨飾高原駐車場 ②大網道登山口 上信越道(長野IC)~大網登山口駐車場 |
雨飾山登山コースとおすすめスポット
ここからは、雨飾山の人気コースと登山コース内のおすすめスポットを紹介していきます。登山口周辺には温泉や山荘もあるので、前泊してじっくりと登山を満喫するのもおすすめですよ。
登山コースの紹介
雨飾山の代表的な3つのコースを紹介します。初心者から楽しめるコースもあるのでチェックしてみてください。
【新潟県側】①雨飾温泉登山口
薬師尾根を登っていくコース。滑りやすく狭い登山道もおおいので、中級者以上の方におすすめです。
コース概要 | 雨飾山荘~中の池~分岐~雨飾山 |
コースタイム | 約7時間30分 |
難易度 | 中級者~上級者 |
【長野県側】②雨飾高原登山口
整備された登山道で人気のコース。ブナの森や布団菱を堪能できます。
コース概要 | 雨飾高原キャンプ場~水場~笹平~分岐~雨飾山 |
コースタイム | 約7時間 |
難易度 | 初心者~中級者 |
【長野県側】③大網道登山口
静かに登山を楽しみたい方におすすめのコース。危険箇所もあるので、経験豊富な方におすすめです。
コース概要 | 大網登山口~雨飾山 |
コースタイム | 約7時間 |
難易度 | 中級者~上級者 |
登山コース内のおすすめスポット
布団菱 | 言葉を失うほどの、迫力ある大岩壁に見入ってしまうでしょう |
ブナの森、高山植物 | 可憐な植物とブナの葉のざわめきに五感が刺激されます |
笹平(雨飾りの女神) | 笹林を抜けた先で、雨飾山のベストビューに出逢えるでしょう! |
双耳峰山頂(猫の耳) | 山頂での開放感ある大パノラマは、達成感を思う存分に味わえますよ |
山小屋(温泉)情報
【新潟県側】
・雨飾山荘(雨飾温泉)公式サイト:雨飾山荘 – 雨飾温泉
【長野県側】
・雨飾荘 公式サイト:雨飾荘
・山田旅館(小谷温泉)公式サイト:山田旅館(小谷温泉)
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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