1月にナイトハイクをして、便石山(びんしやま)にある象の背から日の出を見てきました。天候に恵まれれば、往復3時間ほどで素晴らしい絶景が拝められます。実際に登ったコースを詳しく共有するので、ぜひ参考にしてみてください。
便石山の「象の背」は180度の大パノラマ絶景
便石山の特徴やおすすめのコースについて紹介します。
便石山ってどんな山?
三重県の紀伊市に位置し、標高は598.9m。世界遺産「熊野古道伊勢路」の近くにあり、古道歩きやトレッキングを楽しむ人に人気のある山です。
低山でありながら「象の背」と呼ばれるポイントからは、壮大な景色が眺められます。岩山が象の背中のように見えることから、「象の背」と呼ばれるようになりました。
雲がなければ連なる鈴鹿山脈、伊勢平野や伊勢湾も眺められるでしょう。登山の疲れを忘れさせてくれるような、美しい風景が堪能できますよ。
便石山おすすめコース
おすすめコース | 種まき権兵衛の里コース |
コースタイム | (登り)約1時間45分 (下り)約1時間15分 |
距離 | 約3.25㎞ |
公式サイト | 三重県紀北町観光協会公式サイト |
最短距離で象の背まで行けるルートです。出だしから連続する階段と急登が続きます。コースタイムが短く低山だからと舐めてかかると痛い目に合いますよ。
感動しかない!象の背からご来光
象の背から日の出を見たくて、ナイトハイクで便石山に登ってきました。種まき権兵衛の里駐車場のトイレが9:00〜17:00のみ利用可だったので、手前にある「道の駅 海山」で車中泊。1月は車のなかも寒いので、しっかりとした防寒対策をして車中泊をしましょう。
種まき権兵衛の里駐車場を5時に出発の予定でしたが、寝坊して5時半出発になってしまいました。日の出の時刻が7時だったのでギリギリのスタートです。寝坊は厳禁ですね。
星が輝くなか、ヘッドライトをつけて登り始めます。駐車場から西を目指し吊橋を渡ります。真っ暗で方向がわかりにくいので、あらかじめYAMAPなどで地図をダウンロードしておきましょう。
キャンプ場の敷地内を通過し、ゲートを超えると登山口が見えてきます。出だしからわりと急登で岩と階段の連続ですよ。
標識がところどころにあるので道迷いの心配はありませんが、暗いと見えづらいので地図アプリを確認しながら進みます。
日の出に間に合うように必死に登りました。少し雲があったため水平線から出てくるところは見られませんでしたが、雲の切れ間から朝日が!
切り立った象の背からは熊野灘や天狗倉山(てんぐらさん)などが見渡せる大パノラマが広がっていました。写真を撮ったり絶景のなかでモーニングコーヒーを飲んだりして、象の背を満喫したあとは山頂へ。
象の背から5分ほどのところにある山頂は、標識があるだけで眺望はありません。ただ、スペースはあるので休憩するにはよいでしょう。登ってきた道をピストンで下山します。日が昇り明るくなった登山道は歩きやすいので、帰りはのんびり下れました。
・ヘッドライトを忘れない
・事前に地図アプリをダウンロードしておく
・低山なものの、わりとハードなので時間に余裕をもつ
・トイレが利用できないため事前に済ませる
・馬の背はゆるやかですが切り立っているため、風が強い日などは十分に気をつける
今回の山行で使用したおすすめアイテム3選
便石山の登山で大活躍でした、筆者がおすすめしたい登山アイテムを紹介します。
BlackDiamond(ブラックダイヤモンド)コズモ350-R
登山だけでなく、普段使いやキャンプなど幅広く活用できるスタンダードモデルです。なんといっても重量が75gと軽い上に機能が満載。
暗闇でも十分な視認性を確保できる350ルーメンの明るさ・照射距離75m・防水機能・白色モードや赤色ナイトビジョンなどのモード切り替え・充電式と高機能で、ナイトハイクでも困ることがありませんでしたよ。
SALOMON(サロモン)XA PRO 3D V9 GORE-TEX
トレランシューズですが、抜群の安定感とグリップがあるので低山ハイクでも高いパフォーマンスを発揮します。今回の登山でも段差のある岩の登り下りや、滑りそうな石の上でも安定した足さばきができました。
ゴアテックスなので、ぬかるみでも足が濡れることがありません。シューズが軽くムレ知らずなのもよかったです。
mont-bell(モンベル)アルパイン サーモ ボトル 0.5L
冬の寒い時期は熱いお湯をサーモボトルに入れておけば、お湯をわざわざ沸かさなくても温かい飲み物が飲めます。象の背でもホットコーヒーを飲みながら日の出を待ちました。手軽にコーヒーが作れて重宝しましたよ。
日本初のアウトドアブランドで、機能性や実用性の高いボトルです。日常使いもできるのでぜひ手にとってみてくださいね。
ライター
yuki
幼少期からキャンプや釣り、スキーなどを楽しむアウトドアファミリーで育つ。10代後半は1人旅にハマりヨーロッパや北米を中心としたトラベラー期となる。現在もスキー、スノーボード、ダイビングなど海や山で活動中。「愛する登山」は低山から厳冬期の雪山まで季節問わず楽しむhike&snowrideなスタイル。お気に入りの山は立山連峰!Greenfield登山部/部長の任命を受け部活動と執筆活動に奮闘中。