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日帰り紅葉登山を気軽に楽しめる山として人気の「那須岳」。那須岳麓の那須町は観光地としても有名です。せっかく行くなら、登山も観光もどちらも欲ばる旅にしてみたいと思いませんか?おすすめコースと観光プランを紹介していきます。

秋の那須岳おすすめコース

那須岳

那須岳は栃木県北部を代表する山です。9月中旬から10月中旬の紅葉シーズンには、美しい山容を求める登山者と観光客で賑わいます。那須岳の魅力を満喫する3つのおすすめコースを紹介します。

ロープウェイ活用で最短【茶臼岳山頂コース】

初心者や家族連れで楽しみたい方には「茶臼岳山頂コース」がおすすめです。ロープウェイを利用し、9合目までいっきに駆け足で登りきるので、山頂での時間を有意義に楽しめるでしょう。

那須岳の主峰「茶臼岳」山頂と、9合目のロープウェイ山頂駅は、”目と鼻の先”と思うかもしれません。たしかに距離は長くはありませんが、ゴツゴツとした登りの岩場が続くため、歩きやすい靴選びを心がけましょう。

険しい岩場を登り終えた先の山頂では、見渡す限りの青い空が広がっているでしょう。

おすすめコース 山麓駅~ 山頂駅 ~茶臼岳
所要時間 片道約1時間
難易度 初心者
絶景スポット 茶臼岳山頂からの眺望

那須岳登山の定番【峠の茶屋・茶臼岳登山コース】

樹林帯からはじまる「峠の茶屋・茶臼岳登山コース」は、利用する登山者が多いコースです。登山道も整備されており、比較的歩きやすい登山道といえるでしょう。

視界がひらけてくると、紅葉のグラデーションを眺めながらの”絶景登山”を楽しめます。右手には、荒々しい山肌の「朝日岳」を登る登山者が、小さなフィギュアのように見えるかもしれません。朝日岳のスケールの大きさを物語っている光景に、思わず見入ってしまいます。

峠の茶屋跡まで登り切ったら、茶臼岳は目前です。山頂を目指すまえの、エネルギーチャージをするにはもってこいの場所。

福島の山々や朝日岳、茶臼岳の紅葉をぐるりと見渡せる場所での休息は、贅沢なひと時です。

おすすめコース 峠の茶屋~ 峠の茶屋跡 ~茶臼岳
所要時間 片道約1時間30分
難易度 初心者~
絶景スポット 峠の茶屋跡周辺

紅葉シーズンには外せない【山頂駅~姥ヶ平(うばがだいら)登山コース】

那須岳の紅葉シーズンを満喫するなら「姥ケ平コース」がおすすめです。とくに「ひょうたん池」周辺の紅葉は美しく、噴煙をあげる雄大な那須岳の迫力に圧倒されるでしょう。

那須岳の噴煙を間近で体感してみたい方は、一度「牛ヶ首」へと戻りましょう。その先の「無間地獄」では、轟音と共に地表から水蒸気が吹き出しています。

あたり周辺には硫黄臭と黄色い硫黄の結晶。紅葉登山を忘れてしまうほどの、わびしい色彩と荒涼感のなかで地球の生命力を感じるかもしれません。

おすすめコース 山頂駅~牛ヶ首~ひょうたん池~姥ケ平
所要時間 片道約1時間20分
難易度 初心者~
絶景スポット 姥ケ平、ひょうたん池

秋の那須岳で注意したいポイント

那須岳

紅葉シーズンの那須岳へ出かけるまえに、注意しておきたいポイント2つを紹介していきます。

道路渋滞とロープウェイの混雑

初心者でも登りやすく、観光客で賑わう紅葉シーズンの那須岳は、想像以上に混雑します。道路は渋滞し、ロープウェイは混雑で待ち時間が発生してしまいます。

また、平日でも駐車場は満車となり、空いているスペースを探す車も多いので、接触事故を起こさないように注意しましょう。

この時期に駐車場を確保するためには、前泊や早朝からの登山がおすすめです。公共機関を活用し、駐車場を利用しないというのも方法のひとつです。
絶景の紅葉をみるためには、スケジュールに余裕をもって立てておくとよいでしょう。

アクセス 【公共機関】
那須塩原駅~(関東自動車バス乗り換え)那須ロープウェイ行き

【車】
那須IC~県道17号

ロープウェイ営業時間 8:30〜16:30
(毎時00分、20分、40分の20分間隔での運行。始発のみ営業開始時間)
ロープウェイ料金 【大人】往復¥1,800(片道¥1,200)
【小人】往復¥900(片道¥600)

天候が変わりやすい那須岳の服装

「山の天気は変わりやすい」とよくいうものですが、那須岳もそのとおりです。福島県との県境にある那須岳は風が強く、一度強風が吹くと立っていられないときもあります。

出発時には晴れていても、山頂へ着く頃には霧がかかり、あたり一面が真っ白な世界に急変していることもしばしば。
そうなると、かいた汗は一気に冷えてしまい、体温を奪ってしまいます。

「短時間だから」「晴れているから大丈夫」と油断せずに、防寒対策はしっかりと準備をしておきましょう。天候によってすぐに着脱しやすい”レイヤリング選び”が大切です。

登山のあとのおすすめ観光プラン

那須岳

那須岳を散策したあとには、観光地「那須町」を満喫してみましょう。登山と観光を楽しむ1日は、ボリュームある充実した日となるでしょう。

歴史ある温泉【鹿の湯】で汗をながす

「登山のあとには温泉へ入るのが定番」という方も多いですよね。1,300年も続く「鹿の湯」は、那須町のなかでも人気の温泉です。木造建築の風情ある温泉で汗を流し、疲れた体をじっくりと温めるのもよいでしょう。

登山と温泉でリフレッシュされたあとには、活力にみなぎって帰路につきそうですね。

公式サイト:鹿の湯

自然を感じられるカフェでひと息【NASU SHOZO CAFE】

森の中のカフェでゆっくりと寛ぎながら、那須岳登山の余韻にひたるのもおすすめです。

カフェやベーカリーが多い那須町では、どこにしようか迷ってしまいがちですが、「NASU SHOZO CAFE」は、カフェ好きが全国から足を運ぶほど。テラス席で、那須のここちよい風に吹かれながら登山の疲れを癒しましょう。

公式サイト:NASU SHOZO CAFE

森の中の美術館で色彩にふれる【藤城清治美術館】

登山とは真逆に思える”美術館”で締めくくる旅も素敵です。影絵作家として唯一無二の存在。藤城清治氏の原画をはじめ、オリジナリティに溢れたステンドグラスのチャペル見学ができる美術館です。

エントランスまでの道のりは、森の中を散策している気分。紅葉登山&影絵作品で、色彩から刺激をもらう1日となりそうですね。

公式サイト:藤城清治美術館

那須町周遊バス「きゅーびー号」

登山のあとに観光を組み合わせるときには、那須町を周遊しているバス「きゅーびー号」がおすすめです。観光案内所や観光地でチケットを販売しているので、上手に活用して旅を存分に楽しみましょう!下記の那須町観光ガイドから、時刻表や周遊コースに関するご案内や、チケットの購入についての情報なども確認することができますので、ぜひ一度ご覧ください。

公式サイト:那須町周遊バス「きゅーびー号」

初心者でも比較的登りやすい那須岳なら、紅葉登山も観光のどちらも楽しむ計画が立てられそうですよね。もちろん、那須岳を存分に満喫したいという方は、滞在時間を増やしたり、周辺の「朝日岳」や「三本槍ヶ岳」を縦走するプランを立てるのもよいでしょう。お出かけのまえには、旅の計画だけではなく、万が一に備えた服装選びを怠らないように注意しましょう。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。