低山の雪山ならでは!スノーハイクの楽しみ方
低山では、標高の高い雪山とは違った景色や楽しみ方がたくさんあります。そんな低山ハイクの魅力をご紹介します。
白銀の世界
雪山は夏山とは景色が一変して、すべてのものが雪で覆い隠された真っ白な白銀の世界です。
標高の高い森林限界の冬山は氷の世界ですが、低山は柔らかな雪が降り積もり、どこか温かみがあって美しい雪景色を見せてくれます。
シンとした、真っ白な景色の中を歩く楽しみは低山の雪山ならではではないでしょうか。
スノーシューで雪の中を歩く楽しみ
低山雪山ハイクといえばスノーシューです。
スノーシューは標高の高い山では楽しめませんから、低山の雪山や雪原ならではのハイキングといってもいいでしょう。
ふかふかの雪を踏みしめる感触や、足跡が一つもない真っ白な美しい雪原にスノーシューで足を踏み入れた時の高揚感はスノーシューイングの醍醐味でしょう。
ルートの目印もトレースもない雪の世界を自由に歩き回れるのがスノーシューでのハイキングの魅力です。
生き物の気配
低山の雪山では、普段姿を見せてくれない生き物の気配を感じることができます。
それは、彼らが残した「足跡」です。真っ白な雪の上には足跡がくっきりと残り、ここをどんな生き物が通ったのか想像を掻き立てられます。
よく見かけるのはウサギやカモシカ、タヌキなどの足跡です。足跡を見つけると、実際に生き物に会えたような嬉しい気持ちになってしまうでしょう。
見たことがない足跡を見つけた時に足跡の持ち主を調べ、雪山の生き物に詳しくなることも楽しみの一つとなるでしょう。
スノーハイクで注意すべき点は?
標高の高い雪山登山とは違って朗らかな気分で楽しめる低山のスノーハイクですが、やっぱり夏山とは違い、気をつけなければならない点もいくつかあります。
以下のような注意点をしっかり踏まえた上で楽しみましょう。
道迷いに気をつけて!
木が生い茂り、真っ白な雪に覆われた低山の雪山こそ道迷いには注意が必要です。
夏道は雪で隠れてしまっているので冬用のルートの目印が付いていることがよくありますが、それを見落としてしまうことも少なくありません。
目印ばかりに頼っていると見落としてしまった時にはとても焦ってしまうことになってしまいます。そうなってしまわないように、地図とコンパスを携帯しましょう。
読図に自信がない方は、GPS機能の付いた機器やスマートフォンアプリのGPS機能を併用し、現在地が分かるようにしておくことも大切です。
寒さ対策はしっかりと!
低山と言えど雪山では寒さに対してしっかりと対策する必要があります。行動中は体温が高く維持されるので寒さを感じづらくありますが、停滞する時に一気に体は冷え切ります。
休憩時用の保温着と、お湯を入れた水筒を持って行きましょう。定番の人気商品といえば、THERMOS(サーモス) 山専用 ステンレスボトルあたりでしょうか。
また、行動中に大汗をかくことは禁物です。かいた汗は停滞時に一気に汗冷えし、体温を奪います。行動中は体温調節に注意して汗をかかないように気をつけましょう。
もしもの時の装備を忘れずに!
低山のデイハイクであっても、雪山では少なからず夏山よりはリスクがあるということを覚えておきましょう。
雪の上を歩くというだけでも夏山とは違い、歩行スピードが落ちるのが通常です。
計画は明るいうちに下山できるよう、十分に余裕を持って立てることがまず大切ですが、道迷いや天候の崩れなど、雪山では予期せぬことが起きることも考えられます。
そんな時のために、予備の食べ物やツェルト、エマージェンシーシートなどを持っていきましょう。
最悪の事態に備えておくことで、安心して心ゆくまでスノーハイクを楽しむことができるでしょう。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。