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日本でいちばん早く紅葉がはじまる大雪山。北海道ならではの”スケール感たっぷり”の紅葉を、いちどは間近で体感してみたいですよね。登山のあとには、温泉や観光でさらにリフレッシュするプランを立ててみましょう。登山コースや観光スポットを紹介していくのでチェックしてみてください。

日帰りでも満喫できる「大雪山登山コース」の紹介

秋の日帰り 登山 大雪山

北海道中央部に位置する大雪山は、複数の山からなる巨大な山塊です。最高峰2,291mの旭岳はとくに人気のある山で、紅葉が美しいことでも知られています。

北海道の魅力が詰まった「大雪山おすすめの登山コース」を紹介していきましょう。

大雪山登山コース①【ロープウェイ~旭岳山頂コース】

「日本一早い紅葉」を日帰りで楽しみたい方におすすめのコースは、ロープウェイを使って旭岳山頂を目指すコースです。

5合目に山麓駅がある旭岳は、10分ほどで1,600mまで一気に到着できます。時間を有効的に活用できるのがうれしいところですね。

ロープウェイ車窓の眼下には、エゾマツやハイマツの常緑樹の緑のなかに、鮮やかなオレンジや赤が点在しています。ひときわ目立つ配色が目に焼きつきます。

山麓駅をあとにし30分ほど歩くと、「姿見の池」に到着します。美しい色の池に旭岳が映り込む光景は、撮影スポットとして外せません。ぜひ素敵な思い出の写真を撮りましょう。

所要時間  約5時間
コース概要 ロープウェイ~姿見の池~旭岳山頂
(難易度:初心者~中級者)
絶景&撮影スポット 姿見の池
アクセス 【公共機関】
旭川駅または旭川空港~いで湯号乗車~終点下車            

【車】
旭川北IC~約1時間20分

大雪山登山コース②【旭岳~黒岳縦走コース】

「大雪山系をもう少し堪能したい」という健脚の方におすすめしたいのは、旭岳から黒岳へと縦走するコースです。

旭岳を超えて黒岳まではそれほど標高差のない稜線歩きが続き、気持ちのよい縦走路歩きが待っています。

高原の中をトレッキングしているような、見渡すかぎりひらけた視界に、開放感を感じずにはいられません。北海道ならではの、圧倒的なスケールを目の当たりにしながら歩を進めましょう。

鮮やかに色づいた紅葉と、ときおり現れる雪渓。くっきりとした2つの景色が混在する不思議な景観は、この季節の風物詩といえます。

所要時間 約7時間
コース概要 ロープウェイ~旭岳~北海岳~黒岳
(難易度 中級者~上級者)
絶景&撮影スポット お鉢平展望台 黒岳山頂
アクセス 【公共機関】
旭川駅または旭川空港~いで湯号乗車~終点下車

【車】
旭川北IC~約1時間20分

大雪山登山コース③【大雪高原沼群コース】

大雪山国立公園内にある「大雪高原沼群」は、標高1,200~1,500mに位置しています。無数の沼や池が点在するこの一帯の紅葉は、一度は訪れておきたいスポットとしても有名です。

本格的な山間の登山とはひと味違った林間の登山コースなので、ハイキング気分で絵画のような色彩の紅葉を楽しめるでしょう。

所要時間 1周約4時間
コース概要 難易度(初心者)
絶景&撮影スポット 土俵沼、滝見沼など
アクセス ※公共機関がないので要注意

【車】
旭川駅~約2時間
(9月中旬~10月初旬はマイカー規制のためシャトルバス運行)

この他にも、大雪山の紅葉を楽しめるコースをご紹介していますので下記記事からご覧ください。

【2022年版】北海道で紅葉を楽しめる登山5選

大雪山登山で注意したいこと

秋の日帰り 登山 大雪山

大雪山は2,000m級の山ですが、緯度が高い北海道は、本州の3,000m級の山に匹敵すると考えて行動しましょう。登山前の注意点をまとめたので参考にしてみてください。

いつごろまで登れるのか下調べ必須!

冬の訪れが早い北海道の紅葉シーズンは、事前の下調べが重要です。本州の感覚と比べると約1カ月ほど早いと考えておきましょう。

例年の大雪山紅葉シーズンは、9月上旬から約1カ月ほどです。紅葉ピークに感動の光景に出逢えるよう計画を立てましょう!

防寒対策は最重要ポイント

大雪山では9月中旬~10月頃になると徐々に冬へ近づき始めます。そのため、10月になると冬の装備が必要と考えてもよいでしょう。

標高が低い場所

厚手のパーカーやウィンドブレーカーなどの長袖。さらに寒さに備えて、トップスに厚手のものやヒートテックを着用してもよいでしょう。

標高が高い場所

麓とは気温がまったく違うため、上着も厚手のウィンドブレーカーやフリースなどが必要です。また、山は天候が変わりやすいため、想定外で崩れてしまったときに備えて雨具は必須。そのほかに、フリースやダウンジャケットなどがあるとよいでしょう。

ヒグマ対策をあなどらない

北海道の登山でとくに気をつけたいのはヒグマ対策です。

アイヌ語で「カムイミンタラ」”神々の遊ぶ庭”と呼ばれる大雪山一帯。
じつはアイヌ文化では「神=ヒグマ」という意味があります。”ヒグマがよく出る場所”を表している大雪山では、ヒグマ対策グッズが欠かせません。

熊鈴や、熊撃退スプレーなどを装備して出かけましょう。

「大雪山登山」とあわせて楽しむ観光スポットの紹介

秋の日帰り 登山 大雪山

大雪山登山をひとしきり堪能して気分が高揚したところで、周辺の観光スポットへも足を延ばしてみましょう。

旭岳麓の温泉で疲れを癒やす「旭岳温泉」

登山のあとには、温泉に入って汗や砂埃をすっきりと流したいという方も多いですよね。

旭岳山麓には、古くからの歴史を持つ「旭岳温泉」があります。なかでも『湧駒荘』には5種類の泉質の温泉があり、いろいろなタイプの温泉をゆっくりと満喫できるでしょう。

旭岳ビジターセンターからほど近い場所で、登山帰りに立ち寄りやすい利便性のよさから多くの登山者に親しまれている温泉です。

公式サイト:湯本 湧駒荘

北海道ガーデンでのんびりタイム「上野ファーム」

北海道を代表する大雪山の自然を楽しんだあとには、北海道の大自然と融合したガーデン散策もおすすめです。

『上野ファーム』は、ガーデニングの聖地とも呼ばれているほどの人気ぶりで、観光客やガーデニング愛好者で賑わいをみせる場所です。

生きいきと咲き誇る花たちを愛でながら、ゆっくりとティータイムをする穏やかな時間で癒されましょう。

公式サイト:上野ファーム

初心者から上級者まで、紅葉を楽しめるコースが盛りだくさんの大雪山。ハイマツなどの濃緑のなかに、真っ赤、黄金色、オレンジ色に染まった「ナナカマド」「ウコンウツギ」「ミネカエデ」が点在する光景は、息をのむ美しさです。奇跡のような美しさの一方で、自然の厳しさが隣り合わせていることを忘れがちです。登山へ出かけるまえには、防寒対策やヒグマ対策などを怠らないよう、万全に準備してから出向きましょう。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。