水面の照り返しで紫外線が倍以上に!?
紫外線量が多いのは、真夏だけと思っていませんか?紫外線は1年中降り注いでいますが、3月ごろから徐々に増え始め、6~7月の初夏がもっとも多くなります。
8月頃にようやく日焼け止めを塗りはじめていたのでは、手遅れということです。
特にアウトドアでは、強い紫外線を長時間浴びることになります。川や海など、水のなかは大丈夫なのでは?と思うかもしれませんが、水はわずかな紫外線しか防ぎません。
むしろ、水面の照り返しが加わり余計に紫外線を浴びることになります。反射する紫外線の量は、直接浴びる紫外線の70%にもなるんですよ。
紫外線がシミやシワ、たるみの原因になるというのは、ご存知ですよね。30代になって急にシミが出てきた…というのは、実は子どものころから蓄積された紫外線の影響によるものです。
人間が一生で浴びる紫外線の約50%は子ども時代に浴びているといわれています。紫外線はビタミンDを肌で合成する役目もあるため、一昔前までは子どもの健康のためには日光浴が必要と考えられていました。
しかし、今では食事から十分なビタミンDを摂ることができるため、皮膚に悪影響を与える「日光浴」の欄は母子手帳からも消えました。
また、オゾンホールの拡大により、昔よりも紫外線量が増加しています。大人になってからシミや皮膚がんなどを引き起こさないためにも、自分だけじゃなく、子どもにもしっかり対策してあげる必要があります。
日焼け止めはこまめに塗り直して。目のケアも大切
紫外線を防ぐには、日焼け止めを正しく塗ることが大切です。日焼け止めにはSPFとPAの表記があります。
SPFとは、紫外線を浴びた際に肌が赤くなるまでの時間を何倍長くできるのかを表した数値で、数値が高いほど効果が長持ちします。
PAは「+」から「++++」まであり、数値が増えるほど肌が黒くなるのを防ぐ効果が高くなります。
散歩程度ならPA+でもいいですが、強い紫外線に晒されるアウトドアの場面では、PA++以上が適しているといえるでしょう。
どちらも数値が高いほど効果も高いですが、その分肌への負担も大きくなります。
子どもと一緒につかうなら、なるべく肌に負担をかけない日焼け止めを選びたいですよね。
最近はノンアルコールで肌に優しく、石けんで洗い流せるタイプのものが種類豊富に売られています。
SPFは20~30くらいで、PA++以上を2〜3時間おきに塗り直すといいでしょう。水遊びでつかうなら、水に強い乳液タイプがおすすめです。
日焼け止めの効果的な塗り方は、こするように塗り込むのではなく、軽く押さえるように重ねて塗ることです。耳や指などのこまかい部分も忘れずに。
さらにサンプロテクション効果の高い素材のラッシュガードなどを着用すると、水遊びや汗で日焼け止めが落ちてしまっても安心です。
髪も日焼けするため、帽子も必須アイテムですよ。
そして、怠りがちなのが目の紫外線対策。目から紫外線が入ると、脳に「メラニン色素を作れ!」と指令が行き、肌が黒くなることが分かっています。
また、白内障の原因の20%は紫外線といわれているんです。大人も子どもも、サングラスを必ず着用しましょう。
特に偏光レンズだと、乱反射を防いで水のなかが見えやすくなり、水遊びやウォータースポーツにおすすめです。
紫外線を浴びたあとは、とにかく冷やす!
日焼け止めはきちんと塗り直せば、ある程度の日焼けは防いでくれます。しかし、完璧に防げるわけではないので、遊んだあとの肌は少なからずダメージを受けているはずです。
日焼け止めを落とすときはこすらずに、石けんで優しく落とすようにしてください。
日焼け止めを塗っていたけど、ひどく赤くなってしまったときは、まずは保冷剤や凍らせたペットボトルなどで冷やしましょう。
なるべく長い時間冷やして、肌を沈静化させます。それから、乾燥して皮がむけないようにワセリンや馬油などで保湿してください。
水ぶくれになってしまったり、プツプツと湿疹ができたりしたときは、薬での治療が必要になる場合があります。冷やして応急処置をしたあと、早めに病院を受診しましょう。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。