雪中キャンプにスノーシューが必要なわけは?
雪中キャンプでは、どのようなシーンでスノーシューが活躍するのでしょうか。
雪の上をらくに移動できる
スノーシューは接地面が広く、積もった雪に沈みこまない形状をしています。そのため、積雪の多い場所も雪の上を楽々と歩くことができ移動がとても便利です。
また、キャンプ地周辺の雪原や林の中を散策するスノーシューイングなども楽しめます。
テント設営時の圧雪がはかどる
雪中キャンプをするときの整地にはふたとおりの方法があります。ひとつ目は雪を取り除いて地面の上にテントを張る方法。ふたつ目は雪を踏み固めてその上にテントを張る方法です。
積雪が多い場合のスコップでの除雪はかなりの重労働になり、体力を消耗するのであまりおすすめできません。また、せっかくの雪中キャンプなのに地面が見えていたのではインスタ映えもいまいちになってしまいます。
雪を踏み固めて整地する方法が雪中キャンプの場合はおすすめです。ただし、スノーブーツなどで踏み固めて整地していたのでは時間がかかりすぎてしまいます。
そこで、雪を踏み固めるのに活躍する道具がスノーシューです。スノーシューがあると短時間で整地作業がおこなえます。
雪中キャンプ用のスノーシューはどれがいい?
雪中キャンプで使用するスノーシューは、シンプルでアイゼンの爪「クランポン」の少ない平地用がおすすめです。
スノーシューイングの場合は坂を歩くことがあるので、アイゼンの爪が鋭くて数の多い登山用のスノーシューを選ぶようにしましょう。
また、スノーシューのかかとが持ち上がるヒールリフトタイプだと長い距離を歩いても疲れにくいのでおすすめです。このことをふまえておすすめをいくつか紹介します。
ATLAS(アトラス)山岳用スノーシュー 女性用 ヘリウム MTN 23
複雑な雪面のコンディションや地形でも高いグリップカを発揮するクランポンを搭載し、抜群の登はん性能を誇ります。
ヘリウムシリーズは、一体成型(インジェクション・モールド)のプラスチックデッキを使用した超軽量なスノーシューです。
女性向けモデルですが適合荷重36~72kg範囲内なら小柄な男性や子どもでも使用可能です。
MSR アウトドア スノーシュー EVO アキュブレイド
雪中キャンプで雪を踏み固めてテントを張る場所の整地と、周辺を歩いて散策を楽しむスノーシューイングの両方に適したスノーシューです。
先端についている金具につま先をあわせて踏み込むだけで装着できる構造「ステップイン式」になっています。雪の中での装着や取り外しがとても楽です。
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) CS スノーシュー
上記で紹介したものよりもリーズナブルな価格でありながら、雪中キャンプで必要な最低限の機能をそなえたスノーシューです。
スノーシューのお手入れの仕方
オフシーズンのスノーシューのお手入れ方法、保管方法について紹介します。
スノーシューのお手入れ①泥などを水洗いして落とす
シーズンオフにはスノーシューを洗って泥などを落として保管するようにしましょう。付着した泥などをそのままにしておくと、サビなどの原因になります。
スノーシューのお手入れ②水洗いしたらしっかり乾かす
また、水洗いしてきれいになったスノーシューはしっかり乾かすことが重要。これもサビを防ぐための対策です。
スノーシューのお手入れ③アイゼンの爪「クランポン」を研いでおく
スノーシューの底面についているアイゼンの爪「クランポン」は、雪原をしっかりグリップするために鋭く尖っています。
アイゼンの爪「クランポン」は使っているうちに丸くなってくるので、シーズンオフにはヤスリを使って研いで来シーズンにそなえるようにしてください。
スノーシューのお手入れ④スチール製の場合はサビ止めを塗って保管する
洗ってよく乾かしたスチール製のスノーシューには、サビ止めを塗っておくと安心です。ただし、サビ止めを塗るのは鉄の部分だけにしてください。ほかのプラスチックなどの部分に塗布すると材質劣化の原因になることがあります。
サビ止めは最寄りのホームセンターなどで販売されています。スキーのエッジ用サビ止めでもかまいません。
スノーシューのお手入れ⑤湿気の少ない場所で保管する
オフシーズン中のスノーシューは湿気の少ない場所で保管するようにしてください。湿気の多い場所で保管して、いざ取り出してみるとサビてつかいものにならなくなってしまった、なんてことにならないようにたまに取り出して確認しましょう。
また、紫外線なども材質を劣化させる原因になるので、日の当たらない風通しの良い場所での保管がおすすめです。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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