糸巻き機(リサイクラー)って何?
リサイクラーとは、屋内や屋外など場所を問わず、誰でも簡単にラインの交換ができてしまう「糸巻き機」のこと。
釣り糸の消耗が早いバス釣りなどのルアーフィッシングでは、リールのラインを交換する機会が多くなるので1台持っていると何かと便利です。
釣具屋さんなどの量販店では、さまざまなタイプのものが販売されています。
糸巻き機のタイプ
釣り具として使われる糸巻き機には形状や使い方の異なるさまざま種類のタイプがあり、使い心地も異なります。
本体を吸盤で固定できるタイプのものやロッドに直接装着するタイプ、机などに挟んで固定するクランプ型のものが主流ですが、選ぶ際はどこでどのように使うのかをあらかじめイメージして選択することが重要です。
釣り場などに携帯して手軽に釣り糸を交換したいのであれば、よりコンパクトさを兼ね備えたものをチョイスするように、目的や用途に見合った使いやすいものを選ぶように心がけましょう。
糸巻き機の価格帯
価格帯もさまざまですが、ロッドに装着して使うような汎用型のものであれば一般的に3,000円~4,000円くらいのものが多い印象です。
極めて簡易的に使える吸盤固定タイプのものなら2,000円前後。
もっとも機能性の高いクランプ型のリサイクラーであれば、リールシート付き(リールを取り付けることができるグリップ)で4,000円~6,000円前後、リールシートなしで4,000円前後を相場に購入できます。
多くのクランプ型の場合、機種によってはギア比の違いによりハンドル1回転あたりの巻取りスピードが異なります。
価格も高価にはなりますが、短時間で作業を済ませたい方は4.5倍速などのハイギアタイプのものを選ぶとよいでしょう。
バス釣りで使える糸巻き機の利便性
バス釣りなどのルアー釣りでは、根掛かりやキャストミスといったライントラブルにより、非常に多くのラインを失いがちです。
初心者の方であれば、ベイトリールを使っていて不意にバックラッシュを発生させてしまい、「大量の釣り糸をロストしてしまった…」なんて方も多いはず。
そのような場合でも、自宅に帰ってその日のうちにラインを巻き直すことができるのが、糸巻き機を所有している最大のメリットなのです。
ラインの交換が自宅でできる
釣りが得意な方でもラインの交換となると、意外にも釣具屋さんに頼んでいるといった方も多いのではないでしょうか。
糸巻き機があれば自宅で新しいラインに素早く交換できるメリットがあるうえ、替えスプールに別の種類の釣り糸を巻いておき、予備として釣り場に携帯することも可能です。
バス釣りでは強度の異なるラインを使い分けるシーンが多いので、糸巻き機の利便性は多岐にわたります。
ラインのリサイクルも自由自在!
リサイクラーの利便性は、釣り糸の交換時のみにとどまりません。
多くのクランプ型の本体にはハンドルが付いており、いらなくなった空(カラ)のボビンをセットすれば、リールに巻いてある古いラインを回収することも可能です。
リールに釣り糸を巻くことができるし、ラインの回収&リサイクルもお手のもの。購入した新しいボビンを複数個連結してセットすることで、効率よくラインの巻替えを行うこともできます。
ちなみに、さらにスピーディーにいらなくなったラインを回収したいという方には、ダイワの PEライン チェンジャーがおすすめ!
使用できる釣り糸はPEライン限定ですが、モーターで高速回転することで、あっという間に古いラインを巻き取れる自動回転式のリサイクラー。
携帯性に優れるので、釣り場でのライン交換に大変役立つ便利アイテムです。
ダイワ(DAIWA) PEライン チェンジャー
コンパクトに収納でき持ち運びにも便利
多くのリサイクラーと呼ばれる糸巻き機は、収納力&携帯性に優れています。
コンパクトに仕舞えて持ち運びにもぴったり。ロッドに直接装着して使うようなタイプのものは室内だけにとどまらず、フィールドでも簡単にラインの交換が可能です。
そのため急なライントラブルにも即座に対応できて、携帯しているだけでとても便利。
釣具屋さんにライン交換を頼む必要がない
今まで釣具屋さんに釣り糸の交換を頼んできた方には、糸巻き機の購入をぜひおすすめします。
わざわざ遠方まで足を運ぶ手間も省けますし、何より時間の節約に有利。バス釣りに出かける機会が増えるシーズン中こそ、糸巻き機の利便性を数多く感じることでしょう。
糸巻き機の使い方(クランプ型机上セットタイプ)
今まで糸巻き機を使ったことがないという方のために、クランプ型のリサイクラーを使った糸巻きの流れを簡単にご紹介します。
購入を検討している方は、イメージとして参考にしてみてはいかがでしょうか。
手順1.本体を机などにセットする
糸巻き機本体をデスクなどのフチにセットします。
クランプで挟む際、両サイドにあるスイッチ型の突起物をつまむことで、ネジの締め付け&緩和がワンタッチで可能。
パーツがそれぞれに分かれているタイプのものは、事前に組み立てておきます。
手順2.新しいラインの準備
本体をセットし終わったら、交換する新しいボビンを本体に取り付けます。外側のナットを指で回転させ、内側のゆるみ止めナットを締めて固定するイメージ。
手順3.リールを取り付けてライン同士を直結する
リールシートが付属されているタイプの糸巻き機であれば、リールを取り付けます。取り付け方は、本物のロッドと同様に上部のグリップを回転させるだけ。
スピニングリールの場合は、本体のクランプ部分を逆さまにかませ、リールシートが画像よりももっと下側に位置します(機種によっては異なります)。
新しいボビンのラインとリールに巻いてある下巻き糸を直結します。
フロロライン同士を結ぶのであれば比較的簡単な電車結びでもOK。初心者の方は、動画などを使ってあらかじめ結び方を学んでおくとスムーズに作業がはかどります。
手順4.リールに糸を巻き取れば出来上がり!
結び目のラインテンションを確認したら、リールハンドルを回転させ新しいラインをリールに巻き取っていきます。
テンションが緩すぎるとうまく巻き取れないため、糸巻き機の上部に備えられている締め付け用のダイアルを調節しながら一定の速度でハンドルノブを回すのがうまく巻き取るコツです。
バス釣りでおすすめの糸巻き機
糸巻き機を選ぶコツは、同価格帯の他社製品を見比べてみて性能や使い方の違いをしっかりと把握すること。吸盤取り付けタイプなどは比較的安価で購入できますが、その分使いやすさに多少の見劣りするものがあります。
対するクランプタイプのものは、高価であるがゆえに初心者でも使いやすく、釣り糸の交換が非常に簡単。
長く使っていく上で、どのようなタイプが自分にとって一番使いやすいのかをイメージしながら最適なものを選ぶようにしてください。
第一精工 高速リサイクラー
3ボールベアリング内蔵型のクランプ式高速リサイクラー。安定した使い心地と信頼性は、魚種を問わず多くの釣り人に大人気。
ロッドにリールを付けたまま素早くラインの交換を行いたい、という方に最もおすすめの糸巻き機です。
SHADDOCK 釣り用糸巻き機
コスパに優れる釣り竿型ワインダー。自重約340gと軽量なので、持ち運びにも大変便利で操作や組み立てもスムーズに行えます。
パックロッド感覚で車のトランクなどに携帯しておけば、いざという時に重宝するはず。
スミス クイックラインワインダー
釣り具量販店などでよく見かける釣り糸交換用の便利グッズ。
とにかく購入しやすいコスパ感溢れるワインダーなので、自宅で初めてライン交換にチャレンジしてみたいという方におすすめです。
吸盤取り付けタイプとデフォルトはいたってシンプルではあるものの、使い勝手の良さは◎。
DRESS マキシマムワインダー
5ボールベアリング内蔵型のハイパフォーマンス高速糸巻き機。リールシートがあらかじめ付属されているので、ロッドの準備は一切必要ありません。
スピニング・ベイトリール両対応型の長く使える信頼できる代物です。
Milageto 釣り糸スプーラー
大手ECサイトでも高評価の糸巻き機。他社メーカー製品と同様の機種タイプでありながら、その価格は驚くほど良心的です。
組み立て方も簡単なので、初めての購入にもっともおすすめできるモデルです。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。