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緑のフィールドで魚との出会いを楽しむ渓流釣り。自然と一体の感覚が魅力ですが、だからこその危険が。のどかに見える里川も変わりません。多くの人が川の事故で亡くなっています。
渓流釣りにおける危険、気をつけなければいけないことなどをお伝えします。
 

足場が悪い

渓流は上流に行けば行く程岩が大きくなり、バランスが取りにくく、歩きにくいです。さらに川底の石は苔が生えていて滑りやすくなっています。

渓流釣り 危険と安全

ラバーソールのシューズは陸上は歩きやすいのですが、苔にはグリップが効きません。最初は必ず、滑りにくいフェルトソールのシューズを履いてください。

しかし、フェルトシューズを履いて、どんなに気をつけていても、一瞬の気のゆるみで転ぶときがあります。

そんなとき、慌てて起き上がろうとすると、空気が入っているウェーダーの足の部分が浮き袋状態になり、なかなか起き上がれません。

それでパニックになり、水深30cm程の深さで溺れてしまう人もいるようです。転んでしまったときは落ち着いて浅瀬まで移動し、手がつけるようになってから起き上がるようにしましょう。

また、渓流釣りでは時折、落差のある場所を歩かなくてはいけないときがあります。堰堤の上や高巻きするときなど、高い場所は慎重に渡ってください。

滑って転落したら、骨を折るどころか、命に関わる場合もあります。

 

流れが強い

見た目以上に川の流れは強いもの。特に流れの大きい渓流や本流域は気をつけてください。

渓流釣り 危険と安全

流れが強いと、膝ぐらいの高さでも簡単に流されてしまいます。流れが強めの川を横断するときは、膝の前を流れに対して垂直に、カニ歩きをするようにして渡ってください。

ちょっと危なそうだなと感じたら、絶対に無理をして渡らない、立ちこまないこと。遠回りをしても、浅い場所や岸から渡るようにしましょう。

 

増水

渓流の水位は常に変化しています。数日前の雨の影響で増水していることもあるので、事前に川の水位をネットでチェックしてから出かけましょう。

渓流釣り 危険と安全

また、当日晴れていても、急に天候が崩れることがあります。小さな渓流はすぐに増水するので、雨が強くなったら一旦上がってください。

その場で雨が降っていなくても、上流でゲリラ豪雨などが起こった場合、水と共に土砂や岩などが一気に押し寄せて来ることがあります。

雷が鳴っていたり、急に水が濁って落ち葉などが流れてきた場合は、鉄砲水の可能性がありますので、川から上がり遠くへ避難してください。

 

渓流釣り 危険と安全

雷が近くに落ちているときは、川からすぐに上がって、ロッドをたたむか、ロッドから手を離して遠ざかってください。

最近はカーボンのロッドが主流ですが、カーボンは導電性なので、避雷針のように雷が落ちることがあります。本当に危険ですので、雷が止むまでロッドには触らないようにしましょう。

 

野生動物

最近よく耳にする、熊との遭遇。里にまで熊の行動範囲が広がっているようで、筆者自身も車中から何度か目撃しています。

渓流釣り 危険と安全

野生動物の住処にお邪魔させてもらっているので、完全に遭遇を防ぐことは無理ですが、鈴をつけたり笛を吹いたりして自分の存在をアピールしたり、ベアスプレーを携帯して対策をしてください。

ヒグマが生息する北海道では、入渓する前に爆竹を鳴らしている人もいました。

もし出会ってしまったときは、背中を向けずゆっくり後ずさりしましょう。たいていは熊のほうから逃げていくといいます。

また、熊だけじゃなく、イノシシも結構恐いです。猿も変に刺激すると凶暴化します。攻撃的な気配を感じたら、その先は諦めて引き返すことも大事です。

 

毒虫、毒へび

渓流には蚊やアブ、ケムシなど刺されると不快な虫がたくさんいますが、特にスズメバチには注意が必要です。

渓流釣り 危険と安全

茂み中の巣に気づかず藪漕ぎで刺激してしまうと、何十匹ものスズメバチに囲まれて、大変なことになります。スズメバチが近くを飛んでいるときは、一度動きを止め、近くに巣が無いか入念に確認しましょう。

近くを飛び回られると恐いですが、追い払おうと腕を振り回したりしないこと。巣が近くに無い場合は偵察隊ですので、じっとしていればいずれいなくなります。

万が一刺されたときのために、ポイズンリムーバーを携帯しておくといいでしょう。

また、毒ヘビにも注意してください。マムシやヤマカガシなどの毒ヘビは、岩の上に普通にいるので、崖を登る際に岩に手をついて咬まれるということは少なくないそう。

岩に手をつくときはしっかり目視しながら、フィッシンググローブをするなどして、咬まれないよう対策してください。

 

清涼感溢れる渓流にも、様々な危険があることをお分かり頂けたでしょうか。
特に初心者のうちは、川を歩くのに慣れていないので転びやすいです。決して無理をしないこと、転んでもパニックにならないことを心に留めておきましょう。
また、何かあった時1人だと助けを呼ぶことができないので、人里離れた場所に行く場合は、2人以上で行くことをおすすめします。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。